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11月14日(土):不意にしたんじゃない。延期にしたんだ。

2020年11月14日(土)の、過去の日記です。

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きのう、「明日はホットドックを食べて、猫を触って、気が済んだら寝よう」と心に決めて、ツイートまでした。ツイートをみた友人から連絡が来ていて、猫を触れる場所が彼女の家の近いらしく、時間が合えば会おうよ、みたいなやりとりをして寝た。

起きたら、きのう「起きよう」と思っていた時間から1時間も過ぎていた。ま、いいや。ぜんぜん予想していた。休みだし、これくらいの時間に起きるよね。陽の光が、めいっぱいに部屋に差し込んでいて気持ちよかった。簡単に身支度を済ませてヨーグルトで胃をなだめて、外出。目指せホットドック。

表参道で、ごはん狂でおなじみの平野紗希子さんプロフデュースのホットドックスタンドが期間限定オープンしていて、初日だ。

原宿からてくてく会場まで散歩をする。(散歩とごはんが好き🐕)散歩していたら、うっかり豆大福といえばの瑞穂が面する通りを歩いてしまい、もちろん素通りできないので、ひとつカバンに大福を忍ばせてまた歩く。知人のオフィス(引越しをしたらしかった)を通り過ぎて、ホットドックに到着。すごく並んでいるのでは、と思ったら、お昼少し前という時間がよかったのかすんなり買えた。ケチャップとマスタードじゃなくて、チリソースとパクチーどっさりチョリソーっぽいソーセージのホットドックは新鮮で、おいしくて、ほとんど3口でぺろり平らげた。ホットドックスタンドには、イートインスペースもあったのだけど、天気のいい日に歩きながら食べることの”満たされ”を知っているので、表参道から渋谷に向かって歩きながら食べた。

電車に乗って猫を撫でにいく。保護の猫シェルターとカフェがセットになったような施設で、猫がこちらに媚を売らない。触らせていただいているのだ、という気持ちが強くなった。猫たちは一様に柔らかく、午後で日差したっぷりな室内のためかよく眠っていた。撫でていた猫に、とつぜんがぶりと結構深く噛まれてしまった。痛いのだけど、ヘラヘラしていたのもあって、スタッフの方から「その感じは、猫飼うのに向いてますよ」と言われる。飼える家に住んでいなくて悲しい。
猫と犬を脳内で飼っているのだけど、質量を持って彼らの存在を感じたいから、今契約しているアパートの更新に合わせてペット可の物件に引っ越そうと思っていた。過去形。引越しをやめて更新しようと決めた。正確には、ちゃんと見つけたいという気持ちが強くなった。家族を迎える家を、妥協で選びたくない。不意にしたんじゃなくて、延期したのだ。来るべき日のために。(それはいったいいつだというのか)

会えたら会おう、と言っていた友人と会い、コーヒーを飲んだりした。彼女と会うとぽつりぽつりと近況や、さいきんの周りの人たちと話したことなんかを共有して、あっという間に3時間とか経つ。時間の経過が早いことに、もはや驚きもしない間柄。お腹すいたね、なんて言いながら改札の前で別れた。電車に乗り込んだら、すぐに彼女からLINEがきていたので、なんだ、わたしたちずっとしゃべってるなあ。

少し疲れたのか、瞼が重い。猫に噛まれた手からは、すっかり血が固まって、瘡蓋になる準備をしてる気配がした。

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