U理論ワークショップ


今回は9月18日(月)に実施された、リベコの理事・ケイティこと矢野圭夏さんによる「U理論ワークショップ ~未来からの学習で人間関係のもつれを解消する~」についてご紹介します。
 
U理論とは、Oシャーマー氏が、集団や組織が、新たな未来を創造するためのリーダーシップ能力をどのように開発できるか、その能力を基にどんなプロセスで新たな現実を生み出すことができるかを説いたものです。
 
U理論の効果として、あり方の拡大(思い込みに縛られない)、直観力の向上、こじれた関係性の改善、共同作業の質の向上等が挙げられます。
 
U理論は、Uを下る、Uの谷、Uを上るの順に進んで行きます。
Uを下るとは、今までの体験、自分が良いと思ってやって来たやり方を手放すことです。これまで信じて来たことを否定する面もあるため、やっているうちにせつなくなります。しかし、腹を括って今までにない選択をすると、Uの谷を迎え、今までと違うサイクルを回す一歩になります。そして、後はUを上り、新しい世界を見ることができるのです。
 
我々は多くの場合、経験によって構築された過去の枠組みを再生産する形で、既存の思考や行動パターンを反応的に繰り返しています。これをダウンローディングと呼びます。しかし、ダウンローディングを繰り返していると、苦手な相手との関係は悪いままで、何の変化・進歩もありません。
 
ダウンローディングから抜け出すには、いやなことがあっても、性急な結論・判断をせず、自分を俯瞰することが必要です。よく観察すると、それは内省に繋がり、内なる知が現われるので、その段階で行動に移せば良いのです。
 
自分と相手の間には、認知、行動のループが存在します。自分にとっても相手にとっても、死角、つまり見えていない部分があります。この部分をどう扱うかによって、良好な関係を構築できたり、関係がもつれたりします。
 
これは、AエリスのABC理論とも関係しています。同じことが起きても、人によってとらえ方が異なるため、反応も異なるのです。
 
Mゴッドマンは、関係の4毒素(非難、侮辱・見下し、自己弁護・防御、逃避)を提唱しています。
 
前述のループの回し方によっては、4毒素が解消されることもあれば、強化される場合もあるのです。
 
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(仲井圭二)

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