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“すーぱー じょじょ”が出てこない

3歳長女は、大人のまねをするのが
ほんとうに上手になった。

Amazon Primeでさまざまな動画を音声検索するママを見ながら、
青いボタンを押しながらしゃべったら良いんだ、という仕組みを理解したらしい。

ある日、ママが食卓から席をはずすなり
一生懸命リモコンに向かって話す声が聞こえてきた。

スーパー ジョジョ という、大人気の幼児番組を検索したいらしい。

遠くから様子を見ていると、

すぅぱぁ じょうじょう!

すぅぱぁー じょうじょううう!

とがんばっている。

ジョジョの部分がジョゥジョゥと、
ネイティブさながらの濃い発音だ。
英語の授業ならば100点だ。

ただ、舌っ足らずな発音の可愛らしさがゆえ

菅田将暉 がたくさん出てくる。

怒る長女。

より気合いが入る。

すぅぱぁ じょーぅじょーう!!

さらに 菅田将暉 が出てくる。

さすがのAIも、発音が不明瞭な3歳の要求には応えきれないらしい。
もはや 「す」 しか合っていない。

ついに長女はあきらめたようで、
リモコンを机に戻した。

見かねて
ものすごくはっきりとした日本語英語で

スーパージョジョ と言ってみると

とたんに楽しそうな幼児番組がたくさん出てきて、とても喜んでいた。

2歳ではたどたどしかった言葉が
どんどん巧みに使えるようになって、
ちょっとさびしい気もしていたが

3歳のことばの愛らしさはまだまだ生きていて、うれしい。この可愛さはAIには判別不能なものだろう。


ちなみに、後日
「ほんものの プリキュア」という音声検索をかけまくり、
上手くアニメを検索できないことにご立腹だったこともまた笑いを誘った。

長女と音声検索の戦いはまだまだ続きそうだ。





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