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変わるものと変わらないもの

自分のおすすめに下記の記事が出て来て、スタッフに直ぐこの内容を興奮気味にLINEしたのが1ヶ月くらい前の話。
実際に使ってみての感想がとても良かったので、状況に適したお店ならぜひチャレンジして欲しいし、参考になればという気持ちもあり今回は自分の店で起こったちょっとした革命を書いていこうと思う。

タイミーとは、CMでも最近よく見るようになっているので説明は不要かもしれないが、働く人が働きたい時間に、求人を出しているお店とマッチングすることによって、稼げるスキマバイトサービスのこと。
このnoteを見るまでは、少し穿った見方をしていて、サービスのレベルを落とすくらいなら少々忙しくても自分達の店には血の通ったスタッフで運営していきたいと思っていたのが正直なところ。
実際に使ってみて、うちの店にこのタイミーが合っているなと感じたし、これからの店にとって期待できるサービスだなと感じている。
確かに人によってやる気のある子もいれば、そうでない子もいるが、ちゃんとこちらが指定したことはやってくれるし、うちの店では基本的に洗い物をメインでお願いしているので、忙しい時間帯にスタッフが1人洗い物に奪われて、全体のスピード感やサービスが疎かになるよりも遥かに良かった。
働く方も洗い物という仕事でマッチングしているので、常に洗い物でも何の文句もないし、こちらもずっとやらせてて悪いなということもない。
スタッフにも良い影響があり、忙しい時間に洗い物が全て終わっているという安心感から営業に追い込まれる焦燥感も減り、今までは人が足らず思うようにシフトを組めずかなり負担をかけてしまっていたが、それが少し軽減され、気持ちも身体も楽になるということになったのだ。
記事にもある通り、引き抜きも自由なので、そこはまだうまくいってはいないが、良い子がいればスカウトしていきたいと思っている。
自分の店では働いている方へのリスペクトを込めて、タイミーさんという呼び方はしないで、その人の名前で呼んであげてね。というのを唯一のルールとしており、うちのスタッフと一緒に実際に働いてもらえば、絶対に楽しいだろうという自信もあるし、面接では汲み取りきれない実際に働いてフィーリングが合うかどうかをお試し出来るというのも最高だと思う。
中にはリピートして働いてくれる子もいたりして、求人でもあるが、店を知ってもらうきっかけになったり、お客さんとして来てくれるという事も今後ありそうだ。
ただ、DAY&NIGHTなどの小さい店舗では導入は出来ておらず、1人1人の個の力が必要になってくる業態やオペレーションのところではなく、仕事内容がしっかりと確立されていて、作業的な要素が強い場面で威力を発揮するのかなとも思った。こういうサービスが生まれる事で働き方が変わっていくんだな。というのを痛感する。

先日もこんな記事が出ていて、今までのスーパーマーケットでは立ってレジ打ちをするのが当たり前だったことがこれから変わっていくだろうなと感じた瞬間だった。
恐らく半年後にはスーパーなどで座ってレジを打つ姿も普通になっていくだろう。

すぐに変わるものもあれば、変わらないものもあって、今日も税務署に書類を取りに行ったが、現金で窓口のおばちゃんから収入印紙を買い、それを紙に貼り付けて、書類を受け取る儀式みたいなシステムはもう何十年も前から変わっていないし、これもまた今日、イベント出店のために地方の保健所の申請で何十年前に決まった事を押し通してくる役所の姿勢に辟易とした。

書類を取りに行く度に感じる無駄な税務署のシステム


ただこれからそれも大きく変わっていくだろう。今は過渡期の状態。
情報で溢れた時代では、もう昔のやり方では限界が見えている。
働き方も大きく変わるし、今までのやり方に沿った飲食店をこれからしようとしても難しくなってくるだろう。

状況によって伝えるプラットフォームや提供するものも変わっていく。
自分がお店を始めた時、店の事を伝える手段はブログだった。
そこからFacebookがはじまり、Instagramになった。そして今、自分はnoteを書いている。
最初はクラフトビールもラテアートも店には無かったがその時代に合わせて新しくチャレンジしたり、変化をさせてきた。
Uber eatsを始めとしたデリバリーサービスも。そもそもそういう選択肢がまだ無かったのだ。
(Uber eats が上陸して日本で初めてのオーダーはバーガーマニア恵比寿店)

自分がやりたいことは気持ちのいい空間を提供すること。
そこはブレる事なく、柔軟に何がベストか、沢山の情報に触れる機会を増やしたい。
そして常に感度は高く、時には変化を恐れずにチャレンジしていきたい。
楽しみながら変化出来る姿勢を持っていたい。

先日、独立志望のスタッフと面談することがあった。
大事なのは何をやりたいか、だ。という話をした。
今流行ってるTTP(徹底的にパクるの略)なんてクソ喰らえ。
コピペだけでは店は作れないのだ。
変わるものもあれば変わらないものもある。
その人にしか作れないストーリーを作って、そこから時代に合わせて変化していって欲しいなと思う今日この頃。


前回書いたnoteが非常に反響があり、メッセージでも直接会った人からもnote見てます!と言ってくださとても嬉しく、励みになります。
ありがとうございます!

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