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今年はセミが大量発生しますよ

画像は「セミ」を検索してたら出てきた画像です。「セミヌード」が引っかかったらしいです。

それはさておき、みなさんは今年セミが大量発生することをご存じでしょうか?セミが嫌いというひとが僕の周りには多いのですが、セミ嫌いの皆さん、安心してください。アメリカでの話です。

みなさんは素数ゼミという生き物をご存じでしょうか?日本のセミも基本的には7年土の中にいて、地上に出て成虫になって、1週間(実際は1ヶ月ぐらい生きていると言われている)生きると言われている。海外には素数ゼミという11年とか13年とか17年土の中にいて、それから一ヶ月とかだけ地上に出てきて交尾して子孫を残すという種類のセミがいる。

このセミたちはとんでもない生存戦略をとっている。
圧倒的物量勝負を仕掛けてくるのだ。めちゃくちゃな数を一度に地上に出すことによって捕食者が食べきれないようにし、次の年に捕食者は増えるのだが、その時には自分達は土の中にいて、10年以上経って捕食者の数が以前ぐらいの数になった時にまた大量に出てくるという作戦になっているのだ。
例えば100匹捕食者が食べるとする。全体が1000匹なら10%だが、全体が10000匹なら1%になるのだ。そのような生存戦略をとっている。

あくまで一説になるのだが、素数年じゃないセミもいたが、そうなると最小公倍数の関係で比較的少ない年数で他のセミと遭ってしまい、他のセミとは交雑できないので、絶滅していったと言われている。ちなみに素数ゼミを研究している研究者は日本人だ。

そして、最小公倍数がお互いの積となる素数年土の中にいるセミが確率的に生き残ったということだ。

その素数ゼミのうち13年ゼミと17年ゼミが今年221年振りにかち合うというのだ。推測されるセミが発生する匹数が実に1兆匹と言われている。

ちなみに数年前アフリカでとんでもない蝗害が発生し、アジアまで行ってまたアフリカに帰ってきたサバクトビバッタの匹数が4000億匹と言われている。
これの倍以上ということだ。

221年前なのでいくらか記録が残っているらしいのだが、蝉の抜け殻が雪のように積もっていたらしい。当時馬車の運行を妨げたとか。現代アメリカでは一体どうなってしまうのだろうか?

殺虫剤で先に殺してしまえばと思うひともいるかもしれない。しかし、よく考えてほしい。全体が1兆匹なのだ。仮に10000匹殺せたとしても0.01%に過ぎない。もはや誤差なのだ。ちなみに蝗害の時も殺虫剤や火炎放射器を試されたりもしたそうだ。結局効果的なものは何もなかった。4000億匹相手でそうなのだ。

今年の夏はアメリカから避難するひとが一定数いるのではないだろうか?

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