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【キネマ旬報シアター】映画通じゃない、映画愛なんだ!

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観に、千葉県は柏市のミニシアター「キネマ旬報シアター」に行ってきました。
今日は映画感想文というよりは、映画「館」感想文ですね。
お付き合いいただけると幸いです。

昨年、ミニシアターの閉館をあちこちで耳にしました。
コロナの影響だったり施設老朽化の改装資金を調達できなかったりと様々な要因がありました。

自分はミニシアターに通ってた時期もあったけど、最近は街に出るのが億劫だったり交通費も馬鹿にならなかったりで、家近くのシネコンがホームになりました。
だって自転車でかっ飛ばせるし、レイトショー終わりでもすぐ帰れて楽なのです。

ただ映画ファンとしては、映画視聴環境の裾野は広ければ広いほどいいわけで、ミニシアターも応援せねば!っちゅうことで、前々から気になっていた「キネマ旬報シアター」に行ってきました。

シネコンの良さももちろんあるけど、ミニシアターの良さもある。
「もののけ姫」で「森とタタラ場、共に生きる道はないのか」とアシタカが言ってたけど、「シネコンとミニシアター、共に生きる道」を探らなければいけません。
そんな思いを胸に足を運んだ次第でございやす。

まず観た映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」だけど、感想を簡単に書くと自分はあまりのれなかった。。。すんません。
邦画のありがちな青春ものって感じで、新味を感じなかった。

ただ映画の内容が「名古屋にミニシアターを作って経営する」もので(それだけではないのだけど)、随所にミニシアター苦労話が描かれていたので、それを実際のミニシアターで観るという現実とのシンクロ具合に心躍るものがありました。

と、今日は映画館感想文なので、映画感想はこれぐらいにします。
下の写真は、その「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」のポップ。

こういう手づくり感満載のポップ、たまらないですね。
映画愛が伝わってきませんか。
自分は映画にはのれなかったけど、このポップを見ただけでジーンとくるものがありました。

壁に過去の映画のパンフレットが飾ってありました。

ここからは館内のご紹介。
写真撮ってもいいですかと聞いたところ、どうぞと快くお返事をいただきました。大らかでいいなあ。
館内ロビーの奥の方の壁に、過去の映画のパンフレットが飾ってありました。
もう映画ファンの夢ですよね。こんな家に住みたいんだ。

映画に詳しくない人からすると、通っぽい映画ばっかりだなと思うかもしれないけど、まあ確かに渋いクラシックなチョイスもあるけど、ただ好きな映画のパンフレットを飾ってるだけなのです。
車好きな人が車の写真を、バイク好きな人がバイクの写真を、アイドル好きな人がアイドルの写真を、お花好きな人がお花の写真を、家族好きな人が家族の写真を飾ってるのと同じ。
そこにあるのはただ「愛」なのです。

柏駅から映画館に行くまでの道すがらのポスター群。

はい、上の写真は建物の外の写真です。
柏駅からほぼ直結の場所にある(雨に濡れないで行ける)「キネマ旬報シアター」ですが、その途中には上映映画のポスター群が。
この前に立って、「時間もあるし何を観ようか」と考えるだけで、映画ファンは鼻血ブー(←死語だな)ですね。

また建物の中に戻りまっす。

階段に飾られたチラシたち。こんな家に住みたいんだ。
チケットによる今後の上映作品のお知らせ。映画ファンはここでも鼻血ブーだ。

ここで少し「キネマ旬報シアター」の説明をすると、スクリーンは3つ。
シネコンのように同じ映画を一日中上映するのではなくて、時間によって上映する映画を変えています。
なのでスクリーンが3つだから3種類の映画というわけではなくて、もっとたくさんの映画が上映されています。

しかも新作から旧作まで上映されるので、スケジュールによってはいろんな時代の作品を楽しめちゃう。
はしごするにはもってこいですね。
自分は午前中にクラフトビールを飲みながら観たのですが(大らかでいい)、観終わった後ロビーでサンドイッチ食べてる方が何人かいらっしゃいました。
腹ごしらえして午後からまた別の作品を観るのかもしれません。
食べ物の持ち込みもそこまで規制してる感じじゃなかったな。(大らかでいい)

映画館でドリンクバー方式って面白い。ほんとはしごするには持ってこい。
男子トイレに入る壁のチラシ群。
それにしてもメンツが濃い。。。間違えないためかなあ。

そんなこんなで「キネマ旬報シアター」を後にしました。
もう映画愛にあふれている場所で、映画ファンにはたまらない映画館でした。

そうだよな、高校生の時は関西に住んでいたので、映画観るっていったら電車に乗って大阪・梅田やら神戸・三宮まで出かけてた。
大学で関東に来て、渋谷や新宿や日比谷だとミニシアターに通った。
映画を観るのが主目的だけど、ミニシアターって街外れにあったりして、街の発見でもあったな。

繰り返すけど、シネコンにはシネコンの良さがある。家族で来て、みんなそれぞれ好きな映画観られるしね。
一方でミニシアターに行くのって、ちょっとしたイベントなんだよな。
今回みたいに映画自体にのれなくても、あの映画館であの作品を観たっていう思い出が残る。
思い出には愛がありますよね。
振り返れば心を温めてくれる。

また「キネマ旬報シアター」行きたいな。今度はサンドイッチ持ってはしごしたいな。

◇おまけ
そういえば、映画が始まる前に他作品の予告が一切ないのがよかった。
あと映画泥棒もなかった。簡単な鑑賞マナーの告知があって、すぐ本編が始まったのがさっぱりしててものすごく良い。
観客への信頼を感じました。
コンプラも大事だけど、変なことはしないよねって信頼も大事だよなあ。

思い出にお土産Tシャツ買いました。イエイ。


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