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落語鑑賞メモ3

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2024年3月の記事一覧

田辺いちかの会

田辺いちかの会

2024年3月30日 田辺いちかの会 (日本橋社会教育会館ホール)

神田ようかん 「違袖の音吉」
田辺いちか 「細川茶碗屋敷」
田辺いちか 「鉄砲のお熊」
 仲入り
田辺いちか 「生か死か」

 ようかんさんは前座になってまだ一年半とは思えないうまさでした。
 「細川茶碗屋敷」は落語の「井戸の茶碗」の基になった講談だが落語で練られたものを逆に講談が取り入れている部分もあるそうです。笑いの多い落語

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小せん・貞寿 二人会

小せん・貞寿 二人会

2024年3月25日 小せん・貞寿 二人会 (道楽亭)

一龍齋貞寿 「村越茂助左七文字の由来」
柳家小せん 「百年目」
 仲入り
柳家小せん 「夢の国コブシーランド」
一龍齋貞寿 「祐天吉松 飛鳥山親子の出会い」

 小せん師匠の「百年目」は最後に独自の工夫がされています。
 2019年新作台本募集の最優秀作品「コブシーランド」ではたっぷり歌いました。
 最後は、桜模様の着物の貞寿先生がこの季節

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立川談幸独演会

立川談幸独演会

2024年3月23日 立川談幸独演会 (道楽亭)

立川幸弥 「悋気の独楽」
立川談幸 「代書屋」
 仲入り
立川談幸 「花見の仇討」

 談幸師匠の一席目は、他の人では聴いているかもしれませんが私はめったにやらない噺を、と初めて聴くくすぐりも楽しい「代書屋」でした。
 二席目はこの季節の噺「花見の仇討」をたっぷりとでしたが、意外にもこの噺も談幸師匠で聴くのは初めてでした。

立川寸志トリ噺五十席

立川寸志トリ噺五十席

2024年3月20日 立川寸志トリ噺五十席 (アートスペース兜座)

 寸志さんが真打昇進を意識してトリ噺を磨く会です。
 演目は「花見の仇討」、仲入り、「死神」でした。
 「死神」は独創性が光る得意演目ですが、「花見の仇討」も楽しい独自の演出が織り込まれていました。
 最初に真打昇進企画の正式発表もありました。真打昇進カウントダウンの会でお客さんに署名してもらった真打認定証が通算1000人となっ

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三遊亭ぐん丈を囲む会

三遊亭ぐん丈を囲む会

2024年3月19日 三遊亭ぐん丈を囲む会 (なかの芸能小劇場)

きく麿・小堀 前説
林家きく麿 「半ソボン」
春風亭百栄 「フェルナンド」
小堀敏夫 「漫談 営業あれこれ」
 仲入り
隅田川馬石 「湯屋番」
馬石・百栄・きく麿・小堀 トーク

 元・三遊亭ぐん丈で現在は芸人として活動しているガッポリ建設の小堀敏夫さんを一緒に前座修行をした落語家達が囲む会です。第4回ですが私は初めて参加しました

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三遊亭青森単独公演

三遊亭青森単独公演

2024年3月17日 三遊亭青森単独公演 (ばばん場)

 青森さんの独演会です。
 演目は「鼻ほしい」、「悋気の火の玉」、仲入り、「盃の殿様」でした。
 新作や一人称落語も印象的な青森さんですが、今回は古典三席をきっちりと披露しました。「盃の殿様」はネタ下ろしです。

シェアする落語

シェアする落語

2024年3月16日 シェアする落語 (深川東京モダン館)

立川らく兵 「権兵衛狸」
立川らく兵 「粗忽の釘」
 仲入り
立川らく兵 「茶の湯」
立川らく兵・四家正紀 シェアタイム(対談)

 参加した皆で落語の楽しさをシェアし、終演後は参加者がその楽しさをSNS等で世間にシェアしようというシェアする落語の第35回です。
 今回の演者は5月に真打昇進を控えた立川らく兵さんです。
 落語は独自のく

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市童のらくご

市童のらくご

2024年3月13日 市童のらくご (門前仲町 陽岳寺)

 毎月開催される柳亭市童さんの勉強会です。
 演目は「長屋の花見」、「千早ふる」、仲入り、「蒟蒻問答」でした。
 今回も心地よく三席を楽しみました。「千早ふる」がネタ下ろしです。
 寄席では短時間になることも多い「長屋の花見」と「千早ふる」ですが、丁寧に演じて仲入りまでで約1時間でした。

馬石×芝居噺

馬石×芝居噺

2024年3月10日 馬石×芝居噺 (日本橋社会教育会館ホール)

隅田川わたし 「道灌」
隅田川馬石 「髪結新三 上」
 仲入り
隅田川馬石 「髪結新三 下」

 馬石師匠の「髪結新三」をたっぷり楽しみました。
 まくらでは、この噺は長くてリレー落語向きなのでいつか雲助師匠とやる機会があるかもしれない、と言っていました。
 また、落語では大家が20両と片身の鰹を下げて新三の家から帰るところで終わ

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愛山・談幸 二人会

愛山・談幸 二人会

2024年3月8日 愛山・談幸 二人会 (お江戸上野広小路亭)

三遊亭こと馬 「間抜け泥」
神田愛山 「天保水滸伝 潮来の遊び」
立川談幸 「抜け雀」
 仲入り
立川談幸 「厩火事」
神田愛山 「水戸黄門記 出世の高松」

 愛山・談幸 二人会の第10回です。
 今回も円熟の四席を楽しみました。
 愛山先生は二席を通して演目の途中で張り扇を使ったのは「出世の高松」で寅松が生まれてから6年の時間経

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四の日昼席

四の日昼席

2024年3月4日 四の日昼席 (巣鴨 スタジオフォー)

古今亭文菊 「一目上がり」
隅田川馬石 「狸札」
古今亭駒治 「楽しい山手線」
 仲入り
桂やまと 「夢の酒」
初音家左橋 「妾馬」

 今回もとても楽しい五席でした。
 トリの左橋師匠は、「夢金」の予定でしたが「夢の酒」が出たのでまだ何をやるか考えています、と「夢金」用に準備したまくらを披露してから「妾馬」でした。