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シザーハンズ

こちらも以前 何処かに書いたことがある
映画の感想みたいなもの^^

わたしにとって思い入れのある作品✨

***

この物語のベースは「フランケンシュタイン 」
愛されたいと 
人間扱いされたいと願っても叶わず 

人間を憎み殺めてしまう

だから元々
忌み嫌われる存在である「モンスター」 

しかしエドワードは 人々への憎しみも 凶暴性もなく 

純粋で 無垢な心だけを持って生まれた

ひと握りの 優しい人たちに受けいれられ

 人を愛することを知り 嫉妬という感情も芽生える

けれど人間は
自分に有用ではないと知った途端 手のひらを返す好奇心も 満足すると飽きられるように


言葉の魔術で操られ 群集心理が働く

異端者への迫害 魔女狩り 

かくしてエドワードは 
水車小屋ではなく 高い塔のある城に戻され 

一人の少女によって 死んだと思わされる

フランケンシュタインであるモンスターは そこで終焉を迎えたと・・・


けれど エドワードは不死身 

この先もずっと
たったひとりで生き続けなければならない

ハサミは何でも切れるのに 

想いを断ち切ることは出来ないままで

少女との思い出だけを胸に 

彼女の幸せを祈りながら 雪を降らせ続ける

 雪の中で舞う 
少女の美しい姿を思い描きながら


若い頃に観た時には 単にせつないだけだった
大人になった今に感じるのは「無常」や「刹那」それをすっかり「受け入れられてしまう」ことの「驚き」そして「失望」

雪降る寒さと共に シンシンと染み入ってきて
なんとも言えない気持ちになります

哀しいけれど美しい至極の作品です(*^ー゚)b


#コラム #エッセイ #映画 #クリスマス #コンテンツ会議 #シザーハンズ

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