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BOOK REVIEW vol.057 きみのお金は誰のため -ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」-

今回のブックレビューは、 田内学さんの『きみのお金は誰のため -ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」-』(東洋経済新報社)です!今回も星読み係yujiさんの“life change book”の中から選ばせていただきました^^

スタエフのlife change bookのコーナーを聴いて、わくわくしながらさっそく読んでみました!

帯には、「大人も子どもも知っておきたい お金の教養小説!」とあり、ストーリー仕立てで「お金の謎」や「社会のしくみ」について書かれています。主人公は中学2年生の優斗。難しい単語も、会話形式でわかりやすく噛み砕いて語られているのでサクサクと読みやすく、さまざまな世代の方が手にとりやすい内容だと感じました。

お金に関する物語といっても、「お金の増やし方」や「将来に備えた投資」に関するヒントは出てきません。描かれているのは、もっともっと根源的な「お金とは?格差とは?社会とは?」といった、学校では教わらないけれど「知っておきたい」こと。物語が進んでいくのと同時に、段階を踏みながら「謎」が次々と解き明かされていきます。

その中で、気づきもたくさんありました。私自身は、個人の視点、つまりとても狭い視野でしか、お金や社会を見れていなかったことに気づかせてもらいました。物語の中で、“ボス”から教えてもらった視点で世界を見渡すと、これからの人生がますます豊かになりそうですし、働き方やお金の使い方に対する考え方も大きく変わっていきそうな予感がします。(私はさっそく変えていきます!)

そして、yujiさんも「ギャン泣きしてください」とおっしゃっていた最終章!いやはや、私もちゃんと泣きました(笑)。「お金の謎」や「社会のしくみ」に迫る小説のはずが、終盤は思いもよらぬ(?)展開に衝撃を受け、そして感動・・・(涙)。物語的にはもちろん繋がっているのですが、別の小説を読んでいるかのような、序盤にはまったく想像もしていなかった展開に涙しながら、あたたかい気持ちで読み終えました。

最終章の感動とその余韻を味わいながら、「きみのお金は誰のため」という言葉の意味をしみじみと噛み締めています。「お金の向こう側」という言葉もとても良いですね。視野を広げながら、「お金より大切な何か」について考えさせてくれる一冊でした!

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yujiさんがご紹介されていたスタエフはこちらから♪(life change bookのコーナーは16:52〜です!)

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おもしろい本がたくさん紹介されているので、ぜひご覧になってください〜!

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