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旅ブックスMAGAZINE|2024年1月記事まとめ

2024年1月に公開した記事を紹介します。



2024年1月1日(月)
「全国最中図鑑」67 御酒最中(石川県白山市)

石川県の白山市美川地区には、昔から「御酒節」という民謡が伝えられている。北前船で栄えた江戸時代、船主の家では毎年2月に仕事始めの起舟きしゅうという行事が行われ、商売繁盛と安全操業を祈って全船員を集めて酒宴が催された。「御酒節」はその席で必ず唄われたという。


2024年1月11日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」ミールス【3】 宴席でのミールスをもとめて

前述したようにミールスの発祥は寺院の宴席料理である。食堂の中には「テンプル・ミールス」を謳った店もあるほどだ。となると婚礼宴で食べられるミールスを食べてみたくなるのが人情。もし知己に地元のインド人がいたら、近々結婚式を行う親戚や友人がいないか聞いてみるのも一手だろう。運よく新郎新婦が見つかれば、それは一生の思い出に残る食体験となる。しかし誰からも結婚式に招待されないからといって失望することはない。タミル暦では1月から2月にかけてのタイ月が結婚式シーズンとなる。この時期に街を歩けば結婚式にぶつかる可能性は高い。


2024年1月15日(月)
「全国最中図鑑」68 梨最中 華乃長十郎(富山県富山市)

富山県を東西に二分する呉羽山。その西側の麓にある丘陵地帯には、富山の夏の味覚の代表格「くれは梨」の畑が一面に広がっている。
この地で梨作りが始まったのは明治末期。その後、数々の試作を重ね、くれは梨の礎となる「長十郎」が本格的に栽培されるようになった。現在は長十郎だけでなく、甘くてみずみずしい「幸水」と「豊水」が主に栽培されている。


2024年1月18日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」ダルバート【1】 500円ダルバートの発祥

数年前、新大久保界隈のネパール料理店で出す「500円ダルバート」が話題になったことがある。ダルバートとはダル(豆汁)とバート(ご飯)で構成されるネパールの定食で、料理名であると同時に食事そのものを指す言葉としても使われる。日本で「ご飯」という語が狭義の米飯と広義の食事どちらも意味するのと似ているだろうか。このネパールの食を象徴する「ダルバート」が話題になった経緯を追っていくと、日本におけるインド料理店の成り立ちと背景がよく見えてくる。


2024年1月22日(月)
【日本全国写真紀行】 55 熊本県天草市牛深町加世浦

 天草市牛深町は、東シナ海に面した天草下島の最南端に位置する。三方を海に囲まれた天然の良港で、昔は小さな一漁村だったが、江戸時代に漁業基地として大きく発展した。現在も漁業従事者は1,000人を超え、熊本県内でもっとも漁業が盛んな町である。
 その牛深町の南、山と海に囲まれた谷あいのわずかな平地に、加世浦という小さな漁業集落がある。


2024年1月25日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」ダルバート【2】 タカリー・ダルバートの増殖と拡大

前項でも述べたように、ダルバートとは文字通り「ご飯と豆汁」を意味すると同時に単に「食事」をも意味する。ちなみにネパール語にはより狭義の食事を意味する「カナ」という言葉があり、カナとは何の具材で構成されるかと問われればダルとバートではあるのだが、だからといってわざわざ家でお母さんが「今日はダルバートを作ったわよ」ということはない。なぜなら毎日がある種のダルバートだからだ。


2024年1月29日(月)
【新刊試し読み】 『タバコの煙、旅の記憶』|丸山ゴンザレス

危険地帯ジャーナリストであり、裏社会に迫るYouTuberとしても大活躍中の丸山ゴンザレスさんの著書『タバコの煙、旅の記憶』が2024年1月24日(水)に発売されたことを記念して本文の一部を公開します。



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