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【#N3】Daydream Trip to Some Place ~僕の妄想旅行~

@空港にて

まぶしいほどに白いTシャツ、七分丈のチノパン。
小汚いように見えるリュックサックはただ単にメンテナンスがなっていないだけ。

バックパッカーのように貧乏旅行を楽しむと見せかけて、バンバン金をばらまく似非パッカーといえば、ご存じ僕のことです。

関西国際空港4Fのチェックインカウンターは混雑を極めている。ほとんどが海外旅行に行く、いわゆる浮かれポンチ。

さっきすれ違った女子大生なんかは、前髪がツバメ返しみたいにそそり立っているのだ。年頃のお嬢さんがそんなことじゃあ困るなぁ。

チェックインカウンダーも長蛇の列。
中国国際航空北京行きと上海行きが同時にチェックインをしているので、長蛇の列、大声のチャイニーズ、チャンバラをする子供、列に並ぶよう大声で叫んでいるのに無視されまくって辟易している係員など、すでに阿鼻叫喚の地獄絵図みたいになってる。

僕「バンコクまでお願いします。」
お姉さん「はい」

愛想のない「はい」に、フライトに対する不安感を抱きながら、チケットをもらった。大阪→北京 北京→バンコク。

バンコク到着は23時とかいうとってもとっても宿代が無駄になる旅程である。

保安検査では「液体物を廃棄してくださーい」と係員が叫んでいるにも関わらず、みんな出さずにX線検査でひっかかりまくり、やり直し。そして、僕もバックパックの中に入れてたコーラを没収された。

ごめん。忘れてた。

今回登場する中国国際航空は中国のフラッグキャリアで、元中国民航時代の青いラインをボディーに走らせたデザインが特徴の航空会社だ。

Air China

ネットの評判は最悪である。

・客同士で勝手に席替えをするので自分の指定した座席に座れない
・すっちーの態度が悪い。
・ピーナッツを投げてくる
・客が床にツバを吐く。

ええ、もう極めて最悪である事がわかりますね。

本当にこんなことがおこるのだろうか。

不安で不安でたまらない。

バンコクはおろか北京に無事に着くことができるのだろうか。

ピンポンパンポーン♪
「ただいまより、中国国際航空CA165便北京行の搭乗を開始いたします。」

搭乗のコールが響き渡る。
まずはビジネスクラスや様々な優先搭乗の案内。

その後、自分たちエコノミーのお客様の案内である。

「ただいまより、すべてのお客様を機内へとご案内いたしますー」

来たっ!
ついに来たっ!

ドキドキ&ワクワクのワンダーランド。中国国際航空へ登場だ。


つづ・・・・・多分つづかない。


追伸
すごいだろ? 今日の話、全部嘘なんだぜ。なんせタイトルは僕の妄想旅行。

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