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Abema TVで「高校教育に三角関数必要なくね?」って話して来ました。話した内容と話したりなかったことを書いておきます。


ども。青森在住カンボジアのカレー屋社長 サムライカレー森山です。

さっき(16時頃)いきなり「21時からのAbema TV出演して」って電話がきたので、出演することにしました。
三角関数とか高校教育でやらなくてもよくね?って話をします。

Exitって人が司会をしてるこの番組です(Abema TVってぐぐればスマホでもPCでも見れるみたいです) 気が向いたら、みてください!

5月19日から7日くらい無料で見れるみたいです


三角関数って、どうせ8割の人、理解できなくないですか?

で、私がなんで「高校教育に三角関数必要なくね?」って考えてるかというと、「どーせ、人類の8割は理解できないから」です。

三角関数と聞いて「サインコサインタンジェント」という言葉を覚えている人は多いと思いますが、これが何を意味しているかは8割くらいの人が分かってないと思います。

長辺の長さが1、角度がTの直角三角形の、高さがsin(T)で、底辺の長さがcos(T)なんです。

で、やっぱり8割の人は「だからなに?」って思うと思うのですが、世の中には「確かにそうやって名前をつけておくと、いろんな計算をするとき便利そうだ!」って感じる変わり者が2割くらいいるんですよ。

※この8割とか2割とかは私が適当に言っている数字なので、正確な数字を知りたきゃ論文でもよんでください。でも、三角関数がわからない人を wakaran(S)と定義して、「どーせ、人類のwakaran(S)の人は理解できないから」とか話してもかえってわかりにくいでしょ。

民明書房刊 「九九八十八!」より

三角関数は、算数と数学の分岐点

三角関数って、算数と数学の分岐点みたいなところがあります。
足し算とか割り算は、具体的に理解できるし、面積とかも縦と横をかけると広さがわかるって、直感的に理解しやすいじゃないですか。

でも、三角関数あたりから、こういう謎の文字が出てきて、その文字を使って計算を進めていくという「数学の世界」に入っていくんですよね。直感的にわかりにくい。
さらに、行列とか指数とか虚数とかどんどん実感がわかない方に進んで行くわけですが、この「数学の世界」を理解できる人が人類の2割くらいだと思うんです。

なので、三角関数を本格的に勉強する人は、2割くらいでいいと思うのです。

8割は、かわりに経済でも勉強しましょう。経済って言っても、リボ払いをすると金利をいくら払うことになるのか?とか、4360万円の雑所得が入ると翌年所得税と住民税でいくら持って行かれるのかとかそういう話ですが。

民明書房刊 「西暦200x年、仮想通貨SPINDLEは世界を制す」

高校教育で、自分の得意を探そう

人と違う事はいいことで、特に違う事の希少価値が高く人の役に立てることであれば、たくさんの人に感謝されて収入とかも高くなります。

だから、高等教育ってのは、その「自分が人よりも深く理解できること」を見つけて、深掘りしてその世界に入っていくことだと思うのです。

高校ってのは、この高等教育の入り口と練習の場として、高校一年で、三角関数とか春は曙とか有朋自遠方来とかをちょっとずつ習って、高校2年から自分が得意な科目を選んで学ぶのがいいと思っています。

今の高校教育の三角関数って長すぎるし、テストのためにわかりもしないことを暗記するのって意味ないんですよ。

そして、その分野の素養があるかを大学受験でチェックして、大学で本格的に学ぶわけです。
本格的に学んで、その技術を使って人の役にたつものを「作る側」の人になることが就職です。
だから、数学を使って何かを作る側になる人だけが、三角関数から先の数学を深く学べば良いと思うのです。

ホントにやって欲しいこと

で、ホントに高校一年でやって欲しいことは、先生から生徒へのプレゼンです。

三角関数のパズルを教えるのではなく、三角関数を学んだ生徒の未来を教える授業。

三角関数ってのは何のために作られて、これがわかるとこんなこともわかるようになる。
そうすると、こんなモノを作れて、こんな仕事ができて、こんな人を喜ばせることができる。
だから、みんな、数学の深遠な世界を学んでみよう!

こんなプレゼンテーションを高校1年でいろんな科目の先生にやってほしいんです。
そして、生徒は心に響いた科目、自分が理解できた科目を学び、さらに大学で専門性をつけて、社会に出て欲しいんです。

どーせ理解できないとわかっているものを、無理矢理学ばせて、時間を無駄にするのは無駄です!生徒一人一人が、自分にあった科目を見つけられるようにするのが、教育だと思うのです。

話したりなかったこと

今回話をして、違和感を持ったのが「数学は思考を鍛えるトレーニングになると思うからやった方がいい」という話。

いや、そんなことで、本気で勉強しようと思わないでしょ。
たぶん、足が鍛えられると思うから、毎日ウサギ跳び1時間とかやらないでしょ。

人が本気で勉強する科目って、
感動するもの(全ての波形が数式で表現出来るなんて!)
誰かの役に立つもの(病気のお母さんを助けるために医学を学びたい!)
自分の役に立つもの(IT学んでエンジニアになって年収一千万!)
だと思うんです。

とはいえ、問答無用で学ばなきゃいけないこと(足し算引き算、読み書き、英語、法律など)はあります。

義務教育の期間は、この「問答無用で学ばなきゃいけないこと」を中心にカリキュラムを組むべき何です。
そして、大学以上は、この感動/役にたつものをやるべきなんです。

高校はこの間にあって、今までやってきた勉強を踏まえて、大学で学ぶものを見つける期間だと思うんですよね。
だから、高校の先生にはプレゼンをして欲しいんです。

この勉強をすると
こんなところに感動する
こんな風に役に立つ
こんなにお得
教科の魅力を高校1年かけて、いろんな先生がプレゼンする。
そして、高校2年から自分の好きになった科目を複数選択して学び、大学で本格的に学ぶことを決める。

そんな義務教育から高等教育になると、人生は楽しくなるんじゃないかなと思います。

出演の経緯

ちなみに、出演の経緯は、どうやら、日本維新の会の藤巻健太衆議院議員が「三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか」と財務金融委員会で話したことが話題になっているようで、私が2年前に書いたこの記事を読んだスタッフが連絡してきたようです。

カンボジアのカレー屋社長ってなんですか?

わたし、カンボジアのカレー屋で学生が経営体験をしてビジネスを学ぶ(そしてガクチカを作る)という、海外インターンプログラムやってるんです。
詳しくは、こちら


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