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わたしは、文系院卒です。その4

わたしが学生だったのももうかなり前になるので、あくまでわたしの経験と当時の感覚によるつぶやきです。
今の就活や院進学の捉え方はわかりません、、(新聞やニュースやネットで見る限りではわたしのころとあまり変わってない気もしますが…)

わたしは正直なところ、研究でご飯を食べていく(=お金を稼ぐ)ということを考えたことはあまりありませんでした。

修士の2年間、色々好きな本を読んだり、人生経験できる(詳細は伏せますが)と思ったことのほうが大きい。
ものすごくざっくり言ってしまうと、人生は一度きりなので、いろいろ経験して面白いほうがいい!と思った、という感じかもしれない。
インターンしたり、様々な国、職種の人と会えたり、社会に出る前に色々な経験ができたのは本当に良かった。
社会に出ると、業種業種で出会える人は限定されて来ますよね。わたしは転職一回挟んでますが、前後でも変わりました。

大学入学したての頃は、確かに「大学の先生(研究者)格好いいなぁ」なんて思ったりもしましたが、
それはある意味、漠然とした憧れであって、わたしには「研究者を目指す」ことは、ちょっと無理だなと気づきました。
実際に目指している人を見ると、やっぱり優秀さや学問への向き合い方が違いました。バイタリティの詰め合わせみたいな人もいました。本も読むし海外も飛ぶしいつのまにか数か国語覚えてる!みたいな。

わたしはどちらかというと、ものすごくピンポイントで好きなものはありましたが、さすがにそのピンポイントすぎる研究は特に求められていなかった、というより、もうあらかた調べ尽くされている感がありました。

例えば「チョコレートについてもっと知りたい!」とかなら切り口も色々ありそうですが、
「B社で売られているエ◯ーゼが好きで仕方ない!」だと、もう「エリ◯ゼ食べてりゃ良くね」みたいになってしまう…といいますか…。

実際、それについて授業で発表したりもしましたけど、(上の例に例えるなら)「日本のお菓子について」みたいな授業だったんですよね。
要は、幅広く「お菓子」について研究している先生が、扱ってしまえるような…。ピンポイントでそれだけを研究している方はあまりいないと思います…需要の関係もありますし。

あと、実際に何を研究して何をしたいのか、っていうのもやっぱり自分の中で変わっていった。今でもこれは迷子な気もしますが…笑。

就活ではなく、さらに研究を進めていくという(本当に偶然)推薦の話もありましたが、長期的な保証はありませんでした。
「その期間で、研究の成果を出せれば」もしくは「その期間の活躍を次に活かすことができれば」でした。

保証というのは、単に雇用形態云々ではなく、自分自身が成果を出せるか、という問題であって。
そこで「絶対この期間で成果を出して次をとるぞ!」という人には大チャンスなわけです。

でも、ちょうど転職前の会社に在籍していた期間くらいは保証があったので、今戻ったら行っていたかもしれない…(笑)と、冗談です。

しつこいようですが、わたし自身は「研究で食べていこう」と思って大学院に行ったわけではありませんでした。わたし自身の能力的な意味で。
大学院の専攻にもよりますが、わたしの研究科には意外と同じような人もいました。学部の勉強面白かったし、語学も学べるし、ちょっと上(院)にも行こうかなー、みたいな。

学部と違って、学問的にも人間関係的にも世界は広がるし、なんか面白そうだなー、で行くのも全然アリだとわたしは思っています。

ただまあ就活では「なんでわざわざ院へ行ったのか?」は(わたしの経験では)100%聞かれました。

あと、新卒の頃は(当時は景気が良かったのか)リクルートサイトにエントリーすると家に大量にいろんな会社の採用のお知らせのDMが届きましたが、院卒になるとほぼ来なくなりました!笑…えない!
ただ、それも進学の時に先輩から聞いてある程度予想はできていたので…。

自由に書けるブログだから自由に言ってしまうと、大学院へ行く理由がそんなに無くても、いいんじゃないかと思うんだよね。
就活面接という場面で「なぜ」を聞かれるのは当然といえば当然なので、もちろんそれに対する答えを用意すべきなんだけど。

もちろんいい加減な気持ちで行こうって言うわけではないですよ。試験か推薦で研究室に行くわけですから、、
(研究室によっては、研究者を目指す人だけに来てほしい、というところもあるので、そういう場合は別ですが)

きっかけは人によって様々。
勉強したいから。色々経験してみたいから。本が好きだから。本を読みたいから。先輩の話を聞いて楽しそうだったから、
真面目に二年間やるのであれば、行く理由が何であってもいいんじゃないかな、っていうのがわたしの意見。


わたしは大学入学前、自分一人で好きだった分野があって、それを勉強したいなと思って学部も選んだ。上のたとえで言うなら、「エ◯ーゼについてもっと知りたい!」なんですが…。

大学のゼミの授業や、大学院で、その好きなことを皆で話したり、授業で発表したり分かち合うことができた。
それがやっぱり楽しかったかなと思う。

仲良かった人と遅くまで学部図書館で勉強して、
大学近くで夕食食べてまた図書館に戻ったり。
(あのお店ももう閉店してしまいました)
地下書庫を探検したり(本当に宝の山でした…)
院進学の試験勉強したり、発表のレポートをチェックしあったり、図書館では会話できないからハンドサインで会話したり(敢えてのLINEではなくw)

授業の発表前に本を山のように借りてそのまま寝落ちかけて、「きゅうけい!!(回し手紙)」みたいな笑
モ◯スター買ってきて飲んで、戻ってきて全然進んでないことに気づいてうんざりしたりw

あの頃特に仲良かった二人とは、今でも変わらず仲がいいです。
仕事をしても、検定やら何やらの勉強するときに一緒に勉強会したりw(今度またやりたいw

この前久しぶりに会っても、あの頃のままはしゃいだりw
先のことについても何気なく話せるのもありがたいなと思ったり。

……と、まあこの辺はなつかしい思い出話なんですが。

専門のジャンルにもよるかもしれないのですが、
「調べたいこと」や「好きなこと」
簡単に仲間を見つけることはなかなか難しいなと思ったりします。

たとえば、好きな漫画や映画、芸能人についてなら
全然、SNSでつぶやいたり、共感したりしやすい。
(わたしも昔、単純に好きを呟くアカウントやってました🤫)初めて話す人とでも「昨日のドラマ見た?」とか、聞いてもおかしくない。

でも、(これはたとえば、です)
例えば、ある裁判のニュースを見て、何気なくSNSで何かをつぶやく、というのはハードルが高いこともある。一歩間違えると、論争やら何やらになりかねない。別にわたしは何か主義主張があるわけではなく、単純に過去の判例とか、そういうことをつぶやきたくても。

これも例えばですが、観光地としてもそこまで知られていない国の文化や歴史がものすごく好きだったとしても、
「◯◯国について知っていますか?」なんてやたらと話したら(別その国の情勢やら日本との関係が問題なくても)
「う……うん、いや……」って引かれかねません笑。

そういう意味で、「その専門が好きな仲間」を見つけられた、というのはやっぱり大学のゼミや大学院だったから、だと思うんです。

この辺は人によるかな、とも思うのですが、
わたしは好きな分野を一人で好きなままだったら、人生という意味でも、かなり視野が狭くなってたなと思います(今よりもっと…怖)
大学院で、いろんな人に出会えたから「好きの次」を見つけられたかな、と。

と、自分語りでただただ長くなりましたが、
わたしは、もし院進学に迷っている人がいたら「とりあえず行ってみたら???」と勝手ながら思ってしまいます。

学生時代、ほんとーーーーに短いです…
今戻ったらやっぱり、あれもこれもやっておきたかったなーって思います…。
わたしも学生の頃、社会人の方から「色々な経験をしたほうがいい」って言われたけど、本当にそれです。

学部の頃、「あれやれば良かった〜」があったので大学院のときぱつぱつに詰め込んだため、院時代に後悔なしですw😂なので学部の頃…(しつこいw
まあどんなときでも、今からできることをやるしかないのですが。

さて……本でも読むか_(:3 」∠)_ゴロゴロ

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