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同じ色の血を持った人間✊🏿✊🏻

【The Best of Enemies✊🏿✊🏻】

~19年公開~
ドラマ/実話/歴史
監督:ロビン・ビッセル

1971年のノースカロライナ州ダーラム。
学校では人種隔離政策が取られており、
それに異を唱える住民とそれを支持する住民たちとの間で揺れていた…。
ある日、黒人専用の学校が火事にあい、勉強する場所を無くしてしまう子供達…。
子供の教育が遅れる事態を重く見た役所は学校を統一しようと、
アン・アトウォーター(人種隔離に反対する公民権運動家)と、C・P・エリス(人種隔離に賛成する”KKK”の幹部)を招いて協議の場を設けることに…。


【感想】


望は『平等』

理解して欲しい。
理解しあいたい。
同じ様に生きたい。

“それだけ”

そんな小さな事が出来ず、もがき苦しむ。

あるアメリカの町での闘いが、
歴史を変える瞬間の一部になるんだから…。

それには、
『当たり前』を一緒に経験すること。
食事だったり、会話だったり…。

もしくは、今自分が陥ってる苦しい現状を、
『同じ視点で見る』こと。


今回はテーマが『学校を統一する』

それが、
子を持つ親としての「心配」
常に見守ってやれないという「不安」
それが、人々の心を動かす原動力にもなったんではないかと思う。

『痛み』を経験してるから、『弱い立場』の人の気持ちがわかる…。
それが嫌いだった、憎き相手でも。


“グッ”と重く複雑な気分だったシーンは、

ある黒人が白人に対して語った胸中…。

「ただ道を歩いているだけで、
前から白人が来たら避けなければいけない…。
何故なら殴られるかもしれない、
恐怖感があるから。それが、わかるか…?」


すごく重くのしかかった。

私自身もアジア人であるが故に、
授業中に差別的な事を言われたり、暴言吐かれたり、嫌な体験があります。
とても悲しかったし、ショックだったけど、
アンの様な似た経験があり、
それからは何も言われなくなったことを思い出しました。

結局は同じ血の色を持った『人間』
分かり合える日が来る。

皆同じ様な経験してるから…。
どっちかが歩み寄れば、
それは変わっていける。

⚠️〈ネタバレ要素あり〉

ラストのインタビューで、
“人を傷つけた分だけ、『代償』は必ず払うもの。” C.P本人が言っていたけど。

その通りだと思う。

しかし、こういう考えを“直せる”人はそう多くはないけど、
一歩ずつ進んでいけるんだと…。

未来は明るいと思える作品でした。

タラジ・P・ヘンソン✖️サム・ロックウェル
のダブル主演。

とのことで、
私が大好きな、この素晴らしい2名がダブル主演で実話を描く…。

「観ない訳にいかないでしょ⁉️」

期待通りのパワフルなタラジと、
クソ野郎な役が似合うサム…。

文句なしの配役と、演技👏

しかしながら、
これは実話で、こういった出来事やそれに立ち向かった人達が居た事を遺していくことの大切さが伝わる作品でした。

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