見出し画像

仏と王様と鯉のお話

noteのお題に
「大切にしている教え」
と、いうものがあった。

そこで、今回は
私が大切にしている
「3つの教え」を公開させて頂く。


過去の自分

「私は失敗を恐れない。」
(…と日々言い聞かせている)


「何よりも怖いのは
恥を恐れてしまうことである。」
(…とも言い聞かせている)

しかし、昔から
そんな風に思えていたわけではなかった。


小学校の6年間は、
喘息のため、
体育にも出席できず、
体が弱かったため、
いじめの標的だった。

そのため、
とんでもないネガティブな性格をしていて、
「自分なんかどうせ…」と
常に思っている子供だった。

では、
何故今のように思えるようになったのか…?


【1つ目の教え】仏の顔も3度まで

幼い頃、
練習に集中しないで
ヘラヘラしている自分に
母親が何度も言っていた言葉。

「優しい人は、
許してくれているのではなく、
“執行猶予”をくれているだけ。

そして
“同じ過ちを繰り返すと”言うことは、
“許されてる”と思っているから。」

要は
“信頼の借金を返済する気がない”ということ。

借金を返済する気のない人に
お金を貸す人がいないように
信頼も全く同じであると
何度も何度も母親から教わった。


【2つ目の教え】裸の王様の作り方

大人になって
それに近いことを師匠に教わった。

某スポーツクラブの
オープニング店舗の責任者として
配属された私は
40人以上のスタッフの方を
取りまとめていた。

もう時効に
なっているから言えるが…
月の休みは2〜3回。

朝6時から夜24時以降まで現場いた。

何より大変だったのが、
人間関係だった。

ロイローゼになりかけている私に
師匠はこう言ってくれた。

「“お金”、“異性”、“時間”に関しては
一度や二度、
魔が刺すことがあったとしても
三度目は、ただの“甘え”である。」

と。

赤の他人なら、
一発アウト。

仲の良い人なら
ツーアウト。

親友なら
スリーアウト(仏の顔も三度まで)。

三度目以降は、
完全に諦められてしまう。

そう、
“何も言われなくなってしまう”のだ。

ここで

「あれ?
なんにも言われなくなった!
これはまさかこんな私が認められた!?
イェーイ😄」

と、なってしまうと
“裸の王様”が完成する。

「責任者として、
メンバーの中に
裸の王様だけは作ってはいけない。
それではお前が保たなくなるぞ。」

と、アドバイスをもらい
早速全員と面談した。

2〜3ヶ月かかったが、
その結果、
2名の方に辞めて頂いた。

すると、
環境は一気に良くなり
円滑に回り出した。


【3つ目の教え】三級浪高魚化龍

(さんきゅう なみたこうして うお りゅうとかす)

こちら、禅語。

“三級”とは中国の伝説の滝。
水の勢いが激しく昇るのが困難な滝。

見事登り切れば
龍と化して天に昇ると言われている。


大学の3年生のとき、
1.2年と交通事故によりまともに
練習出来ていなかった私に
50m自由形で日本記録を樹立した
N倉さんがこう話してくれた。


「本気になって
物事を理解しようとしない人は
龍になろうとしない鯉だ。」

と…

「そんな鯉は、
自分で自分ををごまかしているだけ。

だから何を言っても無駄だよ。

テツヤ(私のこと)は龍になりたいの?

それとも鯉のままでいいの?」

この言葉の後、
毎朝、N倉さんについていき
陸トレを行い、水中練習をし、
午後も一緒に
トレーニングにお供させてもらった。

誰も知らないところで、
陰で隠れて努力するN倉さんは
いつも言っていた。

「褒められたいから頑張る。
怒られたくないからサボらない。
そんなの大学では通用しない。
いや、社会に出ても通用しないと思うぞ。」

と。


そんなN倉さんと
トレーニングを続けた結果、
4年生の最後のインカレでは
大ベストで泳がせてもらった。

余談だが、
N倉さんの好きな言葉は
「明鏡止水」。


まとめ

まだまだ、
偉そうなことを言える身分ではないが、
これら3つ出来事は
私にとって人格形成のきっかけになった。

そこに携わってくれた方には
本当に感謝している。

この3つをまとめて言うと
“信頼借金を返そうとしない裸の鯉”
にはなってはいけない。
とでも言うべきか…笑

そうならないように
日々、気をつけて生きていこうと
奮闘している。


宜しければサポートお願い致します!頂いたサポートは、教材、勉強費用に使わせて頂き、より良い記事を書かせて頂きます。