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場づくりには「二度目まして」が必要だ


noteはじめました、モリヤです!
建築学科を卒業後、建築設計やまちづくりに携わりつつ、等身大のまちを企画する「micro development 」な活動をしています!

急ですが、こんな企画をはじめました!

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HITOMAZ(ひとまず)編集会議!

 お互いの気になっていることのブレストをライブ配信でオープンに行なって、その内容をお互いnoteに書いていこうという企画!


経緯はこんな感じ👇

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福岡時代に仲良くなった同い年コミュニティマネージャーのわきさんと最近場づくりについてリモートでブレストすることがあって、せっかくだったらオープンにライブ配信していろんな意見をもらいながらやってみようということで"ひとまず”はじめた企画です笑

ということでやってみたのが下の図。

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初のインスタライブだったけど、なかなか快適。みんなのコメントもみれて面白い!

その中でも福岡で企画していたF会(FIND FRIDAY FUKUOKA・福岡の金曜の魅力を発見しよう、という同世代転勤者と地元民コミュニティ)メンバーも大分からコメントくれたり、リアルの距離感を感じさせないコミュニケーションが取れたのが新感覚!


今回のテーマは「偶発性が生む場のつくりかた」

なんでこのテーマにしたのか。

ぼくは建築学科だったのだけど、どうしても"空間性”を深められないのがコンプレックスで悩んでいる時期長かったことが根本にあります。
同期は"かっこいい空間"や"感動する空間"に対して議論することが多かったけど、ぼくはどんなコンテンツを建物にいれるか、その動線はどうするか、ストーリーは?その結果、まちはどう変わるの?という部分にずっと興味を持っていました。

そんなモヤモヤがスッキリしたのが、マチナカ製図室をつくったときでした。

マチナカ製図室とは?

「製図室」とは大学にある建築学科の学生が学年も研究室の枠も越えて一緒に使える、ゆるくありつつクリエイティブな空間で、ぼくはこの場所がすごく好きで、卒業するとなくなってしまうのが寂しいなと思い、社会人になるタイミングで大学を飛び出し、”マチナカ”に”製図室”をつくってしまおう!という企画で仲間と一緒にはじめたのがこの「マチナカ製図室」でした。

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マチナカ製図室では月一で「勝手に講演会」というイベントを軸にちいさな会を開いていました。回数を重ねるごとにみんな友達を連れてきてくれて、その場ではじめて会う人も乾杯をしてしまえば仲良くなって帰る、そしてまた次のイベントのときに再会して徐々に仲が深まっていく。

そのときに、「場」ができたなー、と思えたのを覚えています。
(※マチナカ製図室についても今後noteしていきたいと思います!)


「場」ができるためには?

この「場」はきっと建物だけがあってもできないし、毎回会場が変わる単発イベントでもできないし、このハード(建物)とソフト(イベント)が両立していることでできたのだと思いました。

本題に戻ると、この「場」をつくるにはなにが必要なのか、というのを考えてみたくなり、このシリーズ企画をはじめました。そして一緒に企画するわきさんはコミュニティマネージャーというソフトの人、ぼくはハード出身の人ということで双方からアプローチできるのが新しい発見がありそう!そんな期待をもってはじめました。


そしていよいよHITOMAZ編集会議!

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隔週水曜日20時〜ライブ配信しながらブレスト。その内容をnoteにお互い書いて1週間後にアップするサイクル。


そして1時間の配信が終了!

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気になったところを掻い摘むと

①オンラインでは全てを伝えきれない
②"みんなで仲良く"はだれも仲良くなれない
③知り合いから友達にあがるには"二度目まして"が大事

この3つのキーワードに絞って今回振り返ってみようと思います。


①オンラインでは全てを伝えきれない

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「大事な話はオンラインを切った後にする」
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最近zoom(テレビ会議ツール)がメインだけど、リモートで打ち合わせが増えてきて、下手すると同じ建物にいるけど、移動が大変、会議室がないからと画面上で話すことがおそらく日常的になってきていますね。とはいえ、結局本音で話すのって、リモートの画面を切ったあとの”雑談”だったりすることが多いなって思います。

この"雑談"は単純に楽しいのと、実はここに会議の大事なニュアンスが含まれていることが幾度となくあります。だからきっと同じ「場」にいることってまだこの時代でも完全には切り離せないんだと感じています。


②"みんなで仲良く"はだれも仲良くなれない

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「多目的は無目的」
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建築学生時代に言われた言葉ですごく覚えていることがあります。

だれでも使える空間にすると、だれも使わない(使えない)空間になってしまう。日本の公園が一般化していってなんの色もなくなっていくと結局だれも使わない、だれのためでもない空間になっていくのがその例かもしれないです。

コミュニティも同じだと思っています。
だれでもウェルカムなイベントってどこかみんな探り合いをしていたり、共通点がなかったり、広すぎたりして深い関係になれない。

逆に狭い興味であつまったイベントは初対面なの?ってくらいすぐにみんな仲良くなっていくことがよくあります。

最近読んでいる本で

人は類友=「強いつながり(強い紐帯)」の人(5〜15人程度)と、そこに準ずる「弱いつながり(弱い紐帯)」の人(50〜500人程度)とつながっていきている。(ファンベース、佐藤尚之、ちくま新書)

と書いてあるのを読んで、「まさに!」と共感でした。

冒頭で記載したマチナカ製図室でうまくコミュニティができていったのは、マチナカ"製図室"という名前からもわかるように「建築」や「まちづくり」「デザイン」といった共通言語をもつひとにアプローチするように自然にスクリーニングをしていたのだと思います。

ひとが繋がるにはいい意味での"制限"があったほうが良い!


③知り合いから友達にあがるには"二度目まして"が大事

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「上手い"二度目まして"から深い付き合いがはじまる」
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そして今回一番話したかったのがここ!

はじめましての次、2回目にあったときの挨拶を「二度目まして」と呼んだりしています。

コミュニティや場をつくるときに大事なのって実はここなんじゃないか、という話をHITOMAZ編集会議を延長してまで話してました。

なんで一番話したかったかというと、自分でもここが一番苦手だから!


はじめましてはお互い探り探り話して、共通点がみつかったりして安堵したり、いい意味でなにも考えずにその場を楽しむことができる。仕事の打ち合わせでも、イベントでもそう。

そして、そんなたのしかった出会いから一定期間たってついにやってくる「二度目まして」。
そんなときに急な不安が襲ってきてしまう、、

・この前会ったけど覚えてくれているかな?
・あれ?この話ししたの、このひとであっているよな?
・名前で呼びたいけど間違えたらどうしよう、もし違ったら失礼だよな、、、

なんてことを悶々と考えてしまって実は初対面よりも緊張してしまう。。 お互いそんなだと「あれ?この人この前に会ったよな?」と思いつつ、話せず結局気まずくなってしまってもう一生話せなくなってしまったする経験ってみんなあったりしないですか?

そんな中、この「二度目まして」を上手にクリアするとその次からは結構いい関係を築けることが多いです。「三度目まして」はもう余裕でクリア!ここらで一段階関係をあげることができそう!


どうしたら上手く"二度目まして"をつくれるか?

さて、今度このnoteでどうアウトプットしてこうかというと、得意技のひとつがスケッチなので、最後はなんらかのイメージパースで締めたいと思います!

"ひとまず"妄想でシェアオフィスのイメージパースでも書きながらアイデアをまとめてみようかなと思います。


<妄想スケッチ>
架空のシェアオフィス「see you again!」イメージパース

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・会話のヒントをつくるためにアクティビティを可視化させる
・例えばフリーアドレスだけど複数の居場所をつくり、好きな場所、定位置、時間による座席移動からルーティンを可視化させる
・あえて運営の必要な植栽などを置き、やさしさ(人柄)を可視化させる
・コーヒーなどに種類をもたせ、好みから話すきっかけをつくる
・ネタを増やすことで、質問ポイントを増やして二度目ましてのきっかけをつくる
・場所のコンセプトを「see you again(またね)」として、二度目ましてを押し出す

大きな空間コンセプトというよりはアクティビティや人柄が目に見えるようになるための「アイテム」が空間に散りばめられていることのが大事ではないかと思いました。

初対面であればなんでも聞けるけど、二度目ましては同じことを聞いては失礼になってしまう。そんなときに新しい会話のきっかけ、より深い趣味嗜好が"可視化"できる「アイテム」が有効になりそう。

そういえばマチナカ製図室でもアイデアを壁に貼っていくことをしていて、これも通ずる部分がありそうですね!

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▲付箋に書いていくシステム。左から「IDEA(アイデア)」→「PROJECT(プロジェクト化)」→「WIP(進行中)」→「WORKS(完了)」とし、アイデアが具現化しているフェーズを可視化した。


ということで初回の投稿はここまで。まだ全く解ききれないテーマだったので今後もHITOMAZ編集会議を通じて紐解いていきたいと思います。


今回、マチナカ製図室の紹介も簡単にさせてもらいましたが、今後今までのプロジェクトの振り返りも含めてnoteでまとめて行きたいと思います。

また興味がある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです!
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!


▼共同主催のわきさんの記事はこちらから〜




次回のライブ配信は11月5日(火)20:00〜
こちらもぜひ!

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続。

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