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2030年11月、新内閣組閣。半数が女性で、半数が子育て世代。

首相官邸の2階から3階へ上がる赤じゅうたんの階段。階段前には、報道陣が集まっています。今、新内閣の大臣が、揃って歩いてきました。新聞社やテレビ局のカメラのファインダーには、色とりどりのドレスや、モーニング姿が映っています。男女比は1:1。ドレスの色で画面は、とてもカラフルで、平均年齢が40代という、これまでにない若々しい内閣です。

最後に内閣総理大臣が中央へ。 

「次の世代をつくるのは、子ども。わたしたちも、かつては子ども。子どもを大事にする社会こそ、持続可能な未来をつくる」。

そんなスローガンをずっと掲げてきた総理は現在2期目。総理は4人の子どもを子育て中。だけど「4人目」を生む家庭は、現在、そうは珍しくなくなりました。

そして総理のもとに集まる新内閣の半数が「子育て中」の親たちです。授乳中のお母さん大臣もいます。育休をとって復帰したばかりのお父さん大臣も。小学生や中学生、受験生のお父さんお母さんもいます。リアルに「次世代」を育てている現役世代が政治を担います。技術や経済の変化が早すぎる時代、本来は、「今」を生きる人たちが政治を担うべきだったのです。

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実は、2020年以降、正しくシンプルな育児の情報が広まったから。
それまで、多くの親たちは、「子どもを愛すること」はとてもハードルの高いことだと考えていました。

けれど、実は科学的な研究が進むにつれ、そしてその内容が広報されるにつれ、親たちは、「愛する」ということがとても簡単なことだということを実感したのです。その科学研究はもう2000年には明らかになっていたことだったのに、広報下手な科学者たちはうまく社会に情報を載せることができませんでした。結果として、~2020年までの親たちは、かなり「子育てって大変!」と考えていました。
今?
今は「愛するって簡単!子どもってなんて可愛いんだろう?」と社会全体が考えるようになったのです。

そして「少子化対策」であった子育て政策も、変わりました。今では、「少子化対策」ではなく、「次世代を担う子ども時代の重要さ」が社会で認識され、2020年とは段違いの予算が、教育・保育予算に割かれています。世界トップクラス。各国が「北欧モデル」から「日本モデル」に進化を目指して、視察に訪れるようになりました。

今、教育・結婚・妊娠・介護は「幸せ」をつくる政策として重視されています。いったん、個人の「幸せ」「自己肯定感」がつくられ始めた社会は、個人の才能が生かされるようになり、「出る杭」は出続けることができるようになりました。結果として、若手のイノベーターによる新興の企業が数多く育ち、実は経済政策を重視していた時代よりも、歳入が上がっています。

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今、新内閣の大臣の子どもたちは、自宅のテレビの前で、ニュースの生中継を家族とドキドキしながら見守っていることでしょう。いつもは、週に5回は家族全員が一緒にひとつテーブルを囲んで笑い合いながら、温かい朝夕食を取っている大臣たちの家庭です。

ただ、これからはほんの少し、今までよりもパパやママは忙しくなるけれど、それでも、子どもたちの幸せは変わりません。

なぜなら、パパとママから常に「愛されている」「まるごと受け入れられている」という実感を赤ちゃん時代から経験しているから。

実は、日本中の子どもたちが、2030年の今、そのことを実感しています。2020年には子どもたちの自尊感情が低く、また虐待やいじめの数は右肩上がり、自殺率の高いことが国家的な課題でした。2030年はもう問題ではありません。子どもたちの幸福度は高く、虐待件数も激減しています。産科や小児科医のなり手も多く、児童養護施設や乳児院も、子どもたちと職員が深い幸せを感じることができる、理想の保育が行われるようになっています。

心身共に満たされる中で仕事をしているので、働く人たちの能力も生かされやすく、そして何より健康が維持されているので、医療費も激減しました。

一人一人の国民がこのような生活を送っている…ということは、もちろん、新内閣の大臣や、官僚たちも同様です。彼らは、ワークライフバランスを上手にとりながら、働いています。
精神的に安定した状態で先を見通して決断できるので、経済・外交・福祉など、他分野で相互扶助の関係が深まり、より幸福感と豊かさを実感できる社会になっていきます。

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 はい。これまで書いてきたことは、もちろん、創作です。
でも。
今までなんとなく持っていた、こんなビジョンを、 わたしはリアルに描き始めました。

政治と子育てのワークライフバランスが実現している社会ならば、経済も教育も「次世代の心も体も、だいじに育てる社会」が実現するはずです。

 え?
子どもだけ優遇する社会?

いいえ。 だって、わたしたちはすべて、子どもだったんです。

 もし、あなたが、あなたの子ども時代、 最大限に安心して、愛にあふれた子ども時代を送ることができていたら…?

あなたは大人になった時、自然体のままで最大限の才能を発揮できるでしょう。

でも、今、あなたはどうでしょうか?

一生懸命頑張っているのに、なかなか思うように生活が回らない。
やりたいことがあるのに、怖くてできない。
人が信頼できない。
社会が信頼できない。
不安で、怖くてたまらない。
この先、どうしよう?

そんな罪悪感や無力感に押しつぶされながらも、表面上は、笑顔をつくっていませんか?

人と会っている時、
仕事している時、
家事している時、
緊張が続いて、自分に戻る時間を持つ余裕は、ありますか?

かなしいけれど、ありませんよね。。。
だけど、今は、そういう「元・子ども達」が大多数を占める社会です。

子ども時代が、信頼と安心と愛にあふれた、つながりあう社会であれば、 その社会は、子ども以外の人も幸せであるはず。

なぜなら、子どもたちは「どのような自分」も全面的に受け入れてもらいあうことで、幸せになるから。

子どもが幸せな社会とは、「どのような自分」である大人も、あたたかく、その人生の背景へのまなざしとともに受け入れていく社会。
大人も生きやすい社会です。

 今の子どもの感覚が、20年後の日本を作ります。

今の子どもたちは、20年前より、幸せですか?
20年前より、あたたかい環境にいますか?
20年後の準備のためには、今から動かなければならない。

だから、10年後には、全社会で「子どもの安心・幸せ」が実現されなければならない。

繰り返しますが、これは、子ども以外の人の幸せも含みます。

なぜなら、子どもの幸せとは、周りの大人の幸せが実現されていなければ、実現できないからです。

子どもの幸せは、単純。 「愛して」 「自分の全部を受け入れて」。

あなた自身が、自分の幸せを実現しながら、これを叶える方法。
科学的に存在します。
それは、とてもシンプルでとても簡単。

みんなそんな「近道」を知らないから、がむしゃらに頑張りすぎて遠回りしてしまう。
結果的に、子ども達や愛から遠く離れ、 子どもたちも、幸せでなくなる。

だけど、日本中、世界中がそのシンプルな黄金則を知っていたら?

 2030年のビジョンを実現するために、
なかむらあけみは、その方法を社会に提案していきます。   

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