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味が決まらないのは減塩醤油のせい

私は根っからの濃い味派なのだが、
ある日夫に「こんな食事を続けていたらいつか身体を壊しそう」と言われた。
もちろん夫は悪気なくその言葉を口にしたのだが、
私の脳内には、ガーーーン!というアニメでしか聞かないような効果音が流れた。

まずい。身体を壊されたら困る。
かくいう夫も濃い味派で、今までそんなことを言われたことがなかった。
その時の食事を相当塩っぱいと感じたんだな...
(覚えていないがそうだったと思いたい)
料理は私の担当であるし、日々美味しいご飯を食べて欲しいと思ってはいるが、美味しくても健康に悪ければ本末転倒だ。

反省した私は、考えた末に減塩商品を使ってみることにした。
まずは使用頻度の高い醤油味噌の2種類。

まず味噌について。
いつも通りの量で作っても、なんだか味が薄いような気がする。
もうちょっと足すか...と思い少量ずつ足していると、いつしかいつも通りの味にはなるか、使用量が増える。
コスパがめっちゃ悪い。
そして結局大量の味噌使って味を濃くするなら減塩の意味ないんじゃ?と気づき(遅い)、なんとか薄味の味噌汁を作るよう努力した。
初めは物足りないかな?と思うようなものでも、しばらく飲んでいると舌が慣れてくるのか、十分味を感じられるようになってきた。いいぞ。

問題は醤油だった。
炒め物を作るにしても、煮物を作るにしても、なんだかいつも通りの味にならない。
そりゃそうだ、減塩醤油を使っているんだから。
だけど今まで食べ慣れた味が再現できないだけで、こんなにも物足りなく感じる。
作ったり食べたりする満足感が驚くほど下がった。
これはこれでいいね!と思うことが出来ない。
出汁を足してみたり、ほかの調味料を加えてみたり、色々工夫してみたが、やっぱり味が決まらない。
夫は冷奴が好きで酒のつまみによく食べるのだが、これが困ったことに冷奴も物足りなくなる。
夫は私が味噌汁を作る時のように、豆腐に醤油を追加でかけるようになり、それこそ身体に悪いんじゃ?と真っ黒に染まる豆腐を見ていて心配になった。

ほどなくして、
「減塩醤油、やめようかと思って」
「いいんじゃない。冷奴、味しないもん」
という会話が夫婦間でなされ、減塩醤油は使い切りで終了となった。
味はするやろと思ったけど、夫からしたら減塩醤油を使うくらいなら塩っぱい醤油を美味しく食べて他の部分で健康を意識すればいいらしい。
幸い私も賛同したので、我が家の減塩商品は味噌だけに留まることになった。

もちろん長い目で考えて、健康的な食事を心がけることは大切だと思う。
息子が生まれ、子どもも大人も食べれる薄味を取り入れたり、無添加の食材や調味料を選んだり、少しずつ我が家にも変化が訪れている。
今のところ息子は薄味派らしい(先日初めてカレーを食べさせたら味の濃さに驚き、食べずに残した)
私も自分や家族の健康を考えながら、少しずつ濃い味派を卒業していきたいと思う。

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