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カナダの小学生が言う「オハイオ・カー」とは何なのか?

今日は完全に雑談です。
くすっと笑っていただけたらうれしいです。

まずタイトルについて、「カナダの小学生」とさも大きな主語をつけましたが、うちの小学生とそのクラスメイト数人のことですのでちょっとおおげさに言いましたことをお詫びいたします。

さて、さっそく結論ですが、彼ら・彼女らの言う「オハイオ・カー」とは、2人乗り小型車「Smart」のことです。


なぜかカナダ(一部地域?)にSmartが多い


Smartという車、ご存じでしょうか。
2人乗りのマイクロカー(とっても小さい)で、ころんとしたフォルムのおもちゃみたいな可愛い車です。

2人乗りの「Smart」。可愛い💕 画像はPixabayより


Wikipediaによると、

スイスの時計会社・スウォッチダイムラー・ベンツ(当時)をパートナーとして創始した自動車事業

Wikipediaより

だそうです。

そして名前の由来は

「smart」の名称は、創業時のパートナーであったスウォッチ (Swatch) の「S」と、メルセデス・ベンツ (Mercedes-Benz) の「M」に、「芸術」(art) を組み合わせ、英語の「smart(洗練された、気のきいた、賢い、鋭い、活発な、などの意味を持つ)」にかけたもの

Wikipediaより

ですって。知らなかった。

1994年から発売開始し、物価高騰や環境配慮の観点から小型車への需要が高まってきた2007年にやっと黒字になった、という地道な車のようです。

日本(もちろんマレーシアでも)ではめったに見ない車でしたが、カナダにきてわりと見かけるんですよね。社用車なのかな。駐車もしやすいし。


で、Ohio(オハイオ)ってなに?


そしてオハイオは、アメリカのオハイオ州のことなのですが、これが少し前にTikTok発でネタ(Internet meme:インターネットミーム)になっていたんです。Gen X~Gen Z(小学校高学年~20代くらい)あたりで大流行していました。今はそのころほどではないにしろ、まだ少し使われています。

そもそもの使い方のテンプレートは「Can't Even X in Ohio(オハイオじゃXもできやしない)」もしくは「Only in Ohio(こんなのオハイオだけ)」というフレーズを使って、ごく日常的な行動を突飛なものとして動画で表現して上記のフレーズで締める、という感じです。
(若者の流行を言語化すると陳腐になりますね、すみません)

インターネット上でオハイオがおもしろおかしく扱われるようになった発端は、英語版の「2ちゃん」のような存在である巨大掲示板の「Reddit」にアップロードされたこの画像だという説です👇

Redditより:「オハイオは消滅する」と電光掲示板に表示されたとかされないとか
(画像は「合成だ」という説と、「この地域のOhio通りにある某バス停が廃止になる案内が掲示される際の誤字」という説があります)

そして、インターネット上で「ちょwwwオハイオwwwww」という感じになって、こんな感じのニュアンスで「オハイオをネタ扱いする」動画がとてもたくさんアップされていました👇

@railed0_0

Bro wanted the wifi password #fyp

♬ original sound - Redie 🦇🩸


こんな画像も👇

逆にOhio中心主義w Floridaだけ無事w カナダももうすぐオハイオにww(Redditより)


今だと、例えば男子中学生が友達と一緒にオンラインゲームをしていて、仲間がミスをしたとか、開けた宝箱の中がガラクタだったとかいう場合に「オハイオ~」と叫んだりとかしています。

で、タイトルに戻るのですが、街でSmartのような小さな車を見かけたときに小学生が「オハイオ・カーw」と言ったりして楽しんでいる、ということです。

「オハイオ」は、そういう感じの感嘆詞や形容詞としてトレンドワードになっているのですね。


でも、Ohioってそんなに田舎でしたっけ?


でも、Ohioってそんなにすごい田舎ってわけではないんです。もちろんとってものどかな地域や不便な地域もあるでしょうけど、そんな地域はアメリカでもカナダでもほぼどこの州にでもあるもので。

複数のプロスポーツチームがあったり、人口もそれなりにいたりする普通の都市なのになんで「Ohio Ohio」言われるのかな、と。それがずっと疑問だったのですが、とても上手に説明している記事をnoteで見つけたのでこちらでご紹介。


高校1年生の「色々」さん。とってもわかりやすい説明をありがとうございました!

この記事のライターの色々さんによると、高校生の間でも「オハイオじゃんw」的な使われ方をしているようですね(日本でも流行っているのでしょうか)。


まとめ


若者が「オハイオ~」と言っていたらそういう意味ですよ、ということと、
こうしたインターネットミーム(ネタ動画)を見ていてもわりと英語の勉強になったりしますので(特にこうしたネタ動画は字幕がついていることが多いし短いので)、英語学習の箸休めにいかがでしょうか。

ちなみに、英語の動画でよく出てくるPOVというのは「Point Of View」の略で、「もしもシリーズ/もしも~だったら」みたいなニュアンスのSNSでの頻出ハッシュタグです。

👇こちらの記事も読んでみてくださいね


オハイオについては、旬を逃しちゃったけど書きたかったので、書けてよかったです。おしまい。

「そのワーホリ、私費留学、ちょっと待って! 貯金がなくても大丈夫。海外だって「ゼロ円」で行けるんです」。 32カ国に「タダ旅」した著者が明かす、SNSやネット検索ではなかなか引っかからない具体的ノウハウ集。



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