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いい器は、私を裏切らない

娘が産まれてから、夕方のニュースをよく見るようになった。

お気に入りはTBSのNスタ。男性の井上アナの顔がタイプなのと、キャラクターにほとんど興味を示さない娘が唯一テレビに映るとはしゃぐのが、TBS公式キャラクターのブーナちゃんだから、というのが大きい。(今度ぬいぐるみでも買ってあげようかな)

毎日流れてくるのは同じようなニュースばかりだけど、あまりいい気分で見られないのは値上げの話。

どこかで対岸の火事のような気持ちでいたけれど、我が家もいよいよ自分事化しなければいけなくなったのは、電気代の値上げ。一戸建てに住み始めたからある程度は覚悟していたけれど、以前より3万ほど上がった時は驚いた。

他にもやっぱりスーパーの買い出しのお金が少しずつ上がっているような気がするし、娘のおむつやミルク、保育料、入園準備代はかかるし、ビール代もかさむ。毎月ざっくり出費を見返す時間は、本当に胸が苦しくなる……。

我が家では毎月私が出費を見返して、夫に現状と課題、解決策を報告する習慣がなんとなくある(夫はお金に厳しくちゃんとしている人なので、こうでもしないと私が散財してしまうから)。

今日は久しぶりに外でランチをしながら、話すのはそんなお金の話ばかりなので、ちょっと胸のあたりがヒリヒリした。お金の話をするのは大切なことだけれど、やっぱりちょっと苦手だ。

でも家に帰ってきてホッと一息ついていると、だんだんそんなネガティブな気持ちも薄れていくのを感じ、すごく安心していく自分がいた。

どうして安心するのだろう?と考えてみると……。
それはきっと、見える風景のなかに自分のお気に入りがいっぱい詰まっているからだろうなあとふと思ったのです。

そのとき私の目に映っていたのは、我が家のリビングに置かれた家具と食器棚に積まれた器。どちらも夫婦二人で相談しながら、少しずつ集めてきた大切なものばかり。

ああそっか、いくら切り詰めて買ってきたお肉や野菜で料理したからといって、自分のお気に入りの器に盛ってしまえば分からないんだな。味はどうであれ、私にとっては、その行為そのものがとても豊かなものだと気づいたのです。

いくら心がケチケチ荒んでいるからといったって、私から「いい器で食事をする時間」は絶対に奪えない。減らすことのできない価値だと思うから。

インテリアといえばニトリや無印、IKEAしか知らなかった私も、少しずつ自分が好きなブランドなどを見つけるようになり、それなりに部屋の中に取り入れるようになってきた。

だからこれからも少し背伸びをしたとしても、あまり器やインテリアには妥協したくない。そう、改めて感じたのでした。

流した涙は嘘はつかない、とかよく言うけれど。私にとっては「いい器や家具は、私を裏切らない」が座右の銘になりそうな予感です。

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