見出し画像

パリは移動祝祭日

『移動祝祭日』 ヘミングウェイ:著 新潮文庫
1920年代パリが舞台の作品。ヘミングウェイの若かりし頃の日々が綴られています。夫婦二人、裕福ではないけれど慎ましやかな暮らし。
この頃のパリは、音楽・美術・文学とあらゆる面で新しい芸術を指向するエネルギーが沸騰していました。その中での創作の苦楽が鮮明に書かれています。

パリ文学には欠かせないシェイクスピア書店も出てきて嬉しいです。
パリ左岸にある伝説の書店、シェイクスピア・アンド・カンパニー。
『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』も合わせて読みたくなります。

1921年から1926年にかけてパリで過ごした、
ヘミングウェイの文学修行に明け暮れた日々

○惹かれた言葉
ーもし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。
パリは移動祝祭日だからだ。ー
ある友へ
アーネスト・ヘミングウェイ
一九五〇年

*アーネスト・ヘミングウェイ
1899年シカゴ近郊生まれ。
『われらの時代』『日はまた昇る』など刊行。1952年発表の『老人と海』でピューリッツァ賞を受賞。(大好きな作品です。老人とカジキの死闘が大迫力です。文章から臨場感をひしひしと感じます。少し前に新潮文庫から新版が出版されたのですが、新しい表紙がとても素敵です。前の版持っているけれど、新しい版も欲しい…)

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?