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23-72. 女性にありがちな儲けることへの罪悪感

個人事業主になって一番最初に直面した“マインドの問題”は『お金をいただくことに対する罪悪感』だったと記憶しています。

会社員のころは毎月振り込まれるのが当たり前、という感覚でした。誰からもらっているかというと、人ではなく会社だったから、というのもあると思います。

フリーランスでも、たとえば業務提携で企業からいただくのでは、おそらくその、いただくことによる罪悪感、は少ないと想像しますが、お金を払ってくださる方が一般のお客様だったり個人事業主だったりすると、金銭をいただくときの胸苦しさというのは、最初はとくに凄まじいものがあるのではないかと思います。

特に、物販ではなく腕で稼ぐタイプのサービス業では、あるあるなんじゃないでしょうか。ヨガインストラクターがお金をもらいにくいという話もよく聞きます。(※罪悪感と無縁の場合、お金と同等のものを受け取れているのかもしれません。)

罪悪感を感じる理由について考えてみると、たぶん『相手からお金を騙し取っているような感覚』があるのではないかな〜と思います。

それがなぜかというと、自分のサービスに価値があるのかどうかを自分が一番疑っているからなのです。

つまり、わたしなんかのサービスを買っていただいていいのでしょうか?と思っていて、自信がないのですよね。最初の頃は無理もありません。

でも、買う側の立場に立ってみると、たいていの人は同情で金を払い続けるほどお人よしではありません。

あなたのサービスが自分にとって必要だから買ってるわけで、売れ続けるのであれば、あなたのサービスにはれっきとした価値があり、売れ続けていないのであれば、改善の余地があるという、極めてシンプルなことなのです。

なのでそこに罪悪感を感じるのは、ナンセンスなのかなと思います。

そして、二つめの理由としては「相手のお金を奪っている気がして申し訳ない」という感情が発生するからです。

先に申し上げたとおり、あなたは相手が求めているものを提供しています。そのうえで相手はその対価としてお金を払っているわけです。

なので、あなたが奪っているというのは甚だ勘違いで、ビジネスというのは奪い合いではなく与え合いの世界なんですよね。

最初は「私なんかがお金をもらってもいいのか?」というところから始まりますが、そこから「今月は〇〇円稼げた!うれしい!」となり、そのあとは、お金をいただくことよりも、相手がわたしのサービスで、わたしの意図したことを受け取ってくれること、そのものに喜びを感じるようになってくるのだと思います。


お金をいただくことにプライドを持ち、スキルを磨き、学び続け、実績を積むしかありません。

自分が与えていることそのものに喜びが味わえるまで。

わたしは、これが個人で仕事をするいちばんの醍醐味だと思ってます。

ただでさえ、フィジカルで男性に劣る女性は無力感を感じやすいので、自分を過小評価しがちなんですよね。

そして「いいように使われている気がする」と思って会社を辞めたら、「わたしなんかが…」って安い金額で儲からない、なんていうのは、いささか自分が可哀想な気もします。

お金を儲けるがいい!!というわけではありませんし、たくさん稼げる人が偉いわけでもありません。

ただ、自分が相手に価値提供できているという喜びを味わってほしいと思いますし、「ありたい自分であれる自由」があることを、もっと多くの女性に知ってほしいと思います。

お金が全てと言いたいわけではないので、対価としていただくものはお金でなくても構いません。ただ、受け取ることに罪悪感を感じなくてもいいのです。

だって、あなたは相手に必要なものを、ちゃんと与えられているのだから。

フリーランスになったらあたりまえといえば当たり前の感覚ですが、あえて言語化してみました。えらそうに言っちゃってごめんなさい。でも、必要な人に届けば嬉しいなと思います。

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