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インクルーシブな地図があったらいいよね

車椅子の会社で働いていることもあって、先日Wheelogという団体が開催している街歩きイベントに参加してきました。
Wheelogさんはバリアフリーマップのアプリを作っており、ユーザーがそれぞれバリアフリーのトイレやレストランなどをアプリの地図に登録し共有しています。街歩きイベントでは特定の街で班に分かれながら街歩きをし、バリアフリーマップにスポットをどんどん登録していくというもの。
3年ほど今の会社で働いているけど初めての参加。とても楽しかった!

一緒に行った人が元同僚で車椅子ユーザーで、前から仲良くさせてもらっているのでバリアフリーに関しては他の人よりセンサーがビビビッとくる方です。でも参加者の中にはもちろん普段車椅子に乗っている人と関わる機会が少ない人も多くて、街に出てみるといろいろな気づきがあります。コンビニの上の方の棚には届かない、エレベーターが見つからない、改札通りづらいなどいつもしている行動がバリアになります。
それを体験できるイベントを開催しているのはすごい!と本当に感心。どんどんこのバリアフリーマップが社会に広がっていけばいいなと思います。

その反面。私個人のことと絡めると、少し思うことも。というのも、私はヴィーガンの食生活を送っていて、普段入れるレストランがあまりありません。すごく限られているし、実は似たようなヴィーガンマップ(HappyCow)というアプリを使っています。
これもユーザーが見つけたレストランをアプリ内のマップに登録して共有していくというもの。Wheelogアプリも似た働きをしています。

もし、車椅子ユーザー×ヴィーガンのプロフィールの人がいたらどうでしょう?現状、入れる場所、お店ってすごく少ないと思います。ご飯食べに行こうとしても、WheelogアプリとHappyCow両方見て大丈夫なところを選ばなければいけない。そうすると、すごくめんどくさいと思いませんか?ヴィーガンだけではなく食に制限のあるアレルギー持ちの方などでも同じことを言えると思います。

社会にあるバリアを無くそうと思ったら段差がない、十分な広さがある、などの情報はもちろんのこと、食などのあまり目に見えないバリア情報も全て一つの地図アプリにまとまっていれば、どんな人でも使えるインクルーシブなマップができるのではないかなと思いました。
特定の人だけのためのものだと、どこかで誰かがバリアを感じているかもしれない。本当のバリアフリーマップって、誰でもみんなが欲しい情報を簡単に手にできるものでなければいけないんじゃないかな、と思った次第です。

なかなか大きいプロジェクトになりそうなので個人で進めるのは大変そうですが、何かできたらいいな。

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