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ガラス瓶返却プログラム、3ヶ月経過。1300個以上の瓶を回収&リユースしました

1,323個の瓶を回収しました

さて、今年8月から開始したPizza 4P'sが小売販売するヨーグルトやプリンの容器であるガラス瓶を回収するプログラムですが、開始から3ヶ月が経過しました!

この3ヶ月間で回収できた瓶の数は1,323個。ちなみに、一番多く回収した店舗はホーチミンのサイゴンセンター店でした。

開始から3ヶ月でこれほどの回収ができてとても嬉しく思います。ただ、同期間に生産したヨーグルトやプリンの数と単純比較すると、回収率はまだ6〜7%程度です。これをもっともっと引き上げていきたいのですね。

実際には、空き瓶をある程度の量になるまで自宅で保管しておく人も多いと思いますので、上記のような単純な回収率の計算は少し乱暴でもありますが、このような数値データは参考になります。

赤字覚悟のリターン設定の裏側について

この回収プログラムでは、瓶を返却することによるお客様の「リターン」をとても魅力的にしました。具体的には、瓶1個返却で、ストリングチーズ1本無料。瓶2個返却で、ヨーグルトかプリン1個無料、です。

実はこのリターン設定は、製造コストが比較的高めの「シルキープリン」や「抹茶プリン」ばかりがリターンとして選ばれてしまうと、いくら無料で瓶が手に入るとしても、全体の収支としてはマイナスとなってしまう恐れがありました。

しかし、社内の打ち合わせの中で「本プログラムは顧客を店舗へ誘導するのに非常に効果的なのではないか」という意見が出ました。つまり、瓶の返却リターンで赤字となっても、瓶を返却するついでに店舗で食事をしてもらうことによって売上を上げることができるのではないか、ということです。

結果、会社としてこのプログラム単体ではマイナスになってしまうにも関わらず、このような魅力的なリターン設定にすることができました。

企業のサステナビリティ担当にとって大切なこと

サステナビリティに関するプロジェクトはどうしてもコスト増になりがちで、会社のマネジメント層の意向と合わずに頓挫するケースも少なくありません。しかし今回の瓶返却プログラムのように、サステナビリティの施策が会社の売上UPに貢献する、となれば驚くほどにスムーズに物事が進むものです。

企業のサステナビリティ担当の仕事は、ただ理想を追及するだけでは不十分です。いかに企業(マネジメント側)のロジックを理解できるか、他部署の立場や思惑に沿ったプロジェクトを作ることができるか。企業をよりサステナブルな方向へシフトさせていくためにも、社内の多くの人を巻き込んでいくためにも、サステナビリティ担当にとって大切なことだと思います。

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。