くるみ/銀座の外来・在宅医療チーム

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最近の記事

寒暖差に負けない体調管理術!

11月は寒暖差が激しい日が多かったですね! 寒暖差が激しいと、体調不良のリスクが高まります。急激な気温変化は免疫力や体の調整機能に影響を与え、風邪や他の健康問題が引き起こされやすくなります。今回は、寒暖差に注意しながら体調を管理するための方法を改めてお伝えします! ・バランスの取れた食事 栄養バランスの良い食事は、免疫力を維持し寒暖差に対抗する力を高めます。ビタミンCや亜鉛を含む食品を摂取し、新鮮な果物や野菜といったバラエティ豊かに取り入れましょう。また、十分な水分補給も忘

    • 歯周病とカラダの健康

      歯周病や虫歯は口の中だけでなく、実はカラダ全体の健康にも影響があることをご存知でしょうか? 口腔内の細菌感染によって引き起こされる慢性的な炎症疾患が歯周病であり、歯茎の腫れや出血、歯周ポケットの形成などが特徴です。 研究によれば、歯周病は心臓病と関連している可能性があるそうです。 歯周病によって引き起こされる炎症が、心臓病の発症リスクを増加させるとされています。口内の細菌が血液中に侵入し、血管の炎症を引き起こすことで、動脈硬化や血栓の形成が進む可能性があります。 歯周病の予防

      • 片頭痛の治療方法について

        天気の急な変動による気圧の変化やストレスからの開放などで「片頭痛」が引き起こされやすくなります。気圧などは自身でコントロールができないので、ある程度頭痛が起こることをわかっていても辛いものです。 片頭痛が起こった際には、一般的な鎮痛剤をまず試してみましょう。それでも効果が少ない場合には、医療機関で処方される「トリプタン系」と呼ばれるお薬が有効です。吐き気止めの併用も有効ですが、どの薬も服用しすぎると、かえって頭痛が悪化し慢性化する可能性があるので注意しましょう。 人によってお

        • 若年性アルツハイマー病との向き合い方

          アルツハイマー型認知症は、一般的に老年期においてよく見られる病態です。しかし、65歳未満で発症する若年性アルツハイマー病(JAD)も存在します。JADは遺伝的な要素が強く、進行が通常のアルツハイマー型認知症よりも速い傾向があります。この病気は仕事が忙しい時期に単語が思い浮かばなくなり、スケジュール管理が難しくなるなど、認知症の兆候が徐々に現れます。時間と空間の感覚が失われることは、個々の自己意識を保つ上で非常に深刻な問題です。 JADの進行につれて、着替えやトイレ、入浴が難

        寒暖差に負けない体調管理術!

          高齢者のための健康診断で気を付けること

          今日は高齢者の方々にとって重要な健康診断についてお話ししましょう。 健康診断は、疾病の早期発見や予防に役立ち、元気な毎日を送るための大切なステップです。会社に勤めていた際は定期的に受けることが義務付けられていましたが、退職後も定期的に行きましょう。 年齢を重ねるごとに、体の機能や代謝が変化してきます。定期的な健康診断は、これらの変化を早期に察知し、必要な対策を講じるために不可欠です。定期的な診断によって、潜在的な健康問題を未然に防ぐことができますよ。また、高齢者の健康診断は

          高齢者のための健康診断で気を付けること

          痛風予防のために運動しましょう

          前回アルコール摂取について触れましたが、飲酒をすることで尿酸値が上昇し、痛風発作を起こす原因になります。一度発作が起こると、多くの場合1年以内にまた同じような発作が起こります。 痛風発作は激烈で、耐えがたいほどの痛みです。ストレス解消やその他の生活習慣病を予防する意味でも、適度な運動を習慣化することはおすすめです。 ただし、ベンチプレスのような高負荷の筋力トレーニングや100m走等の短時間の激しい運動は、尿酸値を上昇させる原因になります。軽く息が切れる程度(会話しながら運動で

          痛風予防のために運動しましょう

          適度なアルコール摂取は健康なのか?

          答えはYESです。 アルコールを分解する力(アルコール代謝能)は人によって様々ですが、適量な飲酒であれば楽しく適度な飲酒は気分転換やストレス発散、血行促進などの効果があります。アルコール=悪いもの!ではなく、健康にとって一長一短な部分があります。 例えば、アルコールには誘眠作用もありますが、寝酒が習慣化するとアルコール耐性がついて、睡眠の質を下げる働きもします。また多く飲まないと寝られなくなり、眠りが浅い、夜中や早朝に目が覚めるなどの睡眠障害になることも。 これから忘年会シー

          適度なアルコール摂取は健康なのか?

          毎年10月はピンクリボン月間

          ピンクリボン月間は、乳がんの予防を重点的に呼びかける1ヶ月間で、世界規模で乳がん検診の早期受診を呼びかけています。 ピンクリボンとは、乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝えることを目的とした活動のシンボルマークとなっています。 欧米などでは健診受診率向上により死亡率が年々減っています。一方、日本の受診率はなかなか伸びていません。早期発見が出来れば治癒力が高いがんですが、定期的な検診を受けなかったために重度まで進行している患者さんを見てきました。 「ピンクリボン」を一つの

          認知症の方との向き合い方

          年齢を重ねてくると応用力が苦手となり、人の言うことを理解できなくなってきます。 これは加齢によるものなので仕方がない部分がありますが、身内で今まで普通に話していた人が、そうなってしまうと家族として辛い物があると思います。 「これはこうだ」と決めつけている人、周りにいませんか? 認知症になると「このやり方がいい!!」、と頑固になる傾向があります。理屈で説明しても逆に憤慨されるので、「そう思うんだね」って思って付き合いましょう。 誰しもが認知症です。軽いか重いかだけで、うまく付

          インフルエンザワクチンの予防接種を検討しましょう!

          早期流行が懸念されている「インフルエンザ」。 受けたい時に受けられない場合がありますので、早めに予防接種を行いましょう! 以下の方々は特に推奨されます。 ✓65歳以上の方 ✓心臓や血管、腎臓、呼吸器、肝臓、血液、代謝内分泌(糖尿病含む)、神経筋疾患などの慢性の持病のある方 ✓免疫機能に障害のある方 ✓高度肥満の方 ✓インフルエンザ合併症のリスクの高い方 ✓生後6か月以上5歳未満の乳幼児 ✓神経疾患のあるお子さん ✓妊娠中の方 ✓特定の基礎疾患を持つ方 また、「ワクチンの接

          インフルエンザワクチンの予防接種を検討しましょう!

          夏の冷え」による疲れが残っている秋の体調不良はどう乗り切る?

          夏場の冷房や冷たい飲み物を飲み続けたことにより、体の冷えを引き起こし、胃腸の機能の低下したまま秋を迎えてしまうことも多いようです。朝晩の気温が下がる秋に入ると、さらに体の冷えが進んでしまうことがあります。特に今年は過去最長の真夏日を更新しているため、朝夕の急激な気温の変化には注意が必要です。 さらに、これからは気温とともに日照時間が減少します。その分気分が落ち込み、夏場は気にならなかった事が心配になったり、何をするにもやる気がおこらなかったり、炭水化物を食べ過ぎてしまったり、

          夏の冷え」による疲れが残っている秋の体調不良はどう乗り切る?

          早めのインフルエンザ予防接種をしましょう

           冬の季節性感染症の代表は何といってもインフルエンザです。そして今年は早めのインフルエンザワクチンの接種をおすすめします。というのも、例年では12月〜3月に流行するインフルエンザの流行注意報が、9/14に都内で発表されたためです。またコロナウィルスの流行で日本人のほとんどが抗体活性を失っている状態で、抵抗のない多くの人の間で大規模な流行が起こる可能性があると言われています。  また、インフルエンザウイルスは、感染者と距離を取っていたとしても短時間同じ空間にいるだけで感染してし

          早めのインフルエンザ予防接種をしましょう

          健康診断と人間ドックの違いとは?

          まず、健康診断は健康管理や疾病の予防・早期発見を目的としており、労働安全衛生法の中で経営者が労働者に対し年に1回必ず実施する義務があります。また、法人で従業員を雇い入れる際には雇用時健診が必要です。万が一診断結果で身体に異常が見つかった場合、経営者は医師や保健師による保健指導を行ったり、専門医への受診を勧めたり、労働者の健康維持や病状回復に努めなければなりません。病気の早期発見と予防は、本人は勿論、企業にとっても大きなリスク回避となります。主に「一般健康診断(一般健診、定期健

          健康診断と人間ドックの違いとは?

          健康寿命を延ばそう!9月は「健康増進普及月間」

          9月もすでに中旬に差し掛かっていますね。 9月が厚生労働省や各自治体で『健康増進普及月間』と定められていることをご存知でしょうか? を目的としています。 平均寿命が延びている一方で、高齢化や糖尿病、がん、心臓病といった生活習慣病の増加等が大きな課題となっています。 ここ100年で平均寿命はなんと2倍! 1920年 男性: 42歳、女性:43歳 2020年 男性: 81歳、女性:87歳 2100年には平均寿命が93歳になると言われているので日々の生活で健康寿命を長くしていく

          健康寿命を延ばそう!9月は「健康増進普及月間」

          糖尿病になりやすい生活習慣になっていませんか?

          糖尿病には2種類あることをご存知でしょうか?免疫の異常が原因の1型と、食事や生活習慣の影響が大きい2型があり、日本人の糖尿病患者の95%以上は2型といわれています。特に中高年で発症しやすい2型糖尿病は、生活習慣によって発症のしやすさが異なってきます。発症 しやすくする要因が、 5点あります。 ✓ 日常適度な歩行などの運動習慣がない ✓ 甘い飲み物を飲む ✓ 肥満 ✓ タバコを吸う ✓ 習慣的な飲酒 運動については、息が弾み汗をかくくらいの運動を一週間で20分×3回

          糖尿病になりやすい生活習慣になっていませんか?

          現代人の98%がビタミンD不足

          過度の紫外線対策と魚食の減少で、現代人のほとんどがビタミンDが不足と慈恵医大病院が発表しています。 また、ビタミンD不足の母親から生まれる赤ちゃんもビタミンD不足になり易く、歩くころにO脚で気付かれる「くる病」が増加傾向にあるそうです。ビタミンDには皮膚で日光(紫外線)により合成されるビタミンDと食事から摂取されるビタミンDがあります。生活環境・習慣、人種等により様々ですが、凡そ半分が食事由来で半分が紫外線で合成される皮膚由来です。食事由来ビタミンDの70〜80%が魚で摂取