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撮ることでしか解消されない不安

最近、少しずつ撮影依頼をいただくようになり、土日も相変わらず撮影の予定で充実している 。

そんな人間がこんなことを思うのはダメかもしれないが、いまだに撮影一週間前から「いい写真が撮れるだろうか」と不安になってしまう。

それをあるカメラマンの友人に相談したところ「まだ圧倒的に成功体験が少ないからじゃない?」と言われ、「あ、なるほど」とあっさり腹落ちした。

まさに私はまだまだ撮影回数も、依頼を受けた上での撮影経験も少ない。

その中で自分の全力を出すのは当たり前で、今ある能力のその先まで意識を広げていかなくてはいけないのだと思う。

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先日、ピラティス講師のかなこさんを撮影させていただいた。

撮影前にヨガやピラティスのサイトを見て、「ピラティスってこうだよね」といわゆる一般的なイメージを頭に入れていたが、それだけではダメだった。

撮りたいと思っていたものが一般的なものではなかったのに、インプットしたことに満足してしまっていた。思考がストップし、一般的なものに自分の写真を寄せにいっていたのだ。

撮影をしていくうちに違和感を感じ、かなこさんと話してみると、一般的な写真とは少し外れたインストラクターさんの写真を見せてもらった。

「自分の好きな色を出していけばいい。依頼する側も、その写真から見える個性と被写体をどんな風に切り取るかを見て依頼すると思う」

そう言ってもらえて、やっと霧がパッと晴れたような気がした。

そこから先の撮影はさらに楽しくなった。自分が出したい色味、世界観を出すには光の向きはどうしたらいいか、どんなアングルで、どんな瞬間を切り取るか、そんなことを考えながら撮影に集中することができた。

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まだまだ不安が襲ってくることがこれからもあるだろう。

だけど、思考を停止さえしなければ、この先もっともっと面白い景色が見えるに違いない。

これからも私は繰り返し、撮って、撮って、撮りまくろうと思う。


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