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卒論発表が(ほぼ)終わった胸の内

2月10日
卒業論文発表練習がありました。

練習と言っても、最終的なゴール「学科審査発表」のための練習。この日は大きな発表練習だった。
何が大きいのかと言うと、大学の研究は外部企業との提携や外部の方を招いて共に研究するようなことも多々ある。

私の所属する研究室も、外部の現エンジニアの方を招いて共に研究している。研究の補助というのでしょうか。教授みたいな人も、会社の都合に合わせながら、研究に協力頂いている。

今日はその方々を招いての発表練習。
超ご専門の方の前で、自分の研究成果を発表する。
おそらく、控える学科審査よりも緊張するものなんだと思う。発表慣れは誰よりもしてるけれど、それでも出番直前は緊張した。
発表は難なく終え、恐れていた質疑応答もきちんと答えられたと思っている。お世話になった外部の方からの尖った質問も、60点くらいの合格は貰えた回答ができたはず。

発表練習が終わると、みんなで懇親会。
研究室と後輩と、卒業された先輩たちと卓を囲んでいたところに、その外部の方に声をかけられて半分ほどは一緒にお酒を楽しんだ。

そこで就職について言われた。

これだけ制御(研究分野)ができる人は社会に出ても中々いません。だからこれだけできるようになったみずさんがここで研究を終えて就職してしまうのは、私としてはとても残念です。

私も揺らいだ。そうだと言う自負がある。
この分野はそもそもが難しい。理解する難しさと計算式に圧倒され諦めてしまうようなエネルギーがある分野だ。

それをここまで、しかもそれなりに楽しくやってこれてしまった。おそらくかなり理解されていると思う。自分の研究で使った部分は教授やその外部の方とも同じ立場で討論できる。それはすごく楽しかった。

やっぱりエンジニアもいいなと思う。
それこそ、この分野(制御)に携われるのなら、楽しく上手にやれると思う。


そう思いながら、懇親会は終わったその後改めて考えてみたけど、それはやっぱり叶えられないような気がした。

だってこの研究室にはこれ以上居られない。
この発表練習のあった2月10日の3日前くらいから、謎の腹痛とかなりの下痢に襲われて四六時中痛かった。なんなら、その数日前から生理がきていて、生理痛の重さが今までの比では無かった。生理痛からそのストレスを感じていた。謎の腹痛もストレスであろうと思いつつも、あまりにも辛かったので病院に行くことも考えた。

それが、発表練習の次の日である11日には腹痛はほぼ納まって、12日には外に遊びに出るほど体調の悪さは感じなくなった。

こう、あからさまでは原因はストレスだろうと断定してしまう。あの激痛の腹痛が起こるほど私にはストレスがかかっていたんだと、初めて実感した。あの場にあと2年もいたら私はきっと死んでしまう。

とても後ろ向きかもしれないけれど、私は研究者にはなれないし、あの環境を味わってしまってはなろうとも思えない。私の性格には合わない。

でも、やっぱり理系の世界はとても楽しくて、ここで離れてしまうのは少し悲しい。頑張って理系に進んだ分が大きくなっているのかもしれない。大変で難しくて、理解されないことも多いけれど、それ以上の面白さと楽しさと魅力と、分かる人にしか分からない大きな魅力があるなと感じる。だから、うん、寂しいな。
でもこうやって書いたり、ライターとしてお仕事もらえるようになったり、頑張っていたらまた理系のことができるのは無いかと思う。これからやりたいこと、やらなければならないことを1つずつこなしていけば、いつかまた出会えないかと少しだけ願ってみようかなと思う。

こんなこと願っていたってやっぱりもったいないし、この分野は好きだったなと思う。初めて純粋に感じられたかもしれない。気づくには遅いってこういうことなんだろうね。

何度言っても言い足りなくて、上手く言葉にならないもどかしさを抱えながら、しばらくはぐるぐるして自然と前を向けるようになるのを待とうと思う。

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