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コラム(7日)、G W明けの世界

最大10連休となった今年のゴールデンウィーク(G W)が開けた。この間、2日以降はほとんどニュースを見なかった。ニュースなど見なくても、個人的な生活になんの支障もない。わかっているのだが、一介の“ニュース読み屋”としてはちょっと悲しい気分にも。この間、カタールで開催されているU23アジアカップ(オリンピック予選を兼ねる)は予選から決勝まで、深夜帯の試合時間にも関わらずすべて見た。G W中は決勝ラウンドの第2戦、イラク戦を旅行先のホテルで未明に起きてみた。日本にとって久しぶりに見たいい試合だった。日本時間4日未明に行われたウズベキスタンとの決勝戦は、日本の守りの勝利。とりわけゴールキーパーの小久保の活躍が光った。主力3人を欠いてもウズベキスタンは強かった。日本優勝の陰で韓国、サウジアラビア、オーストラリアの強豪国が予選で敗退した。サッカーの世界も日々激しく変化している。

日本がG Wを謳歌している中で世界はいっときも休まず動いている。今日からニュース読みを再開したが、改めて激動の世界情勢に驚いている。イスラエルとハマスの休戦交渉は、ハマスがこれを受け入れると昨日表明した。すわ休戦実現かと思いきや、イスラエルがこれを拒否するとのニュースも。混沌とした世界情勢がひしひしと伝わってくる。とはいえ、ロイターによると米国務省のミラー報道官氏は、ハマス側の回答について、同盟国と数時間以内に協議するとし、合意は「絶対に達成可能」と述べた、と伝えている。紆余曲折があっても近々休戦で合意できるのではないか、そんな期待感が湧いてくる。一方のウクライナ戦争は休戦、停戦といった動きはまったくないまま、泥試合が続いている。キャメロン英国外相は「供与した武器がロシア国内で使用されることに反対しない」との意向を示したが、これに対してロシアは「英国の兵器を使って国内を攻撃した場合、ウクライナ国内外の英国の軍事施設や装備が標的になる可能性がある」と警告した。

国際政治は相変わらず好戦的な口先介入が続いている。平和実現に向けて度量のある政治家はいないのだろうか。国内政局も相変わらずだ。G W中にフランスやブラジルなどを歴訪していた岸田総理は帰国早々、政治資金規正法の改正案づくりに奔走している。一部では総理が政策活動費の使途について公開を原則とする案を盛り込むよう指示したと伝えられている。結構なことだと思うが、どうしてそんな当たり前のことを小出しにするのか、疑いたくなる。権力に恋々とする総理の本音が、周囲の情勢を睨みながら政策を小出しにする決断につながっているのではないか。カネにまつわる自民党の数々の金銭疑惑、過去を振り返ってもっと本質的な改革案を早い段階で提起すべきだった。それでもT B Sは岸田総理の支持率が7.1ポイント上昇したと報じている。はて、これはいかに?

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