マガジンのカバー画像

森北出版_電気電子工学

18
運営しているクリエイター

記事一覧

【内容一部公開】はじめてナノテクに取り組む人に最適!――近刊『ナノテクノロジーの基礎』

【内容一部公開】はじめてナノテクに取り組む人に最適!――近刊『ナノテクノロジーの基礎』

2024年1月中旬発行予定の新刊書籍、『ナノテクノロジーの基礎』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき

2000年頃のナノテクノロジーブームから、すでに20年以上が経過した。いまでは「ナノテクノロジー」と喧伝されることもなくなったが、重要性が低下したわけではなく、多くの技術分野において、その概念や技術は当たり前に利用されるようになっている。

一方で、ナノ

もっとみる
【内容一部公開】必須項目に絞って解説!――近刊『エッセンシャルテキスト パワーエレクトロニクス』

【内容一部公開】必須項目に絞って解説!――近刊『エッセンシャルテキスト パワーエレクトロニクス』

2023年11月下旬発行予定の新刊書籍、『エッセンシャルテキスト パワーエレクトロニクス』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

***

はじめに
パワーエレクトロニクスは電力、電気エネルギーを扱う電子工学である。日本では火力、水力、太陽電池などによって約1兆kWhの電気エネルギーが生成され、その約50%がモータ、約10%が照明、約5%がIT機器で消費されている。電気エネルギ

もっとみる
【内容一部公開】全体像がよくわかる!――近刊『通信ネットワーク工学入門』

【内容一部公開】全体像がよくわかる!――近刊『通信ネットワーク工学入門』

2023年8月下旬発行予定の新刊書籍、『通信ネットワーク工学入門』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

まえがき
人間社会は、情報や知識を共有するコミュニケーションにより成り立っている。人の最初のコミュニケーション手段は、身振りや手振りであったと想像されるが、徐々に、絵、言葉、文字などで情報を伝えるようになっていったと考えられる。その後、より多くの人に情報や知識を伝える手段の

もっとみる
【内容一部公開】実用的な制御設計に役立つ一冊!――近刊『同期モータの基礎と制御』

【内容一部公開】実用的な制御設計に役立つ一冊!――近刊『同期モータの基礎と制御』

2023年7月上旬発行予定の新刊書籍、『同期モータの基礎と制御』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき

速度制御が必要なシステムの駆動用モータには、誘導モータや同期モータが用いられる。この2つの最も大きな構造上の相違点は、回転子における永久磁石の利用にある。誘導モータは永久磁石を使用せず、このことが堅牢性につながっている。しかし、永久磁石のかわりとして、電

もっとみる
【まえがき公開】ノイズと戦うエンジニア必携!――近刊『67のトラブル事例で学ぶEMCとノイズ対策』

【まえがき公開】ノイズと戦うエンジニア必携!――近刊『67のトラブル事例で学ぶEMCとノイズ対策』

2023年5月下旬発行予定の新刊書籍、『67のトラブル事例で学ぶEMCとノイズ対策』のご紹介です。
同書のまえがきを、発行に先駆けて公開します。

***

まえがきノイズ対策の現状と問題点

電子機器を設計する際、マイコンやデジタル回路のパルスノイズがアナログ回路に混入して問題となるケースがよくみられます。また、市場に出荷する電子機器にはEMC規格が法令で定められており、機器から放射するノイズ量

もっとみる
世界中のマイクロ波エンジニアに重宝されている必携書、待望の翻訳!――近刊『マイクロ波部品測定ハンドブック(第2版)』訳者まえがき公開

世界中のマイクロ波エンジニアに重宝されている必携書、待望の翻訳!――近刊『マイクロ波部品測定ハンドブック(第2版)』訳者まえがき公開

2023年5月中旬発行予定の新刊書籍、『マイクロ波部品測定ハンドブック(第2版)』のご紹介です。
同書の「訳者まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

***

訳者まえがき
私は20年以上、本書の原著者のJoelと同じ企業において、VNAの開発、マーケティング、アプリケーションエンジニアとしてマイクロ波部品の測定に携わり、測定対象部品が大きく進化するのを目の当たりにしてきた。複数の機能が一つの

もっとみる
初学者に最適!MOSFETによる回路中心のコンパクトなテキスト――近刊『アナログ電子回路』まえがき公開

初学者に最適!MOSFETによる回路中心のコンパクトなテキスト――近刊『アナログ電子回路』まえがき公開

2023年3月上旬発行予定の新刊書籍、『アナログ電子回路』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。


***

まえがき
アナログ電子回路は、MOSFETやバイポーラトランジスタなどの、電流と電圧が比例関係とならない非線形な能動素子を含む回路であり、線形素子で構成される電気回路とは異なり、その動作解析は複雑である。そこで、回路の性能を解析するために、素子の動作範囲を限定

もっとみる
既存の形状にとらわれない最適設計技術を詳説――近刊『電磁界解析による最適設計-トポロジー最適化の基礎から機械学習まで-』まえがき公開

既存の形状にとらわれない最適設計技術を詳説――近刊『電磁界解析による最適設計-トポロジー最適化の基礎から機械学習まで-』まえがき公開

2023年2月下旬発行予定の新刊書籍、『電磁界解析による最適設計-トポロジー最適化の基礎から機械学習まで-』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき
本書は電気機器の最適設計について、基礎から応用まで広く述べています。とくに穴の生成・消滅を含めた自由変形により最適構造を探索するトポロジー最適化と、深層学習やモンテカルロ木探索など、機械学習を用いた最適化

もっとみる
この分野では、ひさびさの新刊!――近刊『基礎からの高電圧工学』はじめに公開

この分野では、ひさびさの新刊!――近刊『基礎からの高電圧工学』はじめに公開

2022年10月上旬発行予定の新刊書籍、『基礎からの高電圧工学』のご紹介です。
同書の「はじめに」を、発行に先駆けて公開します。

***

はじめに
高電圧は発電、変電、送電、配電などいろいろな段階で使われている。送電には家庭で使う100Vではなく、50万ボルト(500kV)などの高電圧が使われている。身近にある電柱の電線でも6.6kVと、家庭の電圧の66倍の大きさである。なぜ危険な高電圧を利用

もっとみる
理論と開発をつなぐ1冊――近刊『光非線形性の物理と光信号処理デバイス』まえがき公開

理論と開発をつなぐ1冊――近刊『光非線形性の物理と光信号処理デバイス』まえがき公開

2022年7月下旬発行予定の新刊書籍、『光非線形性の物理と光信号処理デバイス』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき

筆者は、半導体レーザを中心とする光半導体デバイスの研究開発に長年従事してきた。その中で、興味ある光非線形現象にも遭遇した。しかし、光非線形性の基礎学力がなかったために、遭遇した現象を正しく説明できなかったという残念な経験をもっている

もっとみる
まずは実践してみよう!――近刊『MATLABによる信号処理実習』まえがき公開

まずは実践してみよう!――近刊『MATLABによる信号処理実習』まえがき公開

2022年4月上旬発行予定の新刊書籍、『MATLABによる信号処理実習』のご紹介です。同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき

信号処理は、波形や数値列から情報を抽出し加工する技術です。信号処理に関する技術は汎用性が高く、様々な分野でプラットフォーム技術として用いられています。最近では人工知能(AI)やデータサイエンスなど、新分野でも活用されています。今後も信号処理

もっとみる
実務に役立つテクニックを解説――近刊『実務者のためのPID制御設計』まえがき公開

実務に役立つテクニックを解説――近刊『実務者のためのPID制御設計』まえがき公開

2022年3月中旬発行予定の新刊書籍、『実務者のためのPID制御設計』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

***

まえがき

フィードバック制御系は古くから知られており、産業分野をはじめとしてさまざまな分野で適用されている。フィードバック制御系の設計においては、制御対象の動作を調べることができる数式の導出(数式モデル化)と、数式モデルを用いた制御式と制御パラメータ

もっとみる
そのモータ、製造可能ですか?――近刊『入門モータ設計』はじめに公開

そのモータ、製造可能ですか?――近刊『入門モータ設計』はじめに公開

2022年3月上旬発行予定の新刊書籍、『入門モータ設計』のご紹介です。
同書の「はじめに」を、発行に先駆けて公開します。

***

はじめに

本書ではモータの設計を解説している。すなわち、モータの設計がどのように進められているのか、どのような設計計算をするのか、設計上の制約にはどのようなものがあるのか、などを述べている。本書の目的は、モータに関連するエンジニアがモータの設計というものを理解する

もっとみる
近刊『高位合成によるFPGA回路設計』まえがき公開

近刊『高位合成によるFPGA回路設計』まえがき公開

2022年2月下旬発行予定の新刊書籍、『高位合成によるFPGA回路設計』のご紹介です。
同書の「はじめに」を、発行に先駆けて公開します。

***

はじめに

2015年10月、GoogleのAlphaGOが人間に勝ったというニュースが世界中を駆け巡りました。これを機に、深層学習(Deep Learning)技術の進展と相まって、世は一気にAIブームになったように感じます。「コンピュータが人間に

もっとみる