続けることで得られること。カッコ悪くてもやり抜くことが大事。
ダイエットや学習などの目標を決めて、
1年間継続実践できる率はどのくらいでしょう?
ある調査によると、答えはわずか5%…。
つまり、立てた目標の95%は失敗しているのです。
おまけに、4分の1は
1週間以内で諦めていたのだとか…。
計画を立てるのは楽しくとも、
継続して実践に変えていくのは、
言うは易く行うは難し…ですよね。
逆に言えば、やり抜くことさえできればそれだけで稀有な存在になれます。
そして、このnoteではたびたび取り上げているように、クルーズでは「やり抜く力」「へこたれなさ」を持つ人たちをとても重宝しています。
今日は、やり抜く力の価値とそれをどう鍛えるかについてお話しします。
<やり切ってからが始まり>
僕らが何かを始めようとするとき、あるいは動き出してからひと段落するまでの間、こんな思考・感情が継続を邪魔してきます。
こんなことをして、本当に意味があるのだろうか。
これが私の「本当にやりたいこと」なのだろうか。
上手くいかない自分、カッコ悪い。恥ずかしい。
こうした声に負けて、やり始めたことを途中でやめてしまう例は非常に多い。あらゆる業界で見られる現象です。
たとえば、作家を育成する知人から聞いた話です。
多くの作家志望者は「こんな小説を書いてみたい」というアイデアは次々浮かぶものの、物語を最後まで書き上げたことが一度もないことが多いそう(先ほど太字で書いたような理由で)。
起業したいとは思うが一度も事業を作ったことがない人と似ています。
こういう人たちに対して言えることは1つで、事業作りでも、作品作りでも先人のアドバイスはおんなじです。
「下手でもいい。支離滅裂でもいい。とにかく1つ仕上げてみなさい」
これです。
さらに付け加えるなら、まずは徹底的にアドバイスに従うことから始めなさいと言いたいですね。
<醜いものを何百も作る>
言い訳はいいから、まずはとにかく一生懸命に、
目の前の1つを完成させてみなさい。
そうアドバイスするのはなぜか?
事業作りにせよ作品作りにせよ、全体を通しでやってみないと、どこが良いか悪いか、難しいか簡単かすらわからないからです。
元となるアイデアを思いつくことは比較的誰にでもできますが、それをきちんと形にするにはそれなりの経験を重ねる必要があります。
題名だけをいくら考えていても小説は上手く書けるようになりませんし、中盤や終盤を書く力は、下手でもいいからともかくそこまで書くことを繰り返さなければ身につきません。
もちろん、書き上げなければアドバイスももらえません。たとえアドバイスをもらっても、躓いた経験がなければなかなか腑に落ちないでしょう。
逆にいうと、失敗すらしていないならまだ自分は深い意味で気づきを得たり、学んだりできるレベルにはいないと思っていいと思います。
なんにせよ、最後までやるとなると、いろんな能力を複合的に発揮する必要があります。その過程で、特にこの部分が好きだとか、そういうこともわかってくる。
いつかしっくり来るものを自在に書けるようになるには、醜くて、自分で見ていて恥ずかしくなるようなレベルのものを、モヤモヤしつつその100倍は書かなくてはいけないと心得るべきでしょう。
執筆も事業も、仕上げてからが本番です。一流の作家であっても、起業家であっても、最初の時点で完璧なものを作ることはできません。
できたものを何十回も修正するし、また一から、何百本も作るのです。
<成功せずとも収穫は多い>
いや、わかる。そうはいっても、「自分の本当にやりたいことはなんだろう?」と気になってしまうんだよ。
一生懸命やったことが、自分の本当にやりたいことじゃなかったら、失われた時間は返ってこないじゃないか。
そう思う気持ちもわかります。
ですが、そもそも一生懸命やらなければそれが本当にやりたいことかなんてわかりません。
心理学の研究成果によって、物事に完全に注意を向けなければ、体験を楽しむことは難しいとわかっています。
それから、これは僕の経験からも言えることですが、やり抜いた経験がたとえ成功につながらなくとも収穫はたくさんあります。
じっさい、想定した通りの理想の成果が手に入ることを「成功」と呼ぶなら、たしかにそれは非常に稀な事象なのです。
ですが、本気を出してとことんやり抜いた後でなんの収穫も得られないなんてことはもっとあり得ないことです。
失敗はたくさんのことを教えてくれるし、僕らを謙虚にさせ、よい学び手にもしてくれます。
何かをやり抜いた経験がもたらす自分自身の心理的な成長や、自分への理解の深まり、仲間と上手くやる力の向上は資産となるはずです。
<正解に期待しすぎない>
何かに取り組もうとするとき、僕らはつい確実な方法を求めます。
「こうしていれば大丈夫なんですよね?」とわかりやすく「正解」を教えてくれる何かにすがろうとしてしまう。信仰先を求めてしまう。
ですが、社会という海は決して穏やかではありません。
状況は刻々と変わり、予想だにしない変化は常に起きる。それらは運という他ありません。
僕らは、どれだけがんばっても
「確実に大丈夫」な状態にはなれない。
今していることが絶対に正解であるとか、確実に成功につながるとか、そんな保証などどこにもない中で進む必要があります。
華々しく見える業界、成長著しい会社でも、現場は泥くさく、しんどい場面が多々あり、離脱する人だって五万といるのです。
だから、やり抜く力が必要です。
僕らに必要なのは、予想だにしなかった逆境が来たときにへこたれないタフな精神と、逆境にあっても「それならどうやったら上手くいくか」を探究し続ける柔軟さです。
これらの力は、状況がどう変わっても自分の味方であり続けてくれるでしょう。
もし本当にやりたいことがはっきりしないなら、「やり抜く力」を鍛えるつもりでたまたま与えられたことから全力でやってみては?
<今回のワーク>
毎回恒例の、
テーマに合致した若手起業家向けのワークです。
これらは、内容を体験的に理解してもらうための実践的なものです。ぜひ、いくつかでもチャレンジしてみてください。
今回はやり抜く力(GRIT)を高めるとされているワークです。
それでは、また次回お会いしましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献: