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尿路結石治療体験記~再入院(体外衝撃波尿路結石粉砕術)

入院の日、やはり10時に来いというので行きましたが、レントゲンを撮るくらいしかやることは無く、後はベッドでごろごろしていました。ただ、今回は脊髄に麻酔の注射を打たなくて良いので、前回とは比較にならない程お気楽です。余裕をかましていたのですが、看護師さんが来て説明するには点滴は必要とのこと。それから、痛み止めの座薬を入れるとのことでした。点滴は何か薬を入れる訳では無く、いざというときに素早く薬を注入できるように経路を確保しておくためとのこと。座薬は、衝撃波の治療の時には座薬にしくはなしですと言われ、諦めて受け入れることにしました。

食事の制限は無いので、昼ご飯を食べてベッドで降りしきる雪を眺めながらごろごろし、晩ご飯を食べまたベッドでごろごろしてました。急患が入ったとかで夜の回診の時間になってもなかなかやってこず、いろいろ聞こうと思っていたのが結局来ないまま消灯の時間になりました。多少不安はありましたが、1回目のような大きな不安は無かったのでよく眠れました。

翌朝、朝ご飯を食べのんびりしていると回診の時間になります。医者に、腕にする麻酔の注射は痛いばかりでちっとも効かないから今回は要らないと言ったのですが、あなたは痛みに弱いからやった方がいいと言う。実際、打った時はなんとなくホワンとした感じになるのですが、痛みを軽減しているような実感はありませんでした。むしろ、注射したところが何週間も痛い。医者にそのことを言うと、筋肉注射だからねと当たり前のように言われました。でも、コロナのワクチン接種も筋肉注射だったけどちっとも痛くなかったぞと思いつつもそれ以上言ってもしょうがないと思い、麻酔は効かないから要らないと主張したのですが、衝撃波も痛いから必要、今回は量を倍にしてかつ薬を2種類にすると言われ、結局注射することで押し切られました。

衝撃波による粉砕は午後1時半頃と言われ、またそれまで何もすることが無く暇になったのですが、医者から痛いと言われ、暇だとどうしても痛いの嫌だなあということばかりが頭に浮かび、また不安になってしまいました。結局また腕に痛い注射をすることにもなり、憂鬱な気持ちをかかえながらベッドでごろごろしているしかありませんでした。看護師さんが様子を見に来たので、衝撃波は痛いんですかと聞いたら痛くないですよと言う。でも、医者が痛い痛いと言うんですよと言ったら、またそんなこと言って、まあ全く痛くないと言うのに比べたら痛いと言う程度だとのことでした。そこでまあ、なんとなく少しは安心した訳です。

唯一の楽しみの昼ご飯を食べ、段々ドキドキしながら時間になるのを待っていると、予定の30分前に看護師さんが座薬と点滴をすると言ってやってきました。座薬は効き始めるのに時間がかかるので、30分前に入れるという。もはや観念していたので、おしりを出して入れてもらいました。腕への麻酔の注射は、直前にやるという。で、呼ばれるのを待っていると時間になっても呼ばれない。前の人の手術が、長引いているとのことでした。こうしてじらされると、不安が段々大きくなってきます。痛くないと言ってたけど、本当かなあ。痛みってどんな感じの痛みなんだろう、とか余計なことを考え始めます。30分以上じらされたでしょうか、ようやくお呼びがかかり腕に麻酔の注射をされました。待たされた分、座薬の効果は今が最高のタイミングですよとの言葉に安心し、念のためにと車いすに乗せられ、いつものレントゲン室のフロアの1室に連れて行かれました。

そこはレントゲン室よりこぢんまりした部屋で、ベッドとその脇に衝撃波の装置がありました。ベッドに寝転んでいると装置が何度か角度を変え、しばらくすると位置調整が終わったのでこれから始めると医者が言います。背中の腎臓の辺りにジェルみたいなものを塗り、装置を押し当てました。寝転んでいるので、見えません。頭を起こして見ようと思いましたが、怒られそうなのでじっとしてました。

では、一番弱いレベルから始めますと医者が言い、治療が開始されます。どんなに痛いのかビクビクしていましたが、なにやら皮膚の表面を手でぱしぱしされるような感じはあるのですが、ちっとも痛くありません。これなら大丈夫と、安心しました。治療の時間は50分。位置がずれるから動くなと言われていたので、ただじっとしています。しばらくすると、強さを中くらいに上げますという。どれくらい痛くなるのかと緊張しましたが、確かに少し衝撃は強くなった気はしますが、全然余裕です。そのうち腕にした麻酔が効いてきて、眠くてしょうがなくなりました。たいして痛く感じないのはこの麻酔と座薬のおかげなのでしょうが、自分の感覚としては効いてるのは座薬で、腕の注射は眠くなるだけで痛み軽減には効果が無いと思っています。

では、一番強いレベルにしますと言われ痛みも強まりましたが、我慢できないものではありませんでした。そのうち終わりましたと言われたのですが、こっちは眠くて眠くて朦朧としており、何か言われたけど良く理解できないまま車いすに乗せられてベッドに戻ってきました。そのまま寝てしまいましたが、しばらくして目が覚めた時、レントゲンを撮ってこいと言われていたのを思い出し、まだ少し眠い中レントゲン室まで行ってきました。それでもまだ眠いので、結局晩ご飯まで寝てました。やはり、腕への麻酔の注射は二度とするまいと心に決めたものです。

夜の回診で、石はレントゲン写真ではほとんど分からなくなっている、体調に問題なければ予定通り明日退院になるとのことでした。ただ、ステントはまだ入ったままなので、一ヶ月後にX線CTを撮って状況を確認して取るかどうか判断するとのことでした。なんでまた1ヶ月も先なんだと思いましたが、回診は忙しそうにさっさと行ってしまったので諦めました。その後特に何も無く、暇を持て余しながら過ごして翌日の午前中に退院しました。

<つづく>

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