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大好き!敦賀

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主に敦賀の海のこと。とにかく日本海って素晴らしいのです!
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洞窟探検をしていたら密航者に間違われたっぽい話

洞窟探検をしていたら密航者に間違われたっぽい話

2年前に「龍が住む洞窟の話」というnoteを書いた。

「船でしか行けない場所」
「龍が住んでいたという伝説」
「洞窟の奥にある、雨乞いの際に神社に奉納する玉石」
などなど、魅惑的なフレーズが並ぶ、最高におもしろそうなスポットである。
通称「蛇の穴(じゃのあな)」。

敦賀市から海沿いに越前方面に向かうと、杉津・横浜という2つの集落がある。
「蛇の穴」は、これらの集落のちょうど中間にあり、海に突き

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「ある幸せ」と「ない幸せ」

あと数か月で敦賀を去るのだなあと思うと、この2年余りの出来事を、いろいろ思い出す。

コロナ自粛の真っ最中に、知り合いがひとりもいない環境に行くこと、しかも、飲酒の問題を抱えた夫と10数年ぶりに同居するということ。
明るい要素がほぼゼロの中で始まった、敦賀暮らしだった。
あまり期待はするな、と自分に言い聞かせていたような気がする。
気持ち的には、マイナスからのスタートだった。

ところが、神様は私

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迷子になりに行く

迷子になりに行く

生まれた時から、そこに住んでいる人にとっては、なんの価値も感じられないものなのだろうけれど、やっぱり自然ってすごい。
冬の後には、ぶわあああっとすごい勢いで春が来る。

今日は、ちょっと遠くの歯医者に行かねばならず、午後からバイクで出かけた。
月曜に免許の更新に出かけた時は、ダウンを着込んでいても寒かったのに、今日は、上着がなくても快適な気温だった。
ぽかぽか陽気に気分がよくなった私は、歯医者のあ

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石材業の社長さんとお墓のお話

石材業の社長さんとお墓のお話

 先日、見つけた敦賀半島産水晶。

 大きな石の一部に、ちょろっと結晶がついているだけなので、できれば、いらないところを削りたい。そこで、ハンマーでたたき割ってみたのだけれど、石英質の部分が硬すぎて、私の力ではどうにもできなかった。

 これはプロに頼るしかないと思い、敦賀市内の石材加工業者さんを調べて電話してみると、持ち込みの石は、ワンカット2千円で切ってくださるという。ただ、現物を見てみないこ

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2023 初釣行@敦賀半島

今シーズンの釣りが始まった。

いや、凄腕アングラーたちの間ではとっくに始まっていたのかもしれない。
けれど、私は

「海水の温度上昇は2ヶ月遅れ。今はまだ、海の中は真冬。魚の活性も悪い」

というネットの記事を信じて、のんびりしていたのである。

しかし、数日前、敦賀の知人が潜って突いた魚の写真をSNSにアップしていたのを見た。

「え? ちょっと待って、もう潜れるの?! 海は、そんなにあったか

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迷子になりそうな、不思議な本屋 ちえなみき

迷子になりそうな、不思議な本屋 ちえなみき

今日は、午後から人に会うことになっていた。
その待ち合わせ場所が「ちえなみき」という、敦賀駅のすぐそばにできた本屋さんだった。

「本屋で待ち合わせ? 立ち読みして待っていればいいのかな?」
と思いながら、約束の時間に行く。
入ってびっくり、ちえなみきは、単なる本屋ではなく「カフェ×本屋×図書館×ワークショップスペース」という、敦賀の「知」を一手に引き受ける新しい場所だった。

特徴的なのは、そこ

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杉津を襲った120年に一度の大水害

杉津を襲った120年に一度の大水害

はじめに

今日、これから書こうとしているのは、読んでくださる皆さんへのお願いだ。
私の大好きな福井県敦賀市の杉津の海が、土石流で壊滅的な被害を受けた。
生き物が多く棲む、波の穏やかな、水のきれいな海だった。
海中の生態系の復旧は、自然に任せるしかないし、岩や樹木の撤去は行政にお願いするしかないだろう。
けれど、子どものころから海で育ち、毎日そこで働く人にとって、大好きなふるさとの景色と、生き甲斐

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この大雨で杉津が大変なことになっているらしい

この大雨で杉津が大変なことになっているらしい

敦賀近辺には、私がよくいく海が3か所ある。
ひとつは、お隣の美浜町の白いビーチが美しい「水晶浜~竹波海水浴場」、そして2つ目が磯に生き物がたくさんいる「手の浦海水浴場」、最後が魚釣りもシュノーケリングも最高に楽しい「杉津(すいず)海水浴場」だ。

中でも、「杉津海水浴場」は、規模もこじんまりしていてばっちり好みだし、ウミウシもたくさんいるし、海の管理人のおじさんたちも、愉快で話し好きで、やさしい。

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私が海に通うわけ

私が海に通うわけ

この夏、仕事がない時は、ほぼ海に通っている。
何をしているかというと、素潜りの練習だ。
具体的には「ジャックナイフ」という、真下に素早く潜る技術を身につけようと、一人体育会系のノリで、ノルマを決めて潜水の特訓をしているのである。

別に、サザエやアワビの密漁をしたいわけではない。
私のターゲットは、そもそも食べるものではない。
でも、カラフルで多様でかわいい。
そう、ウミウシを探したいのだ。
そし

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私が見つけた、って思っていればいい

私が見つけた、って思っていればいい

しばらく前に、海を探検していて、洞窟を見つけた話を書いた。

エントリーポイントから400mくらい泳げば行けるところだし、船釣りの人たちには、以前から知られていたところなのだと思う。
海の上からなら、丸見えだし。
けれど私は、一人で海を泳いで、未知の世界を探検し、波に削られてできた洞窟に、偶然たどり着くことができたので、すっかり興奮して「発見」した気分になっていた。

ところがである。

昨日、洞

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あちらとこちらは、なぜ違う?

あちらとこちらは、なぜ違う?

今日は、長いこと頭を悩ませて、悩ませすぎて、禿げるかと思うほど考えた原稿を二つ終わらせた。

「よくやった、自分。もういいよ、遊んでおいで」

そういうわけで、後顧の憂いなく海に出かけた。
自分へのご褒美が「海で遊ぶこと」だなんて、なんという安上がりな女だ。
子どもか。

ここのところ通っていた、半島の東側の『洞窟がある海』ではなく、山を越えた西側にある海に向かう。
単なる気分の問題だったのだが、

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赤ちゃんはいいなあ!

赤ちゃんはいいなあ!

昨年、人生初のなまウミウシを目撃してから、海の中の多種多様な生き物、特にその造形に心奪われることが多くなった。

海にはたくさんの生き物がいるけれど、私がその名前を覚えてきたのは、たいてい、食べられるものと、毒のあるものだ。
役に立つものと、近づいてはいけないもの。
海でも山でも、だいたいその2つのカテゴリーに属するものを知っていれば、死なずにいられる。たぶん。

なので、食べられないもの、毒がな

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本日クラゲの日

本日クラゲの日

海って本当によくわからない。
ある種の生物が定期的に大発生する。
昨年は10月にイワシの大群に遭遇した。

大群は、波打ち際まで押し寄せ、打ち上げられて干からびていた。
持ち帰れば、よい出汁がとれそうだと思ったが、あれだけ貪欲な肉食のトンビも食べてないし、砂を落とすのも面倒で諦めた。

今日は、クラゲの日だった。

砂浜をどこまで歩いても、クラゲが打ち上げられている。
普段そんなにクラゲに遭遇する

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海の洞窟を見つけた話

海の洞窟を見つけた話

どんなに釣れない日でも、そこに行けば必ず何か釣れるという、ありがたいポイントがある。
その一つが、以前にも書いたテトラ101号室。

そして、もう一か所が今日のポイント。
鯛の養殖をしているおかげで、ネットの底からこぼれた餌が他所より豊富にあるからか、魚がたくさん集まっている。
魚種を問わないなら、へたくそでも必ず釣れる。

そのありがたいポイントに、今日はシュノーケリングに行ってみた。

昨年か

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