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その実、中毒者。

私は依存体質だと思う。
まず、過食。砂糖、推し、性、そして恋人。
どれも無いと生きていけない。辛うじてアルコールやニコチン、カフェインに依存はしていないし、法に触れる薬などもまだ手に入れたことがない。
傍から見たら健常者。しかし、その実は中毒者。

では健常者とは何だろう。それを考え始めたら終わりは来ないと思う。

とある授業で元薬物依存者の話しを聞いた。
不安だった私にはそれは一つの光であり深い底の見えない沼にも思えた。
完結に言えば、私の依存具合は問題が無いものである。だって合法。だって人にかける迷惑もたかが知れている。少しだけ不健康で、少しだけ時間を上手く使えないだけ。少しだけ生きるのが下手くそなだけ。

依存していない状態ってなんだろうか。誰しも何かしらには依存して、何かしらには酔っているのではなかろうか。自立している人間が「自立している」ということに酔って縋って生きていたらそれはもう自給自足式の依存ではないのだろうか。
承認欲求と同じようにこの辺の欲求・不安は尽きないと思っている。満たされてしまったら次が欲しくなる。

終わりは無い中で、用法用量を守って依存出来る者こそが生きるのが上手な人間、つまるところ健常者なのではないだろうか。

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