ミスター龍

あなたと共に現代を生きている、とある男のエッセイ集です。

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最近の記事

【顔がない。絶対的なスーパースターはもういない。】

今日久しぶりにフットサルをして来た。今までコロナ禍だった事もあり、随分長い間やってなかったので、開始早々すぐにキツくなって動けなくなる覚悟でいたが、意外と体力は落ちておらず、怪我などもせず、それなりに出来てしまった。今年で35歳になったが、昔から運動習慣があるおかげか、まだ体力の衰えは感じない。だが久しぶりにプレーして、昔散々感じたサッカーやフットサル特有ののキツさを思い出した。 そして学生の時にサッカーをやっていた時代から現在までの間に、いつの間にかトップ下というポジショ

    • 【南米勢が息を吹き返している】

      アルゼンチンが2022年W杯を優勝してからもうすぐ1年が経つ。アルゼンチン代表はずっと不思議だった。いつの時代も全員が小さい。殆どの選手達が中肉中背か小柄で、長身は今でもバティストゥータぐらいしか思いつかない。にも関わらず、何故か守備の強度は恐ろしく高く、高さがある方が圧倒的に有利なセットプレーにも競り負けず、闘志溢れるプレーで簡単には失点しない。ヨーロッパの大柄な選手達の間を繊細なタッチでスルスルと抜けて、細かいショートパスで的確にスペースを突き、昨年見事に優勝した。文句の

      • 【充実感はあるけど】

        充実という言葉や概念が日常的に飛び交う様になったのはいつからかはよく覚えていない。身近な人との会話の中でも聞くし、文面でも至る所に散らばっている。近年ではとにかく充実している事が重要視されていて、充実度が1つの指標ともなっている様に感じる。 充実とはひとつの事に没頭するというよりは、色んな事をやっているというニュアンスを個人的には受けるし、他者との関わりも含まれていると思う。なので仕事一筋というのはそういう意味ではとっくに時代遅れで、1人でぼーっとしている事も勿論充実してい

        • 【5-5-0】

          昔は守備時には少なくとも2〜3人は攻撃の選手を前線に残していた。今ではFWまで自陣のペナルティーエリア付近まで引いて戻り、ゴール前を固める。5人が横並びになり、2列を作る様な守備ブロックを最近ではよく見る。シメオネ政権のアトレティコ・マドリードがその生みの親かどうかは不明だが。 現代では攻撃時はDFも敵陣の深いエリアまで押し込む。攻撃側はGK以外は全ての選手がアタッキングサードに侵入する事も珍しくない。 昔は中盤でゲームを組み立てるなんて表現が当たり前だったが、いつの間に

        【顔がない。絶対的なスーパースターはもういない。】

          【どこまでも呑気な国】

          相変わらず危険な暑さが続いている。近年は35℃を超える日も珍しくなくなり、昔は無かった「酷暑」と言う言葉も最近よく耳にする様になった。 連日のニュースや天気予報ではその日の記録的な暑さや熱中症で何人搬送されたかを、何かスポーツの新記録を達成したかの如くのニュアンスで伝えているが、じゃあ日本が今何か地球環境を改善したり、地球温暖化を食い止めようとしてるかと言えば一切していない。ヨーロッパの国々では二酸化炭素の排出を減らす為に近場の距離の飛行機便を廃止したり、カープールを促進し

          【どこまでも呑気な国】

          【お金で買えないものはあるのか?】

          クリスティアーノ・ロナウドが去年サウジアラビアのアルナスルに移籍してから、後を追う様にサッカーのスーパースター達が中東に集結し始めている。カリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテ、サディオ・マネも後に続き、そしてつい最近ネイマールまでも中東行きが確定した。その理由はたった一つしかない。超破格の年俸だ。 中東へ渡ったスーパースター達の年俸は200億や300億と言ったとてつもない金額だ。サラリーマンの生涯の稼ぎが平均で2億〜3億位だと聞いた事があるが、彼等はそれをたった1日で稼ぐ計算

          【お金で買えないものはあるのか?】

          【元気があれば何でも出来る。けど。。。】

          世の中には2種類の人間がいると思う。変わる人と変わらない人だ。 最近1つの節目というか、昔の事をよく思い出す事がある。昔というのは今から大体20年ぐらい前、僕がまだ14歳ぐらいの時だ。思春期に入り、当時通っていた学校や学生生活に違和感を感じ、将来の事を考え始め、新しい事に挑戦し始めた時期だ。その後すぐに転校した事を始め、人生がガラリと変わり始めたのは思えばこの時期からだ。今は当時では想像もつかなかった様な別の人生を歩んでいる。人生何があるか分からないから面白い。 マクロの

          【元気があれば何でも出来る。けど。。。】

          【パラダイムシフト】

          ちょっと暗い話をする。独り言だ。読みたい人は、勝手に読んでくれ。 20歳そこそこの時に体を壊してしまい危うく死にそうになり、同時に人生どこに向かって走って行けばいいのかわからなくなり絶望した。説明が面倒なので詳細は控えるが、何故か一年にも満たない短期間の間にいくつもの怪我と病気に見舞われ、何度も手術を余儀なくされ、心身共に弱り切ってしまった。実際は勿論違ったが、人生袋小路に入りすべてを失ったと勝手に思い込んでいた時期でもあった。本当に苦い思い出だが、同時にとても貴重な経験に

          【パラダイムシフト】

          【晴耕雨読】

          そういえば僕がまだ大学生ぐらいの時期(2010年代初頭辺り)にあちこちで"やりたいこと"、"夢"、"やり甲斐"や"生き甲斐"について話題になっていた事を最近思い出した。書店に並んでいた数々の本やテレビなどのマスメディアだけでなく、実際に当時の僕の周りの友達や知り合いを見ても、"やりたいことがわからない"人が殆どだったし、"やり甲斐"という言葉をよく口にしていた。何かと"楽しさ"や"やり甲斐"を演出する時代だった様に思える。 最近ではそれらの言葉はまったく聞かなくなった。パン

          【晴耕雨読】

          【慣れ、疲弊、思考放棄】

          新型コロナウイルスの感染者数と死者数が世界的に減少して来ている様だ。検査数が以前より減ったことももちろんあるとは思うが、去年とは比較にならないぐらいに少なくなってきている。日本も例外ではない。終息してきたのだろうか。 いつも2手も3手も後手に回り、呑気で無能な日本政府の決めた事はまったく当てにならないので、パンデミック初期から自分で世界各国の情報を集めながら、状況に合わせて身を守る為に行動してきた。どんな事も世界で起こる事はいつも遅れて日本にも上陸する。世界の情報をいち早く

          【慣れ、疲弊、思考放棄】

          【最後は水】

          つい最近地球の総人口が80億人を超えたらしい。1918年にスペイン風邪が流行した時は20億人前後なので、この100年余りで実に4倍に増えた事になる。この異常な速度での増え方は歴史上初めてだ。過去のグラフなどを見てみると、産業革命が起こると同時に加速度的に人口が増えていった事が分かる。それ以前は何千年、何万年かけてとても緩やかに増えていた。 世界人口が増えすぎて地球が人で溢れかえってしまわない様に、人知を超えた自然界の力が働いてコントロールしようとしている、という説は僕もなん

          【最後は水】

          【いつでも主導権は握っていたい】

          やはり円安が再び進んできた。今日の時点で1ドル136円台だ。最近何かと経済の話にばかりなりがちだが、この状況じゃあ仕方がない。前にも書いたが、今の日本は強みが何一つない。僕の知り合いにも日本に見切りをつけ、さっさと海外に移住する準備を始めている人もいる。国のあっちこっちで人手不足だと嘆かれている中、労働力が海外に流れ始めている。円安のせいで技能実習生ですら日本に来なくなってきた。今後どうなってしまうのかという何とも言えない薄気味悪さを感じる。今不安が無いのは余程のバカだけだ。

          【いつでも主導権は握っていたい】

          【一回り小さくなった板チョコ】

          この前確定申告を済ませたばかりで、面倒な作業が終わってホッとしている。 もうすぐ統一地方選挙だが、今日は僕が支持する政治家の活動のお手伝いをさせてもらった。他にも僕と同い年のお手伝いさんが3人いたので世間話をしていたところ、彼らの会社は人手不足に陥っていると言っていた。2人はシステムエンジニア、もう1人は確か人材関係の営業だったと思う。人手不足だけならまだしも、スキル不足も目立つと言う。 ヨーロッパでは転職や新しい仕事に再就職するためにリスキリングを行う為、各国政府が様々

          【一回り小さくなった板チョコ】

          【消費されるだけの人生】

          今の世の中は昔と比べて格段に便利になっているにも関わらず、現代人はいつにも増して忙しい。 経済学者のケインズは、20世紀の終わりには1週間に15時間働けば十分な生活が出来る世の中になると100年前に予想したらしいが、その予測は外れた。 競争社会に生きている限り、週15時間労働は無理だ。いくら社会が豊かで便利になろうが、周りと競争を強いられている時点で仕事の奪い合いになる。便利になって普遍的に全員の仕事の生産性が上がると、同時にそれらの仕事の価値が下がり、支払われる対価も下

          【消費されるだけの人生】

          下の世代には興味がない

          付き合う異性もいつも年上だし、つるむ友達も最低でも同世代だ。昔からずっとそうだったし、今でもそれは変わっていない。 あまり年下になると、僕の話が通じない。ジェネレーションギャップってやつだ。最近の若い世代の間で何が流行っているのかよくわからない。もしかしたらもう何も流行っていないのかもしれない。 近年あらゆる場面で昔流行った物の復刻版を非常によく見かける。昔人気があったドラマのストリーミングサービスでの再配信、スニーカーの復刻版、カセットテープやレコードまで最近になってま

          下の世代には興味がない

          【僕が思い描いていた未来はこんな筈じゃなかった】

          最後にワクワクしたのはいつだか覚えていない。恐らくかなり長い年月の間、もうそういった感覚を味わっていないと思う。ワクワクする感情とは、これから先に起こるであろう事への期待と興奮だが、近年その未来へ期待するという事が極端に減ったか、もしくはまったく無くなってしまった。今期待している事と言えば、もういい加減に新型コロナウイルスが終息する事だが、残念ながらそれにはまだもう少し時間がかかりそうな気がする。 TVゲームは僕が小さい時からの心の拠り所であり、明日への糧になっていた。そも

          【僕が思い描いていた未来はこんな筈じゃなかった】