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【雑記】文学フリマと資料系同人誌の相性

文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。

小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。
同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代〜90代まで様々です。

※文学フリマ公式サイトより

文学フリマ(以下「文フリ」)は、かれこれ2019年から参加しております。関東在住なのに初参加が京都というのがナゼ?なんですが、単純にその時他の主催イベントで京都に行くことがあったので、試しに日付合わせて参加してみよう、といった理由でした(単純)。

ネットで文フリの情報はなんとなーく調べていたものの、「創作文学中心」という点で引っかかるものがありまして。というのも、ウチで発行しているのは中世ヨーロッパ系のお料理考察本だのレシピ本だのといった「資料系同人誌が主体」だったので、これ参加してもいいんか?という疑問がありまして。ジャンルに「文化研究」というのがあったんで、ワンチャン文化の研究っぽいことはしてるしなぁ…と、勝手に自分が納得しておりました。

当時はちょうど商業本「中世ヨーロッパのレシピ」が出たての頃だったので、これの㏚もしたかったというのもあって持ってった記憶があります。あとはレシピ系の同人誌を2~3冊ほど。某日本一デカい同人即売イベントとは違う、ホントこんな奴がサークル参加してスンマセン(ちぢこまる)といった感じでした。

2019年文フリ京都の参加時のお写真。机半分で何気に委託モノたんまりでした(恥)

いざ当日、いつものようにお隣サークルさんにご挨拶をして準備諸々していたんですが、会場全体の雰囲気がなんとなーく温かいという印象でした。ほんわかとして、なんか居心地いいやん?的な。
会場のBGMもJAZZテイストの、いかにもブックカフェにいます!的なリラックスした感じの曲が多くて、当時は地元のコーヒー屋さん(めちゃくちゃ美味しかった)も出ててと、とにかく他の展示販売会とはいい意味でちがーう!というコレ。

2020年の文フリ京都開催時に出店されていたカフェ。コーヒーとかアサイードリンクとかサンドイッチとかあるって、ナニこの感動的な一角(喜)って感じでした。

で、肝心の参加した反応はというと、
なんかめちゃめちゃお立ち寄り頂きました(買う含む)。

古都・京都に突然爆誕した中世ヨーロッパ関係の資料本という珍しさもあるんでしょうが、けっこうお立ち寄り頂いた記憶があります。多く出ないだろうと思っていた商業本が真っ先になくなり、同人誌のレシピ本も順次なくなり…といった感じで、「なじぇ?(困惑)」って感じでした。いや、ホント唖然としたんですよ。

一般参加の方はもちろんなんですが、皆目検討つかなかったのが「参加サークルさんの購入率の高さ」。そーかー、自作品で中世ファンタジー系とか作られている方いるんなら気になるか―、という。
初回参加の時は、ウチのような文化研究系の出店数はすごく少なかったんですが、翌年の京都開催では、ぐぐーんと増えたような気がします。むしろ右肩上がり的な。
あ、意外にこういった資料系って文学関係の方からすると、需要ってあるんだなー、と気づかされたものです。参加していろいろ知見を得ることができました(大感謝)。

そんなこんなで文フリに関しては、参加できそうな回はなるべく行くようにしています。一番大きい東京開催は毎年参加、地方開催も予定との兼ね合いで行けそうなところはチャレンジするといった感じです。京都はホントお世話になっているので、極力参加の方向にしています。

今では国内を代表する文学系即売会になりました(しみじみ)

文フリはコロナ禍を経ていまや大規模な即売イベントとなり、これからも右肩上がりに盛り上がっていくでしょう(たぶん)。当然、出店数も激増していますので、そういう意味では他の大規模同人イベントとすみわけができるんじゃないかと思います。
実際、他の某一次創作主体の同人イベントではここ1~2年で来客層が確実に変わりつつあるのを感じますし、それと同時に求めるものも変わっていってます。

催事の規模が大きくなってくると一定の肯定/否定意見(+たまに物理的トラブル)は出てくるものですが、自分の作品をしっかり見てくれる(読んでくれる)即売会を見つけるというのも今後大事かなー、と思います。あとは、その即売イベントの理念やコンセプトに合わせた作品を出すことも大事でしょうね。なんでもかんでも出すってのもアレですし。

私見も兼ねたなぐり書きになりましたが、資料系作品もいいものばかりですので、文学作品との相性はいいと思います。これからも多くの手に渡ってくれることを切に願っております。


ここまでご一読頂き、ありがとうございました(^-^)。
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