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落語鑑賞メモ3

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2020年12月の記事一覧

シェアする落語

2020年12月26日 シェアする落語 (深川東京モダン館)

 参加した皆で落語の楽しさをシェアし、終演後は参加者がその楽しさをSNS等で世間にシェアしようという「シェアする落語」の第28回です。今回の演者は、来年3月に真打に昇進して㐂三郎を襲名する柳家小太郎さんです。
 一席目は、この入り方でどうまとめるのだろうという展開が見事にオチにつながった「のっぺらぼう」でした。真打昇進前の充実が感じら

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馬石・龍玉 二人会

2020年12月22日 馬石・龍玉 二人会 (深川江戸資料館小劇場)

 師走らしく「掛取万歳」と「芝浜」を楽しみました。

談吉百席

2020年12月19日 談吉百席 (池袋東口GEKIPA)

 隔月で行われる立川談吉さんの独演会 第40回です。
 「竹とんぼ」は談吉さん特有の不思議な味わいが魅力の新作です。
 最後は、年に何回か挑戦しなければいけないと思っているという「鼠穴」で締めました。

立川笑二 月例独演会

2020年12月18日 立川笑二 月例独演会 (お江戸上野広小路亭)

 「八五郎永劫回帰」は落語によくある八五郎とご隠居とのやりとりを利用した新作です。
 「鉄拐」は落ちを大幅に変えています。
 最後は、設定を少し変更し独自のくすぐりをちりばめた「妾馬」でした。

「落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ」

 落語は落ちがあることにより噺をどこでも終わらせることができる、「耳の物語」と「目の物語」(口伝の物語と文章化された物語)の比較の中で「耳の物語」の代表として落語を捉えていること、などがなるほどと思いました。
 筆者は二十歳のときに難病になり十三年間の闘病生活を送る間に落語に出会った方で、「絶望名人カフカの人生論」などの著作があります。あとがきで、病室にいるとテレビの明るいバラエティー番組などはか

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三遊亭萬橘独演会

2020年12月10日 三遊亭萬橘独演会 第57回 (道楽亭)

三遊亭萬丸 「居候」
三遊亭萬橘 「堀之内」
三遊亭萬橘 「死ぬなら今」
 仲入り
三遊亭萬橘 質問コーナー
三遊亭萬橘 「文七元結」

 萬橘師匠の独演会に初めて参加しました。
 質問コーナーでは、仲入り前までにお客さんが書いた約20位の質問全てに回答しました。
 萬橘師匠は仲入り前の二席のような滑稽噺のイメージだったのですが、最

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粋歌の新作びゅーびゅー

2020年12月3日 粋歌の新作びゅーびゅー (らくごカフェ)

 隔月で行われる三遊亭粋歌さんの会の第八回です。
 演目は「新しい生活」、「死んだふり」、仲入り、「おれおれ介護」でした。

・「新しい生活」 コロナ自粛期間中の生活がテーマの噺
・「死んだふり」 二ツ目になってすぐの頃に、結婚する友人のために創り始めたが、面白くしようといじっているうちに友人には聴かせられない内容になった噺
・「お

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