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自分の音を取り戻す

ヨーガでは「音」を使った練習をする。
「音」とは「声」を出すこと。

サンスクリット語では「マントラ・ジャパ」と呼ばれる。
(英語では、ヴェーディック・チャンティング。日本語ではヴェーダの詠唱)

声は、その人そのものを表すが、
その人本来の声が出ている人は、ほぼいない。

一人一人、体も呼吸も、その人らしさも違うのに、
なんとなく同じような声、話し方をする。

その時代の、
その年代の、
そのコミュニティで、
「好ましい」とされる声や話し方があり、
ほとんどの人は、影響されている。
(動画やテレビ、身近にいる人たちの影響を受けている)

例えば、
日本では、女性は「高くて、控えめな可愛い声」が好まれるが、
欧米では、低い声が「セクシー」で好まれるので、
そのように話す。

私のマントラクラスは8割以上が女性なので、
ほぼ100%、声が小さく、お腹から声が出ていない。
「自分らしさ」を表現できていない。

そこで、
ヨーガのポーズで、のびのびと体を動かし、呼吸のキャパシティーを広げ、
マントラの練習を繰り返すうちに、
その人らしい、力強い声が出るようになる。

不思議なことに、
その人らしい音が出せるようになると、どんどんその人らしさが出てきて、
パワフル(いわゆる”オーラのある人”)になっていく。

今までは、「なんとなく好ましいとされる音」に自分を合わせていたから、
不協和音が体の中に響いているのか、その人らしさが出ず、
他人を気にして、自信がなく、弱くなっていく。

自分の音を取り戻す。

マントラの練習は、最強の瞑想(自分とつながる)の練習である。

瞑想の敷居が最近一気に低くなったが、
次は「マントラ」だと思っている。
最近、マントラに関する研究も行われていて、興味深い結果が出ている。
(主に脳に良い影響がある)
グーグルやアップルなどの企業の間で、マントラが流行する日も近いかもしれない。(希望を込めて)

私自身、長い間ヨーガを実践しているが、
マントラの練習が一番パワフルだと実感している。



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