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良い写真ってなんだろう? 〜平面構成編〜


写真バトル企画の第1回目の記事「結局、良い写真ってなんだろう? 〜基礎編〜」にて、

「いい写真とは、伝えたいことが伝わっていること」と書いたのですが、今回は実際撮る時に、何を考えるべきなのかを書いていきたいと思います。

壮大な勘違いをしていたこと


その前に、「伝えたいことを伝えられるのがいい写真」と心さんから聞いたとき、私が勘違いをしていた話を最初にしておきたいのです。

"写真で伝えたいこと"というテーマに対して私は、「この写真を見た誰かを救いたい」とか「社会性がどうのこうの」だとか、そういう類の壮大な人生のテーマのようなものを最初に想像していて、

「どうしよう、写真で伝えたいそこまで高尚なモノなんてないぞ……私終わってるのかな」と悩んでしまっていました。

しかし、心さんの話を振り返った時に、やっと気づいたのです。

伝えたいことというのは、その1枚の写真の中で何を美しいと思ったのか、何を見せたいと思ったのか、ということ。すぐに生と死に繋げて物事を考えてしまうクセが発動して、別の方向へと向かうところでした、危ない。

平面構成でつくる物語


ということで本題なのですが、この伝えたいことをより伝えるために必要なのが「平面構成」。

平面構成とは、以下の2点。

①モノの配置で目線の設計をすること
②ピントの深さで情報を操作すること

これも目の特性の話になるのですが、人が何を先に見るか、どこを線を辿っていくかを理解し、写真に落とし込むことで、伝えたいことがより伝わりやすくなります。

次から、平面構成の例を私の写真で見ていきたいと思います。

①中心にあるものを先に見てしまう

人は中心にあるものを先に見てしまう特性があるので、主題をはっきり見せたい時は中心に置く。

②明るい方から暗い方へ目がいく

この写真だと左側が明るいので、まず光が当たっている女の子の顔部分に目が行き、そのあとにナイフやフォーク、食べ物へと進んでいきます。

心さんが写真館の撮影をグレーバックでやっているのは、1番見せたい人の顔にしっかり目が行くようにという意図があるそう。(ちなみに白バックは、白の方に目線が先にいってしまうので、プロでも難しかったりするらしい……)

③ピントで写真内の情報量の操作する

・ピントを深い(F値をあげる):細部まで見えるので、情報量多い。
・ヒントを浅い(F値を下げる):何を伝えたいか分かりやすいが、情報量が少ないため受け手が見る時間が少ないというデメリットも。

基礎編でピントについて上記のように書きましたが、写真で見ていくとこんな感じ。

背景が全く見えないので、見た人は女の子の顔やそのヘルメットしか情報がありません。その表情をしっかり見れるというメリットと、それ以外の情報が少ないため、見ている時間は減ってしまうというデメリットがあります。

一方こちらは、背景からコートやつくえなどの情報が読み取れるので、女の子の顔を見た後に、「ここはカフェなんだな」とか「お客さんは少ないんだな」など、情報を見た時に想像しやすくなります。


おわりに


一例として4つ出しましたが、平面構成はこれだけではなく他にもたくさんあると思うので、自分でも調べて頭に叩きこんでいこうと思います。

ただ闇雲に写真を撮るのではなく、なぜこの写真を撮ったのか、何をどう見せたかったのかを説明できるようになれれば、もっと写真が上手くなる気がしています……!

このnoteが私と同じように写真で悩んでいた方の参考になれば嬉しいです。


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このnoteは、写真バトル企画「さどまち、ぽんずと、すずきしん」で学んだことを自分なりにまとめたものです。

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