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森北出版_機械工学

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【内容一部公開】考え方・解き方がスムーズに学べる!――近刊『固体力学入門』

【内容一部公開】考え方・解き方がスムーズに学べる!――近刊『固体力学入門』

2024年3月中旬発行予定の新刊書籍、『固体力学入門』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

本書は、主として機械工学、航空宇宙工学を専攻し、固体力学を初めて学習する大学学部生を対象として、固体力学の基礎理論をマスターしてもらえることを目指して執筆した。固体力学は機械、航空機、宇宙機、構造などの合理的な設計基準を定める強度解析の基礎工学であり、本書を出発点

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【内容一部公開】ロケット関連技術者、研究者、学生必読!――近刊『ロケットシステム』

【内容一部公開】ロケット関連技術者、研究者、学生必読!――近刊『ロケットシステム』

2024年1月下旬発行予定の新刊書籍、『ロケットシステム』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

ロケットの機能向上は、要素技術の進歩に合わせて、今後も進められて行くであろう。しかし、ロケットの開発・運用に係わる基幹技術は、すでに確立されたと言ってよい。したがって、いま、ロケットに関する技術を先端技術と呼ぶことは適当ではない。

しかしながら、ロケットの開

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【まえがき公開】サイズ公差・幾何公差・公差解析を使いこなす――近刊『幾何公差・公差解析実践ハンドブック』

【まえがき公開】サイズ公差・幾何公差・公差解析を使いこなす――近刊『幾何公差・公差解析実践ハンドブック』

2023年6月下旬発行予定の新刊書籍、『幾何公差・公差解析実践ハンドブック』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

本書は、幾何公差・公差解析の入門書ではなく、これまで実務において設計・公差解析の経験があり、さらに、幾何公差を適用した図面に触れたことはあるが、本当にこれで正しいのかという思いを抱いている、一定の経験をもったエンジニアを対象にしている

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材力のエッセンス&考え方がわかる!身につく!――近刊『例題と演習で学ぶ 材料力学』まえがき公開

材力のエッセンス&考え方がわかる!身につく!――近刊『例題と演習で学ぶ 材料力学』まえがき公開

2022年11月下旬発行予定の新刊書籍、『例題と演習で学ぶ 材料力学』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき
材料力学は、材料に力が加わったときに、材料が「どの程度変形するか」、「壊れないか」などを決定できるため、材料を安全に使用したものづくりのためには欠かすことができない重要な学問である。そのため、機械系の学生のほとんどが大学の学部1、2年生もしく

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「これからの内燃機関」の基礎を学ぶ―—近刊『基礎から学ぶ 内燃機関』まえがき公開

「これからの内燃機関」の基礎を学ぶ―—近刊『基礎から学ぶ 内燃機関』まえがき公開

2022年11月下旬発行予定の新刊書籍、『基礎から学ぶ 内燃機関』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき
内燃機関は、自動車、二輪車、船舶などの輸送用機械、建設機械、作業機械など、さまざまな機械の動力源として用いられ、人々の生活の中に広く浸透しています。それゆえ、環境・エネルギー問題との結びつきも強く、社会的にも大きな関心が向けられながら進化をしてき

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サーキットを最速で走破するためのメカニズムを理解する―—近刊『Race Car Design』監訳者まえがき公開

サーキットを最速で走破するためのメカニズムを理解する―—近刊『Race Car Design』監訳者まえがき公開

2022年10月下旬発行予定の新刊書籍、『Race Car Design』のご紹介です。
同書の「監訳者まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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監訳者まえがき本書 “Race Car Design” を日本語訳化したいと考えたのは、私自身が一関工業高等専門学校で岩手連合学生フォーミュラチームのファカルティアドバイザー(指導教員)として活動していた際に、学生が英語で書かれている技術書の

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モデリング・アセンブリの高効率化テクニックとコツを紹介――近刊『SOLIDWORKS アドバンストテクニック55』はじめに公開

モデリング・アセンブリの高効率化テクニックとコツを紹介――近刊『SOLIDWORKS アドバンストテクニック55』はじめに公開

2022年9月下旬発行予定の新刊書籍、『SOLIDWORKS アドバンストテクニック55』のご紹介です。
同書の「はじめに」を、発行に先駆けて公開します。

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はじめに
現在、3次元CADであるSOLIDWORKSはものづくりの現場において広く活用されており、もはや欠かせないといっても過言ではありません。

このように広く利用されているソフトウェアですが、機能が多い一方で操作が煩雑であり、

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初級エンジニアの入門にも、上級エンジニアのスキルアップにも役立つ1冊――近刊『理論と実務がつながる 実践有限要素法シミュレーション(第2版)』まえがき・学習手順公開

初級エンジニアの入門にも、上級エンジニアのスキルアップにも役立つ1冊――近刊『理論と実務がつながる 実践有限要素法シミュレーション(第2版)』まえがき・学習手順公開

2022年9月中旬発行予定の新刊書籍、『理論と実務がつながる 実践有限要素法シミュレーション(第2版)―汎用コードで正しい結果を得るための実践的知識―』のご紹介です。
同書の「まえがき」および「学習手順」を、発行に先駆けて公開します。

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第2版 まえがき
2010年に本書の第1版が出版されてから、有限要素法を中心としたCAEはさらに広く普及し、本書の主題である理論と実践の両輪の基礎知識は

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手を動かして身につける!――近刊『例題で学ぶ材料力学』まえがき公開

手を動かして身につける!――近刊『例題で学ぶ材料力学』まえがき公開

2022年7月下旬発行予定の新刊書籍、『例題で学ぶ材料力学』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき
本書は、大学および高専の機械工学系学科で開講されている材料力学の教科書、もしくは設計を業務とするエンジニアの参考書として執筆したものである。材料力学の基本的な事項に対し、図や例題を数多く取り入れてわかりやすく内容を記述し、設計の現場でも役立つよう具体的

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薄肉円筒から応力集中、き裂、クリープ変形まで幅広い問題を考える――近刊『基礎から学ぶ弾塑性力学』まえがき公開

薄肉円筒から応力集中、き裂、クリープ変形まで幅広い問題を考える――近刊『基礎から学ぶ弾塑性力学』まえがき公開

2022年5月中旬発行予定の新刊書籍、『基礎から学ぶ弾塑性力学』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

機械設計において、部材に生じる応力が降伏応力に比べて十分に低くなるよう材料や部品の形状が決定される。しかし、最近では、応力の評価精度が格段に良くなったこと、破壊現象がかなり理解されるようになったことから、降伏応力を超えるような応力、さらにはき裂の

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巨視的・実用的に流れを理解する――近刊『流体工学の基礎』はじめに公開

巨視的・実用的に流れを理解する――近刊『流体工学の基礎』はじめに公開

2022年4月下旬発行予定の新刊書籍、『流体工学の基礎』のご紹介です。同書の「はじめに」を、発行に先駆けて公開します。

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はじめに

物質はふつう、固体(solid)、液体(liquid)、気体(gas)のいずれかの状態にあり、相(phase)をなす。流体(fluid)は、相の分類とは別に、液体と気体に代表される物質を連続体として力学的に扱うときの概念であって、変形に対する復元性と抵抗に

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実務に役立つテクニックを解説――近刊『実務者のためのPID制御設計』まえがき公開

実務に役立つテクニックを解説――近刊『実務者のためのPID制御設計』まえがき公開

2022年3月中旬発行予定の新刊書籍、『実務者のためのPID制御設計』のご紹介です。
同書の「まえがき」を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

フィードバック制御系は古くから知られており、産業分野をはじめとしてさまざまな分野で適用されている。フィードバック制御系の設計においては、制御対象の動作を調べることができる数式の導出(数式モデル化)と、数式モデルを用いた制御式と制御パラメータ

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医療機器分野での「モノづくり」を目指す――近刊『医療機器開発ハンドブック』内容一部公開

医療機器分野での「モノづくり」を目指す――近刊『医療機器開発ハンドブック』内容一部公開

2022年1月中旬発行予定の新刊書籍、『医療機器開発ハンドブック』のご紹介です。
同書の「まえがき」および序章の一部を、発行に先駆けて公開します。

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まえがき

医療機器や再生医療製品を社会に普及させるには、技術開発とともに評価まで行わなければならない。この評価まで含めたものが医工学である。医療機器・再生医療製品が他の産業製品と異なる点は、設計製造しても承認と保険償還が得られなければ製品

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流れの力学を奏でる方程式:CFDの礎として――近刊『流れの方程式』はじめに公開

流れの力学を奏でる方程式:CFDの礎として――近刊『流れの方程式』はじめに公開

2022年1月中旬発行予定の新刊書籍、『流れの方程式』のご紹介です。
同書の「はじめに」の一部を、発行に先駆けて公開します。

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はじめに

〈前略〉

CFDを仕事で使っている若手の技術者や博士課程の学生に聞くと、はじめはソフトウェアを使って楽しく計算しているだけだったが、数年経つと背景の理論を学びたいと感じる人が少なくないようだ。彼らの言う背景の理論とは、方程式の離散化やアルゴリズム

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