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傷と快楽とあの人の記憶

どうもこんにちは。
今日もあなたに妄想のネタをお届け、白椿です。

今回のテーマはですね、傷です。

傷……つけられたいですか?
好んで傷をつけられたい人はあまりいないと思いますが、この記事をきっかけにあなたの傷に対するイメージをほんの少し変えてみようと思います。

まずは好きな人を思い浮かべてください。

思い浮かべましたか?
次はあなたにある傷を思い浮かべてみてください。
自分の指が切れて血が出ているイメージでも、満身創痍なイメージでもいいです。

思い浮かべたら、今度はあなたの好きな人があなたの傷を手当してくれる妄想をしましょう。

どうでしょうか?
あなたの好きな人はどんな表情であなたを手当してくれましたか?

申し訳なさそうな表情、
「無事でよかった」と涙を浮かべている表情、
照れくさそうな表情……色々あると思います。

さて、ここからが本番です。

あなたの好きな人が手当をしてくれた後、あなたは1人になりました。
好きな人が手当をしてくれた傷を見つめて、
あなたは何を思いますか?


「好きな人が手当してくれた傷……」


「治らなければいいのにな」
「この傷……なんだか愛おしいな」

そう思ったあなた、私の思惑に見事はまりましたね?
おめでとうございます。

痛かった出来事も好きな人が優しくしてくれたらそれは甘い思い出へと変わる……。
私の経験上、そう信じています。

そして貴方が私と同じであれば、その傷を、治りかけの傷を弄るのではないのでしょうか?

傷を撫で、好きな人を想う。

それだけであなたの脳は甘くとろける。

……まあ、そこまでいくかはわかりませんが。


私は気になった人には、好きな人には、私の存在と思い出という傷を残したい派です。
あ、もちろん逆もいけます。
でもどちらかというと与えたいな?

私の好きになった人が私を思い出して恋しく甘苦い気持ちになればいい、そう思っています。

今まで好きだった人も経験した片思いも、伝えられなかった想いもすべて私は傷として心に残っています。

とても、とても愛おしい傷です。

だから私は他の人にも私という存在の傷を与えたい。


だからねぇ……期間限定の付き合いをして、お互い心に存在という傷を刻みつけることに憧れてしまうのよねぇ。

もう戻らない時間。
残った傷痕。
その傷痕に触れ、快楽に耽る。

ある日を境に、その美しい傷痕はやがて私の身体のほんとうの一部となる。

その傷を受け入れたことに気づいたときが、たまらなく幸せ。

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