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世界のカヌーポロについて ~アジア編~

今回は世界のカヌーポロ「アジア編」。ヨーロッパの次に競技人口の多いアジアは近年、特に競技人口が増加している傾向にあります。アジアのカヌーポロの歴史は香港で1970年代頃から普及し始めたと言われています。同じく70年代には日本にも伝来していたそうで、歴史は意外と古いです。実は世界選手権やヨーロッパ選手権が行われるよりも前の1985年には第1回のアジア選手権が日本で開催されていました。

香港

前述の通り、アジアでは最も古くからカヌーポロをやっています。黎明期からアジアのカヌーポロ を牽引してきましたが、近年のアジア選手権ではパッとしない成績。
昨年の世界選手権には18年ぶりに出場しました。

台湾

日本にとってライバル的な存在。中学生くらいの若い世代から力を入れており、ドイツへの遠征など長期的な強化が窺えます。スプリントやドラゴンボートなどと掛け持ちしている選手が多いためフィジカルが強く良く漕げる選手が多いです。台北、台中、台南など広く普及しているっぽいですね。

マカオ

こちらも結構昔からやっています。アジア選手権に出てきたりでてこなかったり。あまり競技志向という印象は受けず、どちらかと言えばレクリエーション的にやっているような印象です。

マレーシア

近年、成長著しく、2018年のアジアンゲームスでは準優勝という好成績を収めています。近年は世界選手権にもたびたび出場し、上位国に対しても得点できるなど力をつけてきている印象です。
暑い国なので年中練習できるのは羨ましいですね。

シンガポール

こちらもカヌーポロが盛んで、特に女子が強くヨーロッパの国々とも戦える力がついてきています。2023年はアジア選手権の開催が決まっており、ますます強化されていくことでしょう。

イラン

男子はアジアの中では圧倒的なフィジカルを誇り、2018年の世界選手権ではヨーロッパの強豪国と互角の戦いをしていました。女子も世界選手権で好成績を収めたこともありアジアの強豪国の一つです。

中国

まだ国際大会に参加し始めて日が浅いですが、全国的に急スピードで普及している模様。本格的に強化を始めたら強豪国になる可能性があると思います。

タイ

近年男女ともU21世代がアジア選手権に参加しています。タイのどこらへんでやってるのか競技人口がどのくらいなのか、全然わかりませんが個人的には行ってみたいです。

インド

こちらも近年、アジア選手権に積極的に参加しています。2022年の世界選手権はエントリーしていたもののコロナの影響からか不参加。まだまだ黎明期ですが、今後が楽しみです。

インドネシア

1980年代のアジア選手権や1994年の世界選手権に参加するなど歴史は古いです。その後、ずーっと国際大会への参加がなかったが、近年たまに出てきています。

その他

ブルネイ、カンボジア、韓国はそれぞれ過去に1回だけアジア選手権に出場していましたが、その後継続した競技活動が行われているかは不明です。

まとめ

アジアは人口が多く経済的に発展する伸びしろがあるので、これからマイナースポーツの普及の可能性が高いです。また、熱帯、温帯気候などカヌーをするにはもってこいの気候の国も多いので、これからますます新しい国が増えてくれることを期待しています。日本の普及はと言えば、現在はやや低迷気味ですので、どうにか広がるきっかけが出来てほしいですね。

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