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才能を発揮させる遺伝子スイッチとは?

こんにちは。中曽根陽子です。
 
今回は能力について考えてみたいと思います。
 

能力は努力すれば伸びるというマインドは何で育まれるのか?


能力は生まれつき決まっているのか、努力すれば伸びるのか。
どっちだと思いますか?
 
能力は生まれつき決まっていて変わりようがないという考え方は、こちこちマインド、
能力は努力すれば伸びる!という考え方を、しなやかマインドと言います。
 
しなやかマインドを持っている人は、今はできないことでも、まだ出来ないだけと考えるので、当然のことながら、成長していきます。
 
心理学の研究で、どちらのマインドを持つかは、小さい頃からの周囲の関わり方の影響が大きいということがわかっています。
やればできるというしなやかマインドを育てるためには、
「能力は努力次第で伸びることを伝える。失敗は、成功への一過程であるということを教える。結果ではなく、努力しているプロセスに注目する」ことが大切だと言われています。

遺伝子スイッチが人を成長させる


さらに、最近遺伝子工学の研究が進み、環境によって遺伝子の中で実際に変化が起きるということがわかってきました。
その変化を起こすのが、遺伝子スイッチです。
 
この言葉は、遺伝子工学の第一人者であった故村上和雄氏が提唱した理論で、環境や努力など後天的要因が遺伝子のスイッチを作動させ、人を変えていくというものです。
村上和雄氏はその著書の中で『人間という存在は遺伝子レベルで見れば、学校の成績が良かろうが悪かろうが、身体が強かろうが弱かろうが、99.5%以上は誰でも同じです。能力に差があるとすれば、遺伝子を眠らせているか、目覚めさせているかの違いだけです。その違いは、心のありようや環境などによって生じます。人との出会いや環境の変化などによって、眠れる遺伝子のスイッチがオンになるとき、人は生きながらにして生まれ変わることができるのです。』と言われています。
『Switch』(村上和雄 サンマーク出版)
 つまり、遺伝子情報それ自体よりも、その情報をオンさせる、遺伝子スイッチの入・切りの機能が生命の進化や活動にとってより重要であるということです。
 

遺伝子情報をオンにする環境


眠っている遺伝子スイッチをONにする要因として村上博士は次のように述べています。
 

  1. 物理的要因:熱、圧力、張力、訓練、運動、磁気、光、周波数など

  2. 食物と科学的要因:アルコール、喫煙、環境ホルモンなど

  3. 精神的要因:ショック、興奮、感動、愛情、喜び、希望、不安、怒り、恨み、信条、祈りなど

 
特に3番目の精神的要因のうち、感動・愛情・喜び・希望はポジティブ心理学でも人のエンゲージメントを高める要因として証明されています
 
私は、村上氏の本を読んで、
 
自分の持っているパーソナリティや身体的特徴は遺伝子の影響を受けているのは真実。
当然、他の人はなれない。
でも、私たちの遺伝子には、まだまだ多くの可能性を秘めている。
だから、他の人になろうとするのではなく、その人が持っている才能を最大限に生かしていくことが大切なのだ。
と受け止めました。
 
子どもの眠っている才能にスイッチを入れるためには、
失敗しないように、先回りして安心安全な環境を与えるのではなく、できるかどうかわからないことにも挑戦をさせること。
そして、その時に「失敗は悪いことではない」と励ますことも大切です。
 
皆さんはこれまで、
自分の限界を突破したなという体験はありますか?
その時にどんなことがあったでしょうか。

遺伝子にスイッチを入れる学校誕生


この春、「遺伝子にスイッチを入れる学校」が愛媛県今治市に開校します。
それは、サッカー日本代表の元監督 岡田武史氏が学園長を務めるFC今治高等学校里山校です。

東洋経済 education✖️ICTの連載記事より


そこで行われる実践型の教育が、まさに子どもたちがトライ&エラーをしながら、自分の限界を超える体験です。
 
これからの教育のベストプラクティスが詰まっている学校でもあるので、注目していきたいと思っています。
 
進路に悩んでいる人がいたら、チャンスがあります。
その学校を取材した記事はこちらです。読んでみてくださいね。

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