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プライドの高さ

「あなたこの仕事しているのによくわかってないんじゃないの?」

「〇〇のことも知らないのか?」

詳細は言えませんが、接客業なので、なんでこの客は、どの場合でも相手を人間扱いするという基本的なことができないのか、と頭を抱えることが多いです。

中でも私がカチンと来るのが上記のような「お前は馬鹿だな、無知だな」ということを決めつけてくるタイプの方。大体そういう方はこちらの話を全く聞いておらず、自分の中でだけ話を完結させるような「傾聴」という言葉を知らない方々が多いのです。

でもこうやって毒を吐くとき、ふと立ち止まると、自分の認知の歪みが大きいと感じます。特に自分は知識や知能という部分で負けたくない(本当は面倒くさがりだからほとんどの場合は負けているのですが)というプライドがあるんだと思い知ります。

25歳の時の父母の離婚でプライドも今までの世界も全てガラガラと崩れ去り、何もかも無くなったあの日からプライドも何もなく生きてきたつもりだったけれど、フランス語という軸をもとに、手探りで今のお仕事をやっと2年続けていて、少しずつ自分の中にもプライドができてきたんだな、と嬉しい気持ちになります。

そういうわけでそんな心の中ではキレ散らかしていますが、そんなイライラさせてくるお客様も嘘の笑顔ですみませんとヘラヘラしながら対応するしかないですね。こうやって学ばせてもらえたのだから、良いか、と自分に言い聞かせるだけです。

でもいつか、その言葉を投げかけたら相手が(店員であっても)どう思うか、という気持ちもわかってくれる人だけがお客様になってくれたらいいと思う。もちろんこちらもそうするから、です。正直特定の年代や職種・性格に依存する部分かもしれません。接客業やサービス業で働いている皆さんに私は同業者だからこそ、尊敬の念が絶えません。一番底辺で働かされている(場合が多い)のに、全然給料も環境も良くならない。でも辞められないから我慢して働いている。

そしてなぜか直接のお客様対応の場所なのにお客様から見下される不思議な環境。イライラは仕事時間が終わるまで、終わったら全て忘れていこう(願望)。

にしても、仕事が楽しい合っていると思う反面、体が拒否している感は否めない。多分この仕事についてから10kg以上増量している。ストレスを食べることで解消しているのだと思う。ストレスで食べられなくなり痩せるタイプだったらよかったのに、どんどん顔も体も丸くなっていく。

でも私は痩せている人だけが綺麗、一般人として扱われる世の中が嫌いなので、むしろいいのか。ルッキズムだけが進行する今の日本が大嫌いだから、むしろそれに反抗するつもりで生きていけば良いのだ、と自分を奮い立たせる。でも実際健康にはとても良くないとは思っているので、リングフィットとヨガだけはできる時にやっていく。あとブルブルマシン。(効いているのかはわからないが)

さて今日も1日が終わる。私は自分を大事にしてくれる母と猫たちとしか日々顔を合わせない。それが私にとってもとても幸せな日常だ。夜も他愛のない話をしながら考えさせられる番組を拝見し、ぼーっとゲームをしながら眠りにつく。明日もそんな毎日が続く。しんどいけれど、なんとかやっていくしかない。

というわけで、今日もお疲れ様でした。