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銭形平次捕物控80「捕物仁義」(1938)+大川橋蔵・主演 第5話「捕物仁義」(1966)紹介と感想


あらすじ

平次のもとへ縄張り内に謀反人がいると八五郎が駆け込んでくる。
一年前に町内へ越してきた皆川半之丞という浪人が怪しいと言うのだ。八五郎としては、半之丞の美しい妹・お京も気になるらしい。
八五郎を弟子として忍び込ませるが、お京が八五郎へ物を教え、半之丞は自分の弟子とともに奥へ籠っていた様子。
更に捜査を進めていると、謎の手紙を残して消えた八五郎、半之丞の妹・お京殺しなど様々な出来事が平次に立ち塞がる。
鋳掛勝という下っ引の力を借りながら平次の調べは進む。


紹介と感想

平次の岡っ引きとしての信条が分かる事件です。
素性を隠して活動をする侍に迫る捜査物としての面白さもあります。

八五郎が失踪し、平次を助けるのは頼りになる下っ引・鋳掛勝という中年男になります。
勝は出来る下っ引で、平次の欲しい情報をいつもの八五郎のように集めてくれます。

旗本のお家騒動に絡む揉め事から殺人まで起こってしまった今回。
平次は、自らの心に正直に行動を、事件を落着させました。

 下っ引の勝が飛んで来ました。鋳掛勝という中年男で、乾し固めたような小さい身体ですが、ガラッ八などよりは物事が敏捷に運びます。

大川橋蔵・主演 第5話「捕物仁義」(1966)

筋書きは原作に沿って展開し、よりドラマチックに膨らませる方向で作られています。

物語は穴堀の場面から始まり、最初から半之丞達が何事かを計画中であることを明かして進みます。
半之丞とお喜多の関係など、原作ではサラッと説明で終わった所も映像として描かれました。

原作には出ない笹野様とお品さんの出番もあります。
笹野様は事件の重大さを伝え重要情報を提供する役目、お品さんは平次の協力者として活躍します。

最後の長﨑屋への潜入からの大立ち回りもしっかり描かれ、平次の二丁十手も大活躍の満足度の高い一話になります。

ゲスト
皆川半之丞/大木実
   お京/三島ゆり子
  お喜多/勝山まゆみ

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/佐々十郎
   お静/八千草薫

   お弓/鈴村由美

笹野新三郎/神田隆
   お品/宮園純子
   太吉/川浪公次郎


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