しつこい不安な考えの振り払い方

ふと気づくと、不安なことや心配事を考えていることに気づくことはありませんか。風呂に入って、ああ今日も疲れたなあなんてのんびりくつろいでいる時も、ふと気づくと明日の仕事のことや健康のこととか考えていることが良くあります。しょっちゅうかも知れない。  

今日何食べようかなあとか考えていたはずなのに、いつの間にか仕事のことを考えていて、明日はこれから初めてこれをしてとか、下手すると一日の仕事のリハーサルをみんなやってたりする。で、もはや疲れ果ててたりすることが良くありました。

体調が悪い時とか、不遇の時なんか特にひどく、振り払っても振り払っても不安な考えに捕らわれ続けた時もあります。何とか別のことに気をそらしても、いつの間にか不安なことを考えている。本当にしつこいです。

脳には、そう言う働きがあるそうです。太古の昔、野生動物からの恐怖に怯え、何とか生き残るために事前に危険を予知するために備わった脳の働きだそうです。もはや現代では不要な機能なのに、なんで後生大事に何千年も持ち続けてるんでしょうかね。

まあ、脳とはそう言うものだとして、とは言え不安な考えに捕らわれるのは御免被りたい。なぜなら、単に不安に捕らわれていると気分が落ち込むということもありますが、人間は注目するものに寄っていく性質があるからです。

例えば、車を運転していてカーブを曲がると道の真ん中に大きな岩が落ちているのが目に入った。じゃあ、ハンドルを切って岩を回避すれば良いんだけど、とっさのことで岩に注目が集まってしまうと、わざわざ岩の方に寄って行ってしまう性質があるそうです。で、どか~ん。

授業中、わっこの問題判らない、先生に当てられませんように当てられませんようにとか祈っていると、不思議と当てられる。てな具合に、意識が集中したことを実現するみたいです。だから、不安なことに心捕らわれているとその不安が実現する。嫌な予感が当たるという奴です。

では、良いことを考えると良いことが起こるのか。ある本には、運を良くするには楽しいことを考えると書いてありました。なるほど。悪いことを考えると悪いことが起こるなら、良いことを考えると良いことが起こるはずだ。で、楽しいことを考えるのですが、楽しいことを考えているはずなのに、気がつくと不安に捕らわれている。不安は、本当にしつこいです。強力です。

何とか不安な考えが浮かんだら切り替える方法を工夫したのですが、瞑想とかマインドフルネスとか言うものの方法が応用できるのではと思いました。瞑想とかマインドフルネスと言われるものは、リラックスして心の元気を取り戻すのに良いと言うことで、だいぶ前からやったりやらなかったりしてたのですが、無念無想とはほど遠く、絶え間なくいろんな考えが浮かんできます。

脳の働きとして、考えが空白になることを嫌うので(空白とは死を意味するから脳にとっては恐怖なのでしょうかね)、絶えず考えが浮かぶのは当たり前のこと。大事なのは、その考えに捕らわれないことだそうです。で、浮かんだ考えをシャボン玉に入れて飛ばしたり、袋に詰めて沈めたりとかの方法がいろんな本に書いてありますが、とにかく、何か考えているなと気づいたらまずは止めること。その妄想の先を追わないことだそうです。

いろいろ浮かんでくるが、妄想を止める。あらがわず、ただ止める。気になるストーリーだからと言って、あともう少し考えたらやめようなんて思ったらそれこそ思うつぼです。気づいたら、なんであろうが即座にやめる、その繰り返し。段々うまくなってきます。

このやり方を日頃浮かぶしつこい不安な考えに応用しました。あ、今不安なことを考えてるなと気づいたら、直ちに止める。もうちょっと考えてから、なんて思わず即座に止める。そして、楽しいことを考える。そんなことを意識して繰り返していたら、大分不安な考えを止めることができるようになってきました。

ところが、ここで新たな問題に直面することになりました。実は、楽しいことを考えようとするんだけど楽しいことが浮かばない。えっ?

楽しいことなんていくらでもあると思っていたのですが、美味しいもの食べるとか温泉につかってのんびりしいてるとか、そんなことが浮かぶけれど意外とそれでおしまいになってしまいます。続かない。それだけ、楽しいことから遠ざかった生活をしていることに気づいて、愕然としました。

もっと、毎日を楽しもう。楽しいことを選択しよう。頭の中を楽しいことでいっぱいにしよう。そう思いました。まずは、行動。毎日を少しずつでも楽しいことで満たされるよう、意識して行動します。


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