【レポート #17】富山県・富山市議会議員選挙レポート(2021 4.18)
私は取材の模様をツイキャスで生配信しているのですが、ポスターを映しながら候補者の紹介をした際にリスナーからいただいたコメントがコチラです。 数多くの選挙を見てきて知識も豊富な “選挙クラスタ” のリスナーが驚き呆れるほどの惨状、それが今回の選挙です。 議員の政務活動費不正受給問題から5年が経ち今度こそ議会の刷新は出来たのか。「はりぼて」な市議会議員選挙を、レポートします。
◆概要(前編)
(富山市役所 ※Wikipediaより画像引用)
・面積:1,241,77㎢(富山県 第1位) 富山県の中央部から南東部に位置する富山県最大の自治体で県面積の29.24%を占める。 中央部に位置するので富山県の周辺自治体のほか岐阜県飛騨市、高山市、長野県大町市と隣接する
・総面積が都道府県庁所在地の第2位、全国の市で第11位の大きさである
・可住地面積比率は38.2%で約6割が林野地
・北部は日本海に接し中南部は立山黒部ジオパークや中部山岳国立公園に指定されている、県庁所在地でありながら自然に恵まれた自治体である
・市域南部の大山・八尾・山田・細入地域は特別豪雪地帯に指定されているほどに降雪が多いが真冬日は年平均1.2日と少なく、最低気温の平年値も約0℃と関東地方の郊外都市部より高い
・夏はフェーン現象が発生した際は最高気温が37℃以上になることがある
◆立候補者(定数38/48人)
・・・いやぁ、書き出すだけでひと苦労です(汗) ここから10名落選します。 そして私が調べたところ “曰く付き” な候補者も、10名。 果たしてその中から当選してしまう人はいるのか。 それとも全員落選するのか。 まずは映画化までされた富山市議会の問題について触れておきます。
◆POINT 「はりぼて」な議会
詳しい内容はこの映画の原作本「富山市議はなぜ14人も辞めたのか ― 政務活動費の闇を追う」を読んだ私の感想を書いたこちらの記事を読んでいただきたいのですが簡単に言うと、
というものです。 そして今回の選挙でもそれに絡んだ人が立候補して議員になろうとしています。 富山市民の良識が問われる選挙ですが、こちらでは当落にかかわらず私の方でいちいちピックアップして御紹介いたします。 当然です。 上記立候補者の右に書かれているナンバリングを参考にご覧くださいませ。
◆① 執行猶予期間中に立候補してきた人
谷口 寿一(たにぐち としかず)候補は広報誌の印刷代として政務活動費から支出した91万円のうち47万円を先輩市議(当時の自民党市議のドン)に現金で渡したことがバレて2016年に議員辞職。 2019年には合わせて約469万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われ懲役1年6カ月執行猶予4年の有罪判決を受けています。 「未来の市長候補」として期待されていたそうですが2016年の辞職会見では嗚咽し、その姿がテレビ等で報じられたといいます。 議員辞職後2017年の市議選には出馬しませんでしたが今回、執行猶予期間中ですが出馬しました。
見て下さいこの広報、政務活動費の不正支出や詐欺罪について触れていないばかりか、元職として市議を3期務めたコトすら書いていません。 まるでド新人候補のようにしれっと立候補しているのが分かります。 もう一度書きますが彼は執行猶予期間中、まだ罪を償い終えていないのですが今回27位で当選しちゃうっていうんだから闇深い。 ニュース映像を見ると無所属ながら自民党の野上浩太郎参院議員から為書きが贈られているようで、立候補する方も為書き送る方も何だかなぁ・・・ という感じです。 議員辞職後は介護施設で生活相談員として働いていたらしく「その経験を活かしたい」そうですが、せめて執行猶予期間を満了してから立候補すべきではないでしょうか?
ただ、彼だけを責めるワケにもいかないのです。 だってまだまだ “悪人” が控えていますので・・・
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