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カウンセリング履歴① 大学時代の学生相談室その1 はじめての心療内科

大学に復学してからのカウンセリングの話。

復学してからも、カウンセリングは続けていたと以前のnoteで書いた。

ここでのカウンセリングでは、幼少期からの自分のこと、最近会ったことなど、自由に話していいという中で、いろんなことを、その都度話していた。

学生生活は復学してから割合と順調で、特別にこれといった困りごとや苦しんでいること、悩み事と自覚していることがあったわけではない。

このころ、はじめて女性と深い付き合いを始めたりもして、毎日新鮮だったり順調な生活であったように思う。

その中で、一つ悩みというか、学生時代から悩んでいたり気にしていることがあった。

私はもともと、赤ん坊の頃の写真からそうだったのだが、おでこが広く、毛が少なかった。

猫っ毛で、毛量が少なかった。

それにより、色気づいてきた中学生くらいから、自分の髪質に悩んだり、おでこの広さから、毛が薄くなるのではないか、毛が減っているのではないかという、薄毛の悩み、髪型がセットしづらく薄毛やおでこの生え際が気になるという悩みがあった。

中学生くらいのときは、床屋の後、おでこが目立ったり髪型が変ではないかと取り憑かれて、それが気になって仕方がない、失敗した髪型で過ごしたくなくて、誰にも会いたくないなど、髪の毛や髪型へのこだわりや執着が強かった。

高校時代くりいから、どうも生え際が怪しいのではないかと悩み始め、薄毛や髪型の問題はずっと付き纏っていた。

このカウンセリングでは、身体感覚に焦点を当てる技法や、頭の中にある気掛かりを一つずつ棚卸しするようなことをしていたのだが、そこでもたびたび薄毛への心配や気がかりが話題にのぼった。

悩みとしてあげることが多かった。

今考えると、薄毛の悩みをカウンセラーに話しても仕方がないのだけれど、信頼してなんでも話せる場であったことと、当時は今のようにAGAなどの言葉もなく、薄毛が治療できたり、今ほど気軽に話題に上げたり相談できる場もなかった。

そんな話を面談の場でしていたら、あるとき、その相談室のカウンセラーから、そんなに気になるんだったらということで、医者を紹介された。

それは、皮膚科などではなく、心療内科の開業医で、自分の家からも割合と近いところにあるクリニックだった。

今考えると、薄毛の悩みに心療内科というと、なんだから違和感や、ミスマッチングを感じるのだが、当時の自分は、そこまでら疑わず、また、その医師は相談室のカウンセラーと面識があるらしく、カウンセラーからも話を伝えておいてくれるとのことだったので、それなら話が早いと思い受診することにした。

はじめて訪れた心療内科という名のクリニックは、こぢんまりとしていて、心穏やかな音楽が流れていたりしていて、落ち着いたというか、それまで通ったことのある病院とは少し雰囲気が違っていた。

そこで、出てきた医師は、あまり表情が柔和ではなかった気がする。

この医師になら、信頼して話せるとか、お願いしたいという印象は受けなかった気がする。

ただ、自分の信頼しているカウンセラーの紹介であった。

医師に、薄毛の悩みを相談すると、医師は私の髪の毛を一瞥して、

そんなに気にするほどの薄毛ではないと思うんだけどねえ…

といったようなことをいった。

こちらとしては本気で悩んでいたのだけれど。

でも、気になってる旨を伝えると、それならと、

当時は今のようにAGAの治療薬や治療法などもなかったからか、薄毛に効くという漢方薬を処方してくれた。

そのようなことで、このクリニックには3回か4回ほど通ったけれど、処方された漢方薬があまりに苦くて飲みにくかったり、オブラートに包んでも、量が多くてあまりに飲みにくいこと、また3ヶ月ほどは飲んだ気がするけれど、顕著な効果が感じられなかったことから、途中で通うことをやめてしまった。

通院して受診したことは、内容を含めカウンセラーに伝えた。

結局、この薄毛の悩みはそのままで、そのまま治療しないまま20年ほど悩みと気になり続け、この歳になり、いよいよ自分も髪型でも誤魔化しきれないと感じ始め、時代が変わりAGAのクリニックや治療薬が出回る今になり、治療やクリニックでの受診を本気で考え始めるようになった。

そして、このあまりピンと来なかった、しっくり来なかったクリニックと医師との関係や付き合いは、学生時代のこの一件から、数年を経てまた再開されることになるのだけれど、その件についてはまたつづきにて。

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