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これからの服との向き合い方

 「物が不要」と言われる時代が加速している。沢山のミニマリストYOUTUBERが「服を捨てろ」「服を買うな」とか言っている。私も今結構かなりのミニマリストになっていて、6月から、物・家具・家電・食器・雑貨、様々なものを捨てた。相当捨てました。テレビも勿論ないですよ。

 でも、この仕事をしている限り、服は捨てられない、ただ、自分自身は確かに他の人同様、悩んでいた。長年「売るほどあるのに、着るものがない」という現象に本当に悩まされてきた。どうしてこんなに服があるのに、着るものがないのか、それは「あり過ぎるから」だ。

 昔は「コーディネートが下手だから」「これ可愛い!これ素敵!だけで買ってしまうからだ」「トータルコーディネートを考えないで買うからだ」と思っていた。都度都度、このブランド展示会ではこれ、こっちの商社ではこれ、こっちの代理店ではこれ、と、これ、これ、これとポイントポイントでセレクトしてくる(だからセレクトショップなんだけど!)こと、それ自体が違うのではないかと、やっと行き着いた。
 そんな高等な技、スキルは私にはなかったってことだ。

 それに気づかせてもらえたことがありがたい。そういう機会が巡ってきたこと、「トータルコーディネート」「ブランドをトータルで統一する」ことをやっと教えてもらえた、やっと得られた。体感した。

 これから小さく小さく、わかってくれる人にだけ紹介して提供していく活動をするのだが、今唯一、日本でAlvieroMartiniプリマクラッセのシーズナルコレクション(服、バッグ、雑貨、ストールなど)を輸入できる権利を持っているのは私だけだ。あのバッグだけ、しか知らない人は勿体なさすぎるので、是非今後私が展開する「プリマクラッセの服(アパレル)」を見て欲しいと思っています。どのサイトをみても、一般的な店なら、サイトなら、まずバッグや小物(財布とか)しか販売されてないはずです。しかも並行輸入だったりする。

 2019年9月に初めてミラノのナヴィリオのショールームへ行った。非常にセンセーショナルな出来事が沢山あった。
それから3年かけて、今、直接輸入できる権利を得た。


表は普通の無地のコートなのに裏がオールmappa(地図)というのがポイント。
2020年2月2度目訪問時

 このブランドは巨大です。日本の方々が「バッグ」しかたぶん知らないだけで、実は衣料品(レディス、UOMO、子供服)、エレガント系とスポーティー系(ドンナヴェントゥーラ)、バッグ(無限大~レベル)、靴、コスメ、傘、ストール、時計、アクセサリー・・・いわゆる「トータルブランド」である。


ミラノモンテナポレオーネ~ドゥーモの間辺りにある旗艦店のビル

 「正規代理店」になるにあたり、扱うコレクションの種類をどれにするか本国の会社の人と決めた。シーズナルアパレル(エレガントとカジュアルスポーティ)&シーズナル雑貨(バッグ・小物、ストール)を扱うことになった。私がもっとも惚れているのが「アパレル(衣料品)」だからだ。日本にはまず売ってない。誰も広めていなかったから。

 自分でショールームへ直接行って扱うことで、当然より一層このブランドへの思いは強くなるとともに、わかってしまったことがあった。この気づきはとても私のこれからの人生を変えるものになるだろう。

 「1つのブランドに決めてしまえば」あっという間に悩むことなくどれを手に取っても(服でも小物でもバッグでも)すっきり綺麗にコーディネートが決まってしまうことだ。あっちのブランド、こっちのブランドと色々組み合わせるから「着る服がない!」「どれを着ても似合わない!」になるのだ。生活はミニマリストに、服はシンプリストを目指せれば最高です。私の理想。

 世の中選択肢が多すぎる、とよく言われる。「選択に使う時間や脳があるなら、他のことに時間を使った方がいい」とそのミニマリストたちはよく述べているし、私も勿論賛成派。だって本当にもう、着るものに20年30年と疲れて来た。どれも似合わないからイライラする。合わせられないからイライラする。結構それを私も繰り返してきた。

 今日やっぱり確信したのは「好きなものだけに絞れば」どれを手に取っても「自分を自分らしく見せてくれる」ことになり、いつでもそれを着ていることで自分に自信が持てる、というようなことを述べたミニマリストのYOUTUBEがあった。それを聞いてからこれを書いている。

 それには私は「好きなブランドを決めて」「そのブランドだけで過ごしてみる」という選択肢をこれからしばらく取って検証していくことになると思う。

 ヘッダーについているコートは20AWコレクションのものだったと思う。本当に好きで好きでたまらなくて、未だに大事にしている。
 

ヒヨク仕立ての内側にmappa柄が見え隠れするさりげなさ。ミンクマグネットブローチと
ミラノのニッター、イダスクラッチの弊社独占権のラメニットストールと合わせて

 このコートは絶品。これを着ると本当に気分がいい。
過去扱ってきたブランドはもうそれはそれは数えきれないほど。すべて代理店と商社通じてのもので、もうあんなことは出来ない。誘われれば展示会へ足を運び、本当によくもまぁ、あれだけ扱えたものだ。本当に自分が身に着けるもの、だけに絞り、もうそれ以上広げようとか大きなことをしようとか思わないことが大事だと思う。
 色々展示会などの誘いを断れない良い人になりすぎたこともあり、大きな失敗も沢山してきた。
 それゆえ、今に行きついたともいえるので、すべては「成るように成る」「意味がある」こと。

 そう、そして私は「今まで生きて来た中で最も大好きなブランド」を日本で唯一輸入できる権利を持てた幸せ者なのであるかもしれない。
 以前も書いたが「ショールームに出入り出来てそこで買える人が最も底値で買える」というお決まり。
 直接ショールームに出入りしている人や会社から皆さんも買うべきだと思います。通常なかなか出会えないとは思いますが・・。
 
 普通に店で並んでいるものは、どこかの代理店、商社からのものであり、店の人、店のバイヤーが直接買付に現地のショールームやメーカーに行っているのでなければ、すべて「中間マージン」「代理店手数料」「仲介料」が発生しています。それによりどんどん上代、が高くなっていく。

 よって、「誰から買うか」「どこで買うか」を常に考えてみると、「コストを抑えた、それでも最高のお気に入りを身に纏うお洒落」が出来る。

 ミニマリスト生活をすると、とにかく断捨離とかサブスクとか手数料という言葉などにかなり敏感になる。服を少なくしろ、は耳が痛い。
 しかし今の私なら、手数料や中間マージンは大嫌いだから(笑)、自分で輸入する。これが私流。
 私には会員制のお客様が10年15年20年というお付き合いの方が多い。一般的に公に陽の目を見ない活動をしてきた。今はインターネットでこうやってブログ的に綴っても、情報が過多過ぎて、意外を何を書いてもよほど取り上げられない限り目立たない、隠れてしまうとも思っている。ひと昔前なら違いますよね、ちょっと何か書けば結構目立ってしまう時代だった。今は個人の誰もが自身の顔を出して、どんどん好きなことを発信しまくっている。情報過多。

 だからこそ、こうやって書いてもあまり目立たないかもしれない、だからこそ書ける(書いてしまう)。

 23SSの2度目の展示会が昨日終わりました。フラッシュコレクションという追加コレクションです。常にどれも私にとっては魅力的。このブランドの、AlvieroMartiniプリマクラッセの服の良さはわかる人にしかわからないと思うけど、23年1月からは少しずつ広めて行きたいと思う。

 5月にとある方主催で完済にて開催されるイベントでも、ランウェイで弊社を使ってもらえることになり(いずれ告知します)、そのステージではAlvieroMartiniプリマクラッセの世界観を初めて披露したいと思っています。


美しくて格好良すぎる!洗練されたルックブック。


ナヴィリオ
19SSコレクション、これがあのプリマクラッセだなんて誰が思う?素敵過ぎる。


普通のエンドユーザーとして通っていた時代。ミラノの旗艦店にて。


カジュアルラインのドンナヴェントゥーラ、日本では誰も知らないと思います。

 また色々時間をかけて少しずつ綴ります。

END

 

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