詩151「異彩」

「異彩」

異才の奇祭は胡散臭い
委細は一切言い出さないまま
雲散霧消な韜晦術で
まくのは煙かそれとも餌か
倒壊する論理には追い付けないが
それでも偉才と褒め称えられ
叩いて消えることさえない
ただ居るだけでも様になるので
冴えない無様な成りでも神々しい
嘘と誠が混合し インサイドで競り合って
玉虫色の魂の妖しい彩りは雄鶏のアシメントリー
色とりどりの折々のまとまりは始まりで終わり
つまりはあとの祭りという訳だ



Masanao Kata©️ 2023
Anywhere Zero Publication©️ 2023

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