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バブリーな若者ーー『あすなろ白書1-3』を読んで

 柴門ふみ著 ビッグコミックス 1992年出版

 入院中、病院の本棚にあったから、読んでみたマンガ。

 ドラマにもなっていたが、ドラマの前なのか、後なのか?成美という主人公がいたので、安田成美がドラマやってたんだっけ?と思った。

 時代を感じる。大学生の姿が、一昔前の世代の世界。スポーツカーのってたり、東大入って官僚目指すとか、ホストで働いて借金返すとか、ネタが全部、一昔前にあった素材がてんこ盛りになっているので、とても時代を感じた。

 時代を感じる小説とかアニメとかマンガっていったいなんなんだろう、と思う。古いとかではなく、1980年代生まれの私からすると、私が小中学校時代に流行ったものは、バブル崩壊する直前直後の時代で、なんか派手で一過性のものを感じてしまって、今となっては懐かしいとまではいかないけど、その時代の真っただ中にいたら分からないようなことが、今私みたいに乗り遅れた世代が当時のものを読むと、なんかノスタルジーってほどのものではないが、時代を感じてしまう。

 となると、こういうマンガって当時真っただ中にいた人は、このマンガがすげー流行った時代に、どういうふうに読んでいたんだろう、と疑問に思ってしまう。

 バブリーな時代を知るには良いマンガ。


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